ディナウディオからワイヤレス対応の一体型スピーカーがデビュー
伸び伸びとした音場のMusic 7、ナチュラルトーンのMusic 1

ディナウディオのMusicシリーズは、幅広い価格帯のハイファイスピーカーをラインナップする同社にとって初めての一体型ワイヤレススピーカー。Music1/3/5/7の4モデル(カラーバリエーションは各4色)が用意されているが、今回は最上位モデルのMusic 7とエントリーモデルのMusic 1を試聴した。

 Music 7はテレビの下に置く一体型サラウンドシステムのような横長の外観からも想像できるように、ARC対応HDMI端子を装備し、テレビ用サウンドバーとしても使用することができる。デンマークのGABRIEL(ガブリエル)ブランドのファブリックで覆われた前面のグリルを外すと、中央部に5インチウーファーが2基、両端に1インチトゥイーターと3インチミッドレンジがそれぞれにマウント(計4基)されていることがわかる。ウーファーとミッドレンジには、同社ハイファイスピーカーに用いられるMPSコーン素材が使用されている。

 DELA経由/UPnPによる96k㎐/24ビットまでのハイレゾ再生も可能だ。専用コントロールアプリをダウンロードし、自宅のNASからポール・サイモン「ラヴ」(96k㎐/24ビット/FLAC)を再生。するとデリカシーに富むギターの音色を柔らかなベースとキックドラムが下支えする様子が、一体型スピーカーの窮屈さを感じさせない伸び伸びとした音場の上に再現される。ヴォーカルが低域にマスキングされてしまうことなく、ステレオイメージの最前面にしっかりフィックスするのも好印象だ。試しにテレビに接続してBDで映画コンテンツも観てみたのだが、さすがに安価なサウンドバーとは一線を画する力強さで、特に説得力のある声の厚みに魅力を感じた。

 Music 1はコンパクトな見た目の通り、食卓やキッチン、あるいはアウトドアでSpotifyなどと組み合わせて楽しむのに最適だ。無理に音のセパレート感を演出せず、そのサイズと物量の中で音楽のヴァイブスを自然に伝えてくれる。競合他社のワイヤレススピーカーに比べるとやや割高に思えるかもしれないが、仕上げの美しさと長く聴いていられるナチュラルトーンにはそれだけの価値がある。

画像: Music 7 (左、カラリング:ブルー) Music 1 (右、カラリング:レッド)

Music 7 (左、カラリング:ブルー)
Music 1 (右、カラリング:レッド)

WIRELESS SPEAKER SYSTEM

DYNAUDIO Music 7
¥160,000+税

●型式:アンプ内蔵3ウェイ6スピーカー ●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター×2、76mmコーン型ミッドレンジ×2、127mmコーン型ウーファー×2 ●接続端子:アナログ音声入力1系統(3.5mmステレオミニ)、デジタル音声入力2系統(光、HDMI)他 ●Bluetooth対応コーデック:SBC、aptX ●カラリング:ブルー(写真)、レッド、ライトグレイ、ダークグレイ ●寸法/質量:W819×H201×D185mm/7.7kg ●備考:Wi-Fi内蔵

DYNAUDIO Music 1
¥60,000+税

●型式:アンプ内蔵2ウェイ2スピーカー ●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、100mmコーン型ウーファー ●接続端子:アナログ音声入力1系統(3.5mmステレオミニ)他 ●Bluetooth対応コーデック:SBC、aptX ●カラリング:レッド(写真)、ブルー、ライトグレイ、ダークグレイ ●寸法/質量:W229×H220×D142mm/1.6kg ●備考:バッテリー、Wi-Fi内蔵

●問合せ先:ディナウディオジャパン(株) ☎ 03(5542)3545

関連サイト

この記事が読める月刊「HiVi」2019年1月号のご購入はコチラ!

This article is a sponsored article by
''.