音楽家「加藤和彦」の楽曲に浸れる、ドラマティック・レビュー『うたかたのオペラ』が23日まで上演中
去る1月13日から東京・六行会ホールにて、ドラマティック・レビュー『うたかたのオペラ』が上演中だ。
この表題をきいてピンとくる音楽ファンも多いことだろう。2009年に亡くなった鬼才音楽家・加藤和彦が1980年に発表した名盤のタイトルでもある。この演劇は、その『うたかたのオペラ』に『パパ・ヘミングウェイ』(79年)、『ベル・エキセントリック』(81年)を加えた通称“ヨーロッパ3部作”にインスピレーションを受けて、演出家・劇作家の横内謙介がイメージした虚構の世界を三次元で立ち上げたもの。2009年に初演され、翌年再演されたものの、以来こんにちまで上演されていなかったという、一種幻の作品だ。筆...