画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2022:【特別座談会】シルバーアワード獲得 パナソニック CN-F1X10BGDの魅力を語る

オートサウンドウェブグランプリ2022でシルバーアワードを獲得したパナソニックのAVナビゲーション、CN-F1X10BGD。同社ナビのストラーダシリーズの最上級モデルで、AVナビのトレンド、フローティングディスプレイの先駆者で唯一のブルーレイプレーヤー&有機ELパネル搭載機だ。レコーディングエンジニアと共同開発した独自アプローチのサウンドチューニング機能「音の匠」も装備する。ハイレゾへの対応も果たす高性能モデルである。選考メンバーが認めたCN-F1X10BGDの魅力とは、メンバー各氏の印象をそれぞれの言葉で語ってもらった。
[編集部]

画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2022:【特別座談会】シルバーアワード獲得 パナソニック CN-F1X10BGDの魅力を語る
画像: オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー。左から脇森宏氏、黛健司氏、長谷川圭氏、藤原陽祐氏、石田功氏。

オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー。左から脇森宏氏、黛健司氏、長谷川圭氏、藤原陽祐氏、石田功氏。

パネラー・オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー
[石田功、藤原陽祐、黛健司、脇森宏、長谷川圭]
(まとめ=ASW編集部/写真=嶋津彰夫)

画像3: Auto Sound Web Grand Prix 2022:【特別座談会】シルバーアワード獲得 パナソニック CN-F1X10BGDの魅力を語る

ASW:グランプリ、シルバーアワードとなりましたパナソニックのAVナビ、ストラーダCN-F1X10BGDについてお話をうかがっていきたいと思います。ストラーダがシルバーアワード、これは快挙ではないでしょうか。同ブランドでの最高位受賞です。

石田 功(以下、石田):素晴らしい。

藤原陽祐(以下、藤原):真面目に作ってきた成果じゃないですか。

画像: 藤原陽祐氏。

藤原陽祐氏。

脇森 宏(以下、脇森):そうなんですよ、今年のはこれまでに増して音が良かったですから。

石田:凄いことですよ、だってサイバーナビを超えてシルバーですからね。

黛 健司(以下、黛):音が良かったです。

石田:そう、凄く良かった。

:今年のパナソニックはいい音で聴けました。

石田:去年とあまり音に変わりがない物が多い中で、このモデルだけとても良くなっていたので、迷わず高評価としました。

長谷川 圭(以下、長谷川):メーカー発表では、音質部分に関しての変更はないということなんですよね。

石田:ぼくも直接確かめたんですが、昨年からそんなに良くなっている理由に心当たりはないという答えでした。

画像: 石田 功氏。

石田 功氏。

藤原:ストラーダの最上級モデルですけれど、あらゆる機能をオフにしたベースの音が良くなっていますよね。特にわれわれが試聴取材するような環境だと、ストラーダの特長のひとつの「音の匠」がなくてもいいかなと思えるくらいです。

 情報量も増えてダイナミックレンジも拡がって、正攻法で音が良くなっているのと「音の匠」の色付けが相反しているようなね……。

脇森:確かに、そう言える部分もある。

藤原:へんなドンシャリバランスにわざわざしなくてもと、聴いていて思ってしまったんですよね。

長谷川:あの「音の匠」ですけれど、純性スピーカーで鳴らした時……クルマの純正装備から、ナビだけをこのストラーダに替えた状態で効かせると、いい感じで聴き応えが出るんです。

藤原:そうなんですよね、純正対応の装備。

長谷川:石田さんは最近、パナソニックのデモカーのトヨタラブ4をお聴きになってますよね?純正スピーカーはそのままに、ストラーダで鳴らしている仕様です。あの状態だと「音の匠」がとても巧妙に調整されているなって感じませんでしたか?

石田:そうですね、聴き応えが出ますよね。

ASW:「音が良くなった」のはよくわかりましたので、どのように良くなったのかといったコメントをいただけると、読者の方にも参考になるのですが……。

長谷川:私は今回、ほとんどの試聴で、音源をCDからリッピングしたデジタルファイルにしてUSBで聴いていて、でもCD再生ができるモデルに関してはCDの音も確認するようにしていたんですね。そうした中でストラーダが唯一、CDの音がメモリーを上回って良い音だなと感じられる製品でした。BDプレーヤーの威力でしょうか、他社ではここまでの音は聴けなかった。とても素直な鳴り方ですし、バランスの整い方も優等生な印象でした。

:メーカーの姿勢というような見方で話をしたいんですけど、企業の体力といった方がいいのか……、昔のストラーダと今のストラーダだと、開発技術者が代替わりしています。でも、出てくるものは変わらないです。その、人が変わったからと言って、そこで今までと音の傾向が変わったり、順調にレベルアップしてきていたものが停滞しているとかいうことがない。同じように良くなってきています。毎年毎年新モデルが出るので、いわば計算しつくされた……今年はこういうことをやって音をよくしようといったようなことなのかもしれないけれど、それがちゃんと、その、予定通りにいっている。人が変わっても不連続が出ないというのは、実はけっこう凄いことだと考えているんです。

 基本性能が良くなってきているから、たとえばASWの試聴環境のように、クルマの中とは違ったとても厳しいチェックをされるようなところで聴いても「あぁ、今年のモデルはいい音だ」と感じられる。これは驚きですね。この仕上がりは高く評価してます。

画像: 黛 健司氏。

黛 健司氏。

長谷川:あぁ、そういう面もありますね。

:あるいは勢いがあるときには、製品開発もかなり力を入れていたりするものの、いつの間にか静かになってしまうブランドもあったりしますし、そういったところとも異なっていますよね。

