ニュートラルな音調で分解能の高さも感じられる

画像1: ニュートラルな音調で分解能の高さも感じられる

 コンパクトながらボリュウムノブを大きくあしらった外観が、製品としての意図をはっきり表している。アステル&ケルンの「ACRO L1000」は、デスクトップ使用に特化した小型アンプだ。DACチップは同社のハイレゾプレーヤー、AK380(生産完了)と同じく旭化成エレクトロニクス「AK4490」のデュアル配置で、4系統のヘッドフォン出力のほかスピーカー端子も装備している。

 AKシリーズなどのポータブル機でハイレゾファイルを楽しんでいるけれど、そろそろ据置きヘッドフォンアンプが欲しい。できればスピーカーも鳴らしたい。そんな人にうってつけのモデルである。

画像2: ニュートラルな音調で分解能の高さも感じられる

 L1000にMacBook Airを組み合わせ、フィットイヤー「Private 223」の2.5mmバランス接続でハイレゾを聴くと、誇張がなくニュートラルな音調はAKシリーズにかなり近い。デノンのヘッドフォン、AH-D7100に替えると、広々とした音場に各パートがゆったりと配置され聴き心地がよく、分解能の高さもしっかり感じられる。

 USBオーディオ出力対応の同社「A&ultima SP1000 Stainless Steel」をUSB OTGケーブルでL1000に接続。イクリプスの「TD508MK3」を机上にLR間80cmの間隔で設置してスピーカー出力の音も聴いてみたが、SP1000 SSらしい高S/Nでソリッドなキャラクターをほどよく残しつつ、低域の量感も豊かだ。AKシリーズのユーザーを中心に、デスクトップ派に幅広くおすすめしたい。

この製品で聴いた曲

未来の人へ
コーネリアス
FLAC 96kHz/24ビット アルバム『Mellow Waves』より

画像: この製品で聴いた曲

D/A Converter+Integrated Amplifier
Astell&Kern
ACRO L1000
オープン価格(直販価格11万9800円・税込)
●定格出力:15W×2(4Ω)●接続端子:デジタル音声入力1系統(USBmicroB)、ヘッドホン出力4系統(標準フォーン、3.5mm3ステレオミニ、2.5mm4極バランス、4ピンXLR)●寸法/質量:W112×H160×D112mm/920g

ACRO L1000の製品紹介ページ
https://www.iriver.jp/products/product_162.php

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