パナソニックから、同社UHDブルーレイプレーヤーのフラッグシップモデルとなる「DP-UB9000」(Japan Limited)が発売される。市場想定価格は21万円前後で、12月7日の発売予定だ。

画像: フロントは7mm厚、サイドには3mm厚のアルミパネルを採用し、本体の剛性を高めている

フロントは7mm厚、サイドには3mm厚のアルミパネルを採用し、本体の剛性を高めている

 UB9000は、最新の画質処理エンジンを搭載した新開発LSIを採用しており、映像信号の処理能力を飛躍的に向上させている。これにより(ハイダイナミックレンジ)規格として「HDR10+」と「Dolby Vision」の両方に、国内モデルとしては初めて対応した。

 HDR10+はパナソニックと20世紀フォックス、サムスンが推進するHDR規格で、今年1月のCESで発表された。これまでのHDR10にダイナミックメタデータを追加、シーンごとに映像の明るさを最適化することにより、映像制作者の意図にあわせたHDR映像を忠実に再現できるという(対応テレビと組み合わせた場合)。

 同社は既に4K有機ELテレビのFZ1000/Z950や4K液晶ビエラのFX800/780/750/600について、10月30日からのソフトウェアバージョンアップでHDR10+に対応すると発表しており、UB9000の登場でHDR10+のパッケージメディアが楽しめる環境が整うことになる。

画像: アナログ2ch出力はXLRとRCAをそれぞれ搭載。7.1chのRCA出力も備える

アナログ2ch出力はXLRとRCAをそれぞれ搭載。7.1chのRCA出力も備える

 また、パナソニック独自の高画質技術もさらに進化した。HDR10+やDolby Visionに対応していないコンテンツやディスプレイ(HDR10方式)の場合も、独自の高精度「HDRトーンマップ」技術により映像作品ごとに、適切なHDR10の映像として楽しめるようになっている。

 HDR映像をSDR対応機器で再生する場合の使いこなしとして、UB9000側でHDR→SDR変換する際に色域だけBT.2020のままにするというモードも準備されている。これはHDR/色域出力時に、「HDR/BT.2020」「SDR/BT.2020」「SDR/BT.709」の3つから選べるようになっている。現状では、HDR対応ではないプロジェクターを使っているユーザーも多いので、これは嬉しい配慮といえるだろう。

画像: ベースシャーシには4層構造で6mmの厚さを持つ重量級鋼板を追加。ここだけで重さが5.6kgもあるという

ベースシャーシには4層構造で6mmの厚さを持つ重量級鋼板を追加。ここだけで重さが5.6kgもあるという

 さらに、高剛性&低重心筐体とドライブベースによる振動対策に加え、オーディオ専用電源を採用してノイズ対策も徹底した。加えてオーディオ専用基板、旭化成エレクトロニクスのD/Aコンバーター、AK4497も搭載するなど、抜本的な音質改善も図っている。そのうえで「Tuned by Technics」として、テクニクス技術陣と共同で音質チューンを行ない、よりピュアな音楽再生を実現したという。なおUB9000ではアナログ7.1ch音声出力も復活し、ハイクラリティサウンドにも対応している。

 ハイレゾファイルの再生も可能で、対応フォーマットはDSDが最大11.2MHz、WAVとAIFFは最大384kHz/32ビットまで、FLACが192kHz/24ビットでALACは192kHz/32ビットの対応となる。なおDSD 2.8/5.6MHzとFLACは5.1ch、ALACは7.1chソースがデコードできるそうだ。

画像: アナログ音声基板。D/Aコンバーターのチップは2ch用と7.1ch用を別々に搭載している

アナログ音声基板。D/Aコンバーターのチップは2ch用と7.1ch用を別々に搭載している

DP-UB9000の主なスペック
●再生可能ディスク:Ultra HD Blu-ray、BD-Video、ブルーレイ3D、BD-R、BD-RE、DVD-RAM、DVD-Video、DVD-R/-R DL/-RW、DVD+R/+R DL/+RW、音楽CD、CD-R/RW
●接続出力端子:HDMI出力2系統、アナログ音声出力2系統(バランス、アンバランス)、7.1ch
アナログ音声出力、デジタル音声出力2系統(光、同軸)、USB端子2系統(U前面SB2.0、背面USB3.0)、LAN端子
●消費電力:約32W
●寸法/質量:W430×H87×D300mm/約12.5kg

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