 それと、販売ルートの面では、パナソニックの販売チャンネルとしてカーオーディオ専門ショップがあまり強くないので、トップインストーラーの人たちがこの製品をきちっと着けてというようなことはないので、話題になる場が違うのかもしれないですけれど……、でもカーディーラーなどではオプション品として展示されていたりもするし、新車への装着数もそれなりにあったりします。そういったところでしっかりやっているから、ある意味、オーディオにそれほど詳しくない人にも買ってもらわなきゃならないから、そういうドライバーを説得するにはちゃんとした画と音がなきゃダメということで、それなりに厳しい目で評価されていて、毎年しっかりとした進化を遂げているという結果につながっているのかもしれない。

石田:企業としてそれなりの体力はあるんですよ、きっと。それに、ものすごく真面目です。

藤原:ストラーダでいうと定番の特長になりますけれど、ブルーレイの再生と有機ELディスプレイの採用がありますね。この2点はパナソニックでしか手に入らないものなので押さえておきたいポイントです。今年はこれに「レコーダーリンク」という……ネット環境は必要になるんですけれど、自宅のディーガからチューナー情報……厳密に言うとディーガで録画したものを転送するような仕組みなんですけれど、それが観られるというものですね。なので、自宅の放送メディアをほぼすべて持ってこられる。

長谷川:自宅のレコーダーをローカルネットワークに組み込んで、スマホのアプリに登録して、そのアプリを経由してストラーダで再生するわけで、機種やネットワークの設定によってはなかなか上手くいかなかったり……。

藤原:そうそう、パナソニックのディーガ以外でも対応するレコーダーはあるんだけれど、ちゃんと動作させようと思うと、今のところ何度も試行しないとできなかったりするんです。すべてを試しているわけじゃないけれど、おそらくディーガが使いやすいと思います。

ASW:脇森先生は今年のストラーダについて、どんな印象をお持ちでしたか?

脇森:音が素晴らしく良くなっているんですよ。なぜそうなったのか、それがよくわからない。メーカーでもどうして今年のモデルで高評価になるのか、理解できてない。なので、興味としてはパナソニックに一体何が起きていたんだろうと、そこが知りたいですね。

画像: 脇森 宏氏。

脇森 宏氏。

石田:僕も知りたいんだけれど、メーカー担当者に聞いてもよくわからないんですよ(笑)。もしかすると、開発エンジニアならばわかったりするかも……。

長谷川:実は、確認してもらったんです。ストラーダの開発チームに。でも、劇的に音が変わるような変更はしていないという回答でした。ただもしかすると、同じ仕様だけれど、細かなパーツの変更があったりするのかも……。

藤原:仕様は一緒だけれどランニングチェンジするというのは当たり前に起こる話だしね。パーツの調達先が変わるとか……。

長谷川:何らかの要因で組み立て精度が良くなってるという可能性もありますね。

:熟練したオーディオエンジニアというような人物だと、この音の差の原因についてピンポイントで指摘したりするのかもしれないですね。

脇森:また手厳しいことを(笑)

:メーカーによっては、我々のように車載状態ではない環境で聴くにあたって、GPSアンテナやTVアンテナなども接続して聴いてほしいといいます。これは、アンテナを接続するとそこの消費電力があって、その消費量までを考慮したサウンドチューニングをしているという、いわばこだわりと自信の表れだと思いますけれど、そういうことが言える人物がいた。オーディオマインドをもった技術者と評価していますけれど、そういうエンジニアならば、昨年のストラーダと今年のストラーダの音の違いの原因を言い当てるかもしれないですね。

石田:確かに。黛さんがおっしゃっている人物に心当たりあるけど、あの人なら言うかも(笑)

長谷川:詳しく聞いてはいないですけれど、新たに加わったレコーダーリンクは、ソフトウェアで組み込める機能なのかなと……。これが物理的な回路構成を変更しなければならないものならば、きっと「そこの回路が変更されていて、全体的な見直しもしています。だから去年モデルと音が変わっていても不思議じゃないんです」という話が出てきそう。でもそんな話は伝わってきていないので、スマホアプリへの対応をソフトウェアで果たしたということなのでしょうね。ソフトが動作するときの電力消費が案外大きくて、その対策が……と、設計変更していないんでした……。

画像: 長谷川圭氏。

長谷川圭氏。

:いずれにしても、誰がどこで買っても、このCN-F1X10BGDはすべてこの音がするのであれば何も問題はないし、大いに勧められるクォリティと言えます。

脇森:もしかすると、今年聴けている音が、去年聴けていなければいけなかったのかもしれないですね。設計では、今年評価された音が正解だけれど、去年はなにかの理由でそこに至らなかったとかね。

:あと、今年は試聴取材の時に使ったバッテリーが変わってました。僕は一番初めにバッテリーの比較をして、いい音のバッテリーで通して聴いていて、それがスペシャルアワードのパナソニックcaosだったんです。そういうことも影響したのかもしれないですね。

ASW:はからずもパナソニックブランドの相乗効果が出たということでしょうか。

脇森:そういう可能性もあるかもしれない。

:でも今年のcaosの変化量はかなり大きいものでした。

石田:確かに良くなっていたけれど、ほかのナビ聴いてみると、去年と同じだなというものはそのまま聴けましたしね。やっぱりストラーダは今年ずいぶんクォリティアップしてます。

ASW:今年のストラーダは格段の性能向上が認められたということで一致しているようですね。ありがとうございました。

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