画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2019:パナソニックCN-F1X10BDがGrand Prixを獲得した理由
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2019:パナソニックCN-F1X10BDがGrand Prixを獲得した理由

10V型へサイズアップ&高画質化したストラーダ
繊細さと力強さを併せ持った魅惑のサウンドを聴かせる

文=藤原 陽祐

 従来の9V型ディスプレイとほぼ同じ外形寸法で10V型化を実現したパナソニック「ストラーダ・Fシリーズ」の最新モデルだ。大画面化とともに、表示解像度は従来比2.4倍に向上。液晶は明るく、視野角の広いIPSタイプで、表面には反射を抑えるAGAR(低反射)フィルムを配置。さらに液晶とタッチパネルの隙間をなくしたエアレス構造とすることで、外光の影響を最小限に抑え、濃密な高コントラスト映像を描きあげる。

 画像処理でもシーンに応じてコントラスト感を高めるPEAKSプロセッサーや、細部までくっきりと再現するI/P変換など、家庭用の大画面テレビの開発で培った高度な技術を積極的に投入する、というこだわりようだ。特に今回、グランプリの栄誉を射止めたF1X10BDについてはブルーレイディスク(BD)の再生機能まで備える。

 BD映画ソフト、「アリー/スター誕生」を再生し、実際の画質を確認してみたが、明るく、清々しさを感じさせるバランスのとれた再現性で、映像の抜けの良さが印象的だ。一定のコントラスト感を確保しながら、ライトアップされる豪華な衣装、暗がりの顔色と、その描きわけは明確で、安定している。また状況に応じて上下左右にアングルが自在に変えられるのも、画質には大きなアドバンテージとなる。

 音質面ではハイレゾ音源(PCM192kHz/24bit、ファイル形式はFLAC、WAV)までサポートしたストラーダ・サウンドエンジンが威力を発揮する。ハイレゾ音源のダイレクト再生に加え、CD、AAC、MP3といった音源についても192kHzで演算処理され、32bit D/Aコンバーターを経て良質なアナログ信号が確保される。特に今回は専用設計のパワーアンプが投入され、歪率は従来比で半分以下、チャンネルセパレーションは約2倍という大幅な特性改善に成功したという。

 実際のサウンドは線が太く、しなやか。アップテンポのリズムも小気味よく反応し、音に粘りがある。繊細さと力強さを併せ持った魅惑のサウンド。息づかいが温かく、汚れを感じさせない女性ヴォーカルも聴き応えがある。

 音楽制作者集団「ミキサーズラボ」による音質チューニング「音の匠」も健在だが、オーディオ機器として基礎体力が上がったため、ストレート再生(エフェクト/オフ)ならではの自然体の、穏やかなサウンドも積極的に楽しんでもらいたい。

スタジオマスターサウンドを実現する「音の匠」健在
空間の広さ、奥行きが充分感じられ、ハイレゾ特有の魅力が十全に味わえた

文=黛 健司

 音楽ソフト制作に携わるプロたちの「音づくり」の技の見事さは、レコーディングやマスタリングに立ち会ってみると実感できるが、「音の匠」は、そんな音づくりのプロの中でもひときわ評価の高い、ミキサーズ・ラボの内沼映二氏と三浦瑞生氏が開発に関与して誕生した。最近では市販ストラーダのみならず、純正オプションでも、両氏が車種別の専用チューニングに携わったカーオーディオ搭載車が、ニッサン、ホンダ、スバル、ダイハツなどから続々と登場して話題になっている。

 ストラーダ搭載の「音の匠」には、スタジオマスターサウンドの再現をめざす2ウェイスピーカー向きの設定や、フルレンジスピーカーでもメリハリのある音を楽しめる設定などが用意され、前後独立イコライザー機能により、前席と後席のイコライザーを別々に調整できるなど、高度な音質調整が可能だ。また、PCM192kHz/24bitまでのハイレゾ音源にも対応(SDカードとUSBメモリが利用できる)。さらに、高速演算DSPによる192kHzアップコンバート機能により、CDやMP3、AACなどの音源もハイレゾ品質で楽しめる。

 ストラーダの特徴である、大型画面が前後左右上下に動く「DYNABIGスイングディスプレイ」は、外形寸法を変えることなく、従来の9V型から10V型のHD画質対応「HDブリリアントブラックビジョン」へと進化。反射が少なく外光の下でも見やすいうえ、斜めから見てもクッキリ鮮やかに見えると評判だ。

 CD、SD、USB、それぞれの入力での音質を確認してみたが、ハイレゾへの対応も含めて、本機が最も能力を発揮するのはSD再生においてだろう。音場空間のアンビエンス成分が的確に再現され、ヴォーカルは艶やかで表現力に富んだ音が楽しめる。オーケストラの再生では演奏されている空間の広さが再現され印象に残った。ハイレゾ音源の再生では、空間の広さ、奥行きが充分感じられ、ハイレゾ特有の魅力が十全に味わえた。この音ならハイレゾを聴く価値がある!

パナソニック Panasonic
AV Navigation
CN-F1X10BD
オープン価格

SPECIFICATION
●AV一体型メモリーナビゲーション
●画面:10V型ワイドHD静電容量方式タッチパネル
●内蔵パワーアンプ最大出力:50W×4
●再生メディア(フォーマット):地上デジタルTV、BD、DVDビデオ、CD(MP3/WMA/AAC)、Bluetooth、USB(オプションケーブル経由、最大32GB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、SD(最大2TB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、アップルiPod/iPhone(オプションケーブル経由)
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(TAKUMIマスターサウンド/KIWAMI高域強調/NAGOMI会話重視)
●エフェクト:SRS CS Auto(FOCUS、TruBass、MixToRear)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ(前後席独立13バンド・-10〜10dB)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●Android Auto対応
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D19mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.6kg(ナビゲーションユニット)、約1.0kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属

■問合せ先
パナソニック お客様ご相談センター
電話番号: 0120-50-8729(フリーダイヤル)
受付時間:9:00~18:30(365日)

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