愛知県北名古屋市のオタイオーディオが主催する、音楽好きの女性に向けたトークショウ&オーディオ機器試聴会「OTAIAUDIO presents SOUND OF LIFE supported by YAMAHA MUSIC JAPAN」が、10月23日に東京・恵比寿のTIME OUT CAFÉで開催された。

画像: 当日のチケットは完売だったとかで、準備された座席も満員に

当日のチケットは完売だったとかで、準備された座席も満員に

 このイベントは、製品面や環境面でオーディオに触れる機会が少ない女性層をターゲットに、もっと気軽に、美味しい食事やお酒を楽しみながらその面白さを知ってもらおうという狙いで企画された。既に2016、2017年に開催されており、今回は3回目となる。

 今回は女性のみの参加受付だったが、30を超える席はすべて完売。実際に開場の19時少し前から続々と参加者が集まり始め、会場内に設置されたヤマハのレコードプレーヤーやBluetoothスピーカーを興味深そうにチェックしていた。

 さて今回は本イベントの企画、運営を手がけた、オタイオーディオ管理人の いのうえようすけ氏にお話を聞いたので、以下で紹介したい。

お客さんの楽しそうな顔を見て、継続を決めました

画像: オタイオーディオ管理人のいのうえようすけ氏

オタイオーディオ管理人のいのうえようすけ氏

-- 第3回のイベント開催、おめでとうございます。これまでの女性向けオーディオイベントの反響はいかがでしたか?

いのうえ 前回このスペースでイベントを開始したのは去年の6月頃でした。その時のお客さんの楽しそうな顔を見て、これは絶対続けたいと思ったんです。僕としてはイベントの成功って、集客がどうのというよりも、現場のお客さんがどんな顔をしてくれるかだと思っているんです。実際にこのイベントに参加してくれた人が、その後本当にDJになって活躍しています。

-- 女性向けのイベントを企画した狙いは何だったのでしょう?

いのうえ オーディオを楽しむということに対して、女性があまり興味を持っていないのは、きっかけがなかったのが原因だと思います。今までは、そもそも女性にオーディオに触れてもらおうという発想すらなかった。だから、見せ方を変えていかなくてはいけないと思ったのです。

 今回のイベントで僕なりに考えたストーリーとしては、“共感”がテーマです。女性は、誰それがやっているから私もやってみよう、といった具合に、共感や仲間意識から何かを始めるというケースが多いように聞いています。そこで今回は、音楽の世界で勝負している女性ゲストを迎えて、彼女たちの人生を語ってもらおうと思っています。

画像: 音楽で頑張っているゲストの皆さん

音楽で頑張っているゲストの皆さん

−− その女性ゲストも宮田優美華さん、DJ RINAさん、中園亜美さん、南壽あさ子さんと豪華なメンバーが揃っています。、

いのうえ 今回のゲストはみんな音楽で頑張っている人ばかりで、彼女たちの経験を聞いているだけでも胸がいっぱいになってくると思うんです。そういった話を聞くと精神的にも充足してきますよね、その状態で初めて音楽を聴いてもらいます。

 例えば今日はサックスプレーヤーの中園亜美さんがゲストに来てくれています。彼女はボストンのバークレー音楽大学でTOWER OF POWERと出合うんですが、その体験を聞きながら、彼らの音楽を再生しようと思っています。まさにその瞬間に、会場に来てくれた人たちがボストンにいる気分になってくれるか、追体験をしてくれるかが大きなテーマになるでしょう。

 実際にアンプやスピーカーの性能がどうこうではなく、そこにいるゲストがどんな人かを知ってもらって、彼女が好きな音楽を一緒に聴いてもらう。そうでないと音に集中してもらえないと思うんです。オーディオに親しんでいる人間には不思議なことですが、スピーカーの前にじっと座って音楽を聴くこと自体が、最近の人、特に女性にはレアな体験ですから、それだけでも価値があると思います。

画像: 参加者の中にはレコードに触ったことがないという人もあり、急遽会場内にサンプルを回すことに

参加者の中にはレコードに触ったことがないという人もあり、急遽会場内にサンプルを回すことに

−− 今回参加できなかったオーディオに興味のある女性にメッセージをお願いします。

いのうえ 最近は女性の社会進出が騒がれていますが、そういった事も含めて悩んでいる方も多いでしょう。その意味でも、女性同士で色々な生き方を共有し、音楽を通じて追体験までしてもらえたら最高です。このイベントを通じて明日からちょっと違う自分になっている、そういう感じ方をしてもらいたいですね。

 オーディオ業界が今後も発展していくためには、若い人だけでなく、女性をどう取り込んでいくかが欠かせないのは確かです。今後もこういったイベントを、年一回でも続けていきたいと思っています。

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