7月13日〜14日の2日間、ベルサール秋葉原で「ポータブルオーディオフェスティバル2019」(ポタフェス2019)が開催中だ。StereoSound ONLINEでも会場にお邪魔して、気になる展示について取材をしてきた。ここでは、会場B1Fの様子をお届けする。
オンキヨー&パイオニア
![画像: ワイヤレスヘッドセットの「T5 NECKBAND」。バンド部分は天然のラム皮が使われている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/d20307b732a3c91372ed6704ac437589c0bf57d6_xlarge.jpg)
ワイヤレスヘッドセットの「T5 NECKBAND」。バンド部分は天然のラム皮が使われている
ポタフェス2019のオンキヨー&パイオニアブースで、懐かしいロゴを発見した。Klipsch(クリプシュ)はアメリカの老舗スピーカーブランドで、往年のオーディオファンなら「クリプシュホーン」といった本格フロアー型スピーカーを覚えている方も多いだろう。
そのクリプシュは最近はBluetoothスピーカー等にも注力しており、日本でも販売されていたことがある。
今回はクリプシュの「TRUE」シリーズから有線イヤホンの「T5M WIRED」とワイヤレスヘッドセットの「T5 NECKBAND」「T5 SPORT」、完全ワイヤレスの「T5 TRUE WIRELESS」の4モデルが展示され、すべてが試聴できるようになっている。
![画像: 完全ワイヤレスイヤホンの「T5 TRUE WIRELESS」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/3dd52648530be0b259cc16518e949b56c7946df3.jpg)
完全ワイヤレスイヤホンの「T5 TRUE WIRELESS」
この中からT5 TRUE WIRELESSを聴かせてもらったが、ボーカルがとても耳あたりがよく、ギターの弦の力強さ、音の消え際の素直さが印象的だ。派手さはないが、バランス良く安心して音楽を楽しめるのは、クリプシュサウンドの伝統を受け継いでいる証拠だろう。
クリプシュの4モデルは発売時期や価格等は未定とのこと。今回のユーザーの感想も参考にしたいそうなので、ぜひ試聴してインプレッションを伝えて欲しい。
トライオード
![画像: 「CZ-10」のデモは、カクテルオーディオのプレーヤーと真空管式アンプを組み合わせている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/fdf682c683755c2d029d6e96d9f760927abf4a9c_xlarge.jpg)
「CZ-10」のデモは、カクテルオーディオのプレーヤーと真空管式アンプを組み合わせている
トライオードでは、クロスゾーンブランドの頭外定位ヘッドホン「CZ-1」と「CZ-10」を展示し、それらを自社のCDプレーヤーや真空管式アンプ、さらにはカクテルオーディオのマルチオーディオプレーヤーX45と組み合わせた試聴が可能になっている。
このうちCZ-10は今年4月に発売されたばかりで、秋葉原界隈で試聴できるのは今回が初めてになるという。10万円を切った価格の面でも評判がいいそうで、CZ-1は手が出なかったけれどこれなら買えましたという人や、CZ-10を聴いて改めてCZ-1の音が気に入ったのでCZ-1を買ったという声も届いているという。
その違いをトライオードのブースで体験してみるのもいいだろう。
ひさご電材
![画像: テーブルには様々な種類のケーブルが並んでいるが、この他にも展示しきれていない製品が準備してあり、試聴したい内容をリクエストすると最適なケーブルを選んでくれる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/ffa2966fe0542dc9c3c6af611c529d7c40c3e308.jpg)
テーブルには様々な種類のケーブルが並んでいるが、この他にも展示しきれていない製品が準備してあり、試聴したい内容をリクエストすると最適なケーブルを選んでくれる
ひさご電材は1966年に設立されたギターケーブルやマイクケーブルなどの楽器用ケーブルなどを生産しているメーカーとなる。最近はオーディオ用や医療、車載用ケーブルも手がけている。今回のポタフェスでは、その中のオーディオブランドとなるonso(音素)の様々な種類のリケーブルを展示していた。
その特長は導体による音の違いに着目し、数種類の素材を撚り合わせることで、好みの音楽に応じて使い分けられるようになっている点にある。例えば01シリーズなら「タイトでクリアー、心地よい分離感」、02シリーズは「01シリーズをベースに、音の広がり感を求めた」といった具合だ。
今回は7月8日に発売されたばかりの、01シリーズの線材に4.4mm5極バランスプラグを取り付けたケーブルも並んでおり、持参した再生機に応じた選択ができるようになっていた。
![画像: 05シリーズの展示モデル。玉虫色の仕上げが美しい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/41e41fd97cbcb3ff8cba5e77156c7e271656eab5_xlarge.jpg)
05シリーズの展示モデル。玉虫色の仕上げが美しい
また導線にPCOCCを使った05シリーズもプラグ違いで3種類が準備されていたが、こちらは“トランス”(変化する)をコンセプトに開発したとかで、新しい提案のサウンドを楽しめるラインナップになりそうだ。
ちなみに05シリーズのプラグには。光の当たり方や角度で色が変わって見えるマジョーラペイントが施されており、ケーブルもそのイメージを踏襲した仕上げになっている。
クリエイティブメディア
![画像: Super X-Fiの体験ブース](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/6483e5758c9a31736cfb53f261ca4fc96ce70708_xlarge.jpg)
Super X-Fiの体験ブース
クリエイティブメディアのブースには3台のモニターが並んでおり、Super X-Fi技術を搭載したスティック型の「SUPER X-FIヘッドホンアンプ」の効果を体験可能だ。
Super X-Fiとはスタジオでのハイエンドマルチチャンネルシステムでの視聴体験をヘッドホンで再現する技術で、StereoSound ONLINEでも鳥居一豊さんにリポートしてもらっている(https://online.stereosound.co.jp/_ct/17251708)。
![画像: 「SUPER X-FIヘッドホンアンプ」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/a7038f238ca84118d8894312bfe99071a621b14d.jpg)
「SUPER X-FIヘッドホンアンプ」
なお人は頭の耳の形の違いによってサラウンドの聴こえ方に違いがある。そこでSuper X-Fiでは顔や耳の写真を3枚撮影し、これまでのデータを参照することで各人に最適なデータを生成しているという。
会場では写真撮影から視聴まで10分ほどで体験できるようになっている。担当者によるとお客さんの多くはサラウンドのことは考えていないが、会場でSuper X-Fiの展示を見かけて興味を持ち、実際に聴いて驚く人も多いそうだ。
![画像: 人気の完全ワイヤレスイヤホン「CREATIVE OUTLIER AIR」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/07/13/0924a13f0292200026b4dce8a182a613a8028965.jpg)
人気の完全ワイヤレスイヤホン「CREATIVE OUTLIER AIR」
他にも完全ワイヤレスイヤホンの「CREATIVE OUTLIER AIR」の人気も高く、量販店に指名で試聴に来るお客さんもあるという。ポタフェス2019のブースでは同社製品を購入できるが、朝イチでCREATIVE OUTLIER AIRを聴いた人がその後会場を回って各社の製品を試聴し、最終的にブースに戻ってきてCREATIVE OUTLIER AIRを購入して帰ったそうだ。