「A.I.C.O. Incarnation」は、2018年3月9日からNETFLIXにて全世界配信されているアニメーション作品。その前半である第1話~第6話の舞台挨拶付き上映会が1月13日、新宿ピカデリーにて行なわれた。作品の紹介とともに、舞台挨拶の模様をレポートする。

画像: ▲舞台挨拶に登壇したメンバー。左から名塚佳織、小林裕介、白石晴香、M・A・O、村田和也監督

▲舞台挨拶に登壇したメンバー。左から名塚佳織、小林裕介、白石晴香、M・A・O、村田和也監督

暴走した人工生体の謎を追い、発生現場へと侵入する

 この作品は、制作がボンズで監督は村田和也。キャラクター原案は鳴子ハナハルが行なっている。医療目的で人工生体の開発を行なっていた研究機関で謎の事故が発生し、暴走した人工生体が増殖したことで、人類は大きな危機を迎えていた。暴走事故によって家族を失い、自らも重傷を負っていた橘アイコは、自身が暴走事故の原因のひとつであることを知らされ、また生存していると思われる母と弟を救うため、厳重に隔離された暴走事故の発生地点を目指すことになる。

 2037年の近未来の日本が舞台であるこの作品では、暴走した人工生体(マリグナント・マター)を駆除するダイバーたちが活躍し、彼らも人工生体を利用した強化スーツを着用して現場に臨んでいる。人工生体の駆除には、重火器による攻撃のほか、二脚型の移動車両などを駆使したバトルアクションもあり、さらに謎の多い暴走事故の原因を探っていく物語は、SFドラマとして実に見応えのある仕上がりになっている。

「アフレコから2年、上映会までできてうれしい」(白石晴香)

 前半の上映では、事故の発生地点へと向かうアクション場面と、作戦に参加する6人のメンバーの人となりが描かれていく。舞台挨拶に登壇したのは、主人公である橘アイコを演じる白石晴香、発生現場への道案内をする謎の多い少年神崎雄哉を演じる小林裕介、アイコたちをガードするダイバーの芹遙香役の名塚佳織、三沢楓役のM・A・O、そして監督の村田和也の6人。第6話の終了とともに、観客の拍手の中、舞台に6人が登壇した。

 本作はNETFLIXでの配信からもうすぐ1年が経過するが、上映会に集まったファンは、ほとんどが初見のようだ。村田和也監督も、「企画のスタートから考えると、かなりの時間が経っていますが、こうしてたくさんの人に見てもらえてうれしい」とコメント。

 村田監督によれば、この作品は、フリーになってさまざまな作品に参加するようになった時期に用意していたアイデアのうちのひとつで、チームもの、アクションものというオーダーに、自ら草案した“人間が自分の体を失うという極限状態”の設定を盛り込み、ボンズとともに仕上げていったそうだ。

 「この作品のアフレコが始まったのは2016年の11月で、もう2年前のことですが、手が震えるほど緊張していました。監督が長年温めていた作品の主人公ということで、プレッシャーも大きかったのですが、より魅力的に演じたいと思いました」(白石晴香さん)

 「SFアクションということで、専門用語が多くて大変でした。また、それらの用語のイントネーションが“正しくない”のも、なかなか難しかったです」(小林裕介さん)

 村田和也監督によれば、プロ人々がその業界で使う、ちょっと崩れた言葉遣い(平板化するそう)を反映したものだとか。こうした部分でも、世界観が細かく作り込まれていることが分かる。

 「自分の年齢と近い登場人物が多く、自分ならどうするかなども考え、楽しみながら演じさせていただきました。三沢楓は元気一杯で、あまり専門用語は詳しくなかったので、バディにお任せしました(笑)」(M・A・Oさん)

 「セリフが昭和っぽいというか、カッコイイ言葉をカッコよく言えるのが良かったです。自分の役(芹遙香)でも、専門用語を指令する感じで言えたのも楽しかった」(名塚佳織さん)

 M・A・Oさんと名塚佳織さんの2人が演じるバディ役は、息の合った感じもよく出ていた。名塚さんは、「芹遙香は三沢楓のことが本当に好き」だと思って演じていたとか。

 また、物語の背景にある複雑な事情を語ることが多い、大人組の声優陣は「ウラがない感じで演じてください」とのオーダーに対して、「優しすぎると逆に怪しいよね」と言いあいながら演じていたそうだ。

 「物語にはシリアスな要素が色濃くありますが、登場するキャラクターたちは、過去を含めてしっかりと作り込まれているので、じっくりと見てほしいです」(白石晴香さん)

 最後は村田監督から、「次回のイベント(1/20)では、後半6話分(7~12話)の上映を行ないますので、最後まで物語を楽しんでください。この作品のテーマについて、より深く興味を持ってもらえればうれしいです」という言葉で締められた。

2月26日にはBlu-ray Boxも発売

 上映会の最後には、Blu-ray Boxの発売も告知された。全2巻の構成で、1巻が2月26日、2巻は3月28日の発売となる。どちらも特典として鳴子ハナハル描き下ろしコミックを収録した100ページの特製ブックレットを封入。収納BOXのイラストも鳴子ハナハルの描き下ろしだ。

 また、2巻をセットにしたBlu-ray Box Collector's Editionも用意され、こちらは2月26日に初回限定で発売。一足先に2巻がゲットできるほか、専用特典として原画集(32ページ予定)と特製BOX in BOXも用意されるという。
※Collector’s Editionはバンダイナムコアーツ公式通販サイト・バンダイビジュアルクラブ(BVC)の専売商品となります。

 また、月刊少年シリウスにてコミカライズ版が好評連載中で、「A.I.C.O. Incarnation」の世界がますます盛り上がってきている。上映会への参加はもちろん、まだ観たことがないという人は、NETFLIXやBD BOXでぜひともチェックしてみよう。

『A.I.C.O. Incarnation』Blu-ray BOX

Blu-ray Box特装限定版 第1巻
2月26日発売 18,000円(税別)

Blu-ray Box特装限定版 第2巻
3月28日発売 18,000円(税別)

BVC限定 Blu-ray Box Collector's Edition(初回限定生産)
2月26日発売 38,000円(税別)

公式サイト http://project-aico.com/

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