1985年の設立以来、30年以上にわたってイギリス・オーディオ界を牽引し続けてきたROKSAN(ロクサン)が日本に帰ってきた。ナスペックがロクサンの取り扱いを開始してからおよそ2年、もっとも多く問い合わせがあったのが、「XERXES」(ザクシーズ)の開始時期だったそうだ。

 そのXERXESが、新しい電源である「XPS8」と「Caspian PRM」、そして「SARA」トーンアームを携えて発売される。リファレンスフォノアンプである「Caspian Reference Phono Amplifier」、カートリッジの「Shiraz」も同時発売されている。7月10日発売予定で、それぞれの価格は以下の通り。

●アナログプレーヤー+電源
XERXES 20 XPS8 ¥750,000(税別)
XERXES 20 RPM ¥950,000(税別)
●トーンアーム
SARA Tonearm ¥350,000(税別)
●カートリッジ
SHIRAZ Cartridge ¥550,000(税別)
●フォノイコライザー
Caspian Reference Phono Amplifier ¥360,000(税別)

画像: 「XERXES 20 XPS8」

「XERXES 20 XPS8」

 まず「XERXES 20 XPS8」は、本体となる「XERXES 20 PLUS」に新開発のスピードコントール電源「XPS8」を組み合わせた基本セットとなる。新開発の「SARAトーンアーム」と組み合わせる事で、最新のROKSANアナログ・サウンドを味わえる。前作の「XPS7」に比べて大幅に改良されたXPS8によって、より静かで安定した回転を実現している。

「XERXES 20 PLUS」の主なスペック

●駆動方式:ベルトドライブ方式
●メインベアリング・スピンドル:硬化精密加工ステンレス
●メインベアリング・ハウジング:強化リン青銅
●メインベアリング・ボール:超精密タングステンカーバイド
●インナープラッター:2ピースアルミ削り出し無共振勘合
●アウタープラッター:2ピースアルミ削り出し無共振勘合
●構造:3層プリンス構造
●アイソレー ション:3段階アイソレーションシステム
●モーター:カスタムメイド24極シンクロナス・モーター
●プーリー:精密加工アルミニウム合金
●寸法/質量:W450×H115×D370mm/12kg
●その他:ダストカバー付属
●ナスペックセッティング料:¥30,000(税別)

「XPS8」の主なスペック

●出力電圧:16.5 Vac±0.5 V AC rms(33 1/3回転、45回転)
●DCオフセット:50mV以下
●高調波歪み:0.1%以下
●出力インピーダンス:<0.5Ω
●寸法/質量:W95×H56×D168mm/830g

画像: 「XERXES 20 RPM」

「XERXES 20 RPM」

 続いて「XERXES 20 RPM」は、強化電源の「Caspian RPM」をセットにした上位バージョンで、さらなる音の厚みと静けさを同時に獲得した。Caspian RPMは単体では30万円する製品だが、XERXES 20 XPS8とは20万円の価格差に抑えられており、音質にこだわる層には魅力的なセットと言えるかもしれない。

「Caspian RPM」の主なスペック

●出力電圧:16V RMS(33 1/3回転、45回転)
●DCオフセット:10mV以下
●高調波歪み:0.1%以下
●出力インピーダンス:<0.1Ω
●寸法/質量:W432×H80×330mm/12kg

画像: 「SARAトーンアーム」

「SARAトーンアーム」

 今回新たに開発された「SARAトーンアーム」は、ヌケのよさと音の厚みを両立させたサウンドを飛躍させながら、圧倒的なセッティングの容易さをも実現している。ユニピボット部にはタングステンカーバイド・ピンを採用。針圧調整のしやすさ、アジマスの画期的かつ容易な調整を可能とした。また、アーム部がDINソケットタイプとなっており、そのままピボット部から分離できるなど、カートリッジの取り付けやすさにも配慮されている。

「SARAトーンアーム」の主なスペック

●基本構造:ユニピボットタイプ
●ベアリング:硬硬タングステンカーバイド・ピン
●アーム部:アノダイズ・アルミニウム
●実行長:240mm/9インチ
●有効質量:24.2g
●オーバーハング:17.5mm
●有効長:222.5mm
●取り付けホール径:23mm
●アームボード厚:6-25mm
●推奨カートリッジ重量:5-12g
●推奨トラッキング重量:0-3g
●内部配線:銀メッキOFC
●付属:ROKSANオリジナルフォノケーブル

画像: 「SHIRAZ」

「SHIRAZ」

 カートリッジの「SHIRAZ」はロクサン自慢のMCカートリッジとなる。スイス製のGygerIIスタイラスは、ひじょうに細い線形状(スペクトル線輪郭)で、トラッキング能力に優れている。本体は堅牢なアルミ合金製。ジェネレーターが3つのスパイクで本体に固定されており、歪みを引き起こす接着剤などは一切使用されていない。特定の周波数でカンチレバーが過度に動いた際、コイル上にあるジェネレーターに直接取り付けられているコンデンサーによって制御され、微細な信号情報を正確に伝えてくれるはずだ。

「SHIRAZ」の主なスペック

●形式:MC型
●再生周波数特性:15〜30,000Hz
●出力:0.21mV/cm/sec(RMS)
●スタイラス:スーパーファインGyger II
●カンチレバー:アルミニウム
●針圧:2.2-2.5g(2.4g推奨)
●ボディ:ソリッド・アルミニウム合金
●ジェネレーター:オリジナル3点リジッド固定
●取り付け穴間隔:12.7mm
●推奨ロード:30-100Ω(100Ω推奨)
●コイル・インピーダンス:24Ω
●チャンネル バランス・1dB以内
●チャンネルバランス:30dB
●自重:8.2g

画像: 「Caspian Reference Phono Amplifier」

「Caspian Reference Phono Amplifier」

 「Caspian Reference Phono Amplifier」(RPP)は、ロクサンが発表してきた中でもっとも高品位なフォノアンプだそうだ。電源部にはDS1.5モジュールリニア電源(AC→DC→AC変換を行う独自電源)を採用。低域の存在感と正確なリズム、深みのあるサウンドステージなど、あらゆる要素において、最高レベルのフォノアンプと謳われている。

「Caspian Reference Phono Amplifier」の主なスペック

●ゲイン設定:MM=40.6dB@1kHz/MC1=56dB@1kHz、MC2=65.5dB@1kHz
●S/N:MM=>89dB AWTD(ref. 5.0 mV)/MC1=>79dB AWTD(ref. 5.0 mV)、MC2=>70dB AWTD(ref. 5.0 mV)
●ハーモニックディストーション:0.01%以下
●出力インピーダンス:<50Ω
●寸法/質量:W432×H80×330mm/12kg

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