いよいよ今週末に迫ってきた、国内最大級といわれるオーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN」 ステレオサウンドオンラインでも、すでにその全体像はお知らせしているが、ここでは、6月29日(土)の午後12時40分から、東京国際フォーラムD棟 ホールD5で開催されるステレオサウンド誌のオーディオ専門誌セミナーについて、その詳細をお知らせしておこう。
今回の専門誌セミナーでステレオサウンドは、オーディオ界で大きなムーブメントとなっているアナログ盤にスポットライトをあてる。オーディオ愛好家の心と耳を捉えて離さないレコードだが、それがどのようなプロセスを経て、手元に届くのかは、みなさん理解しているようで、実はあやふやな部分が多いのではないだろうか。
そこで今回は、ステレオサウンドのアナログレコード盤制作にも深く関わっていただいている、株式会社ミキサーズラボ ワーナーミュージックマスタリングで活躍中のカッティングエンジニア 北村勝敏氏を特別講師にお迎えし、素材となるマスターの取り扱い方から、マスタリング、カッティング、そしてプレスに至るまで、その作業プロセスをつぶさに解説していただくことになった。
当日は、北村氏が秘蔵する映像資料や分かりやすくドリルダウンされた技術資料などをご覧いただきながら、オーディオファンなら誰でも理解できるよう、レコード制作の真髄について、じっくりと解説していただくことになっている。さらに、現在、北村氏の仕事場となっている東京・青山のスタジオも最新の動画でご覧いただく予定。
もちろん解説だけでなく、北村氏がこれまで手がけてきた代表作品のサウンドをお楽しみいただく時間もたっぷりともうけている。さらに今回特に注目して欲しいのが、この専門誌セミナーのために、特別に切って(制作して)いただいたラッカー盤再生だ。ラッカー盤とは、レコード盤制作にあたり必ず作られる原盤のこと。アナログテープなどの音の素材を、専用のカッティングマシンを用いて、回転する円盤状の素材に刻み込んだ最初のものだ。通常のレコード盤は、このラッカー盤をもとに、いくつかのプロセスを経て商品化されていく。
ラッカー盤は柔らかい素材でできているため、数回の再生で音溝が摩耗してしまうが、フレッシュな状態ではアナログ盤として最高のサウンドを楽しませてくれる。通常、ラッカー盤を一般のオーディオ愛好家のみなさんにお聴かせすることはないのだが、今回は特別にその機会をいただいたというわけだ。
そして何よりも驚きなのが今回使われる楽曲。なんと、ステレオサウンドからも2枚組のレコード盤としてリリースしているあの人(!)のあの曲(!!)が、ラッカー盤として特別に刻まれるのだ。えっ? 誰のなんていう曲かって? それは、当日、会場においでいただいてのお楽しみ。
もちろん、ステレオサウンドで制作・販売しているアナログレコードの最新・代表作品をお聴きいただく時間も設けているので、そちらもどうぞお楽しみに。
今週末の6月29日(土)は、ホールD5にセットされた、JBLのトップエンドスピーカー DD67000をはじめとする最高のオーディオで、究極のアナログレコードの音をご賞味あれ! 皆様のご来場をこころよりお待ちいたしております。
EVENT DATA
・日時:6月29日(土)12時40分~14時10分
・場所:東京 有楽町・国際フォーラム D棟 ホールD5
・特別講師 株式会社ミキサーズラボ
ワーナーミュージックマスタリング カッティングエンジニア 北村勝敏氏
・進行 ステレオサウンド編集部/株式会社ステレオサウンド
レコード事業部 武田昭彦
・入場:無料
再生システム
・アナログプレーヤー Technics SL-1000R
・カートリッジ+シェル AudioTechnica AT-ART1000
・フォノイコライザー Accuphase C-37
・パワーアンプ(モノラル) Accuphase A-250×2
・プリアンプ Accuphase C-3850
・スピーカー JBL Project EVEREST DD67000
※出演者、再生システム、プログラムは都合により予告なく変更となる場合がございます。