ブライトーンでは、ZMF Headphonesの平面ドライバー搭載ヘッドホン「Tessidera」(テシデラ)を発売する。価格は¥528,000(税込)で、同社史上もっとも高度に統合された音響設計を採用した平面型モデルとのことだ。

 Tessideraという名称は、ZMFのフラッグシップモデル「Caldera」(カルデラ)と対になる存在として名付けられている。その語源は、古典工芸におけるモザイクタイル “tessera” と、楽器がもっとも自然に響く音域を意味する音楽用語 “tessitura” に由来している。

画像1: ZMFの平面振動板ドライバー搭載ヘッドホン「Tessidera」がデビュー。フラッグシップモデル「Caldera」と対になる、滑らかで豊潤、そして心地よいサウンドを目指す

 Calderaがエネルギッシュで力強いサウンドであるのに対し、TessideraはZMFの平面駆動型ヘッドホンのビジョンを異なる視点から表現しているそうだ。具体的には滑らかで豊潤、そして心地よいサウンドでありながら、退屈になったり、物足りなさを感じさせたりすることのないものという。

 そこでTessideraでは、多くの平面型ヘッドフォンが抱える課題に対し、独自のアプローチを採用している。

 まず振動板には、新設計の1μm 超薄型平面ドライバーを搭載した。これはCalderaの2μmドライバーからさらに薄型化されており、よりスムーズで流麗な表現力を実現したそうだ。さらに、35Ωインピーダンスと厚みを持たせたトレース設計、ZMF独自のTPE(熱可塑性エラストマー)構造+銀メッキ構成により、さまざまなアンプでも鳴らしやすい設計となっている。

画像2: ZMFの平面振動板ドライバー搭載ヘッドホン「Tessidera」がデビュー。フラッグシップモデル「Caldera」と対になる、滑らかで豊潤、そして心地よいサウンドを目指す

 製品自体としては、Tessideraは5つの独自技術を一体化した統合システムとして設計されている。その5つは以下の通り。

(1)CAMS(Caldera Asymmetrical Magnet Structure)
 ZMF平面型技術の基盤となる磁気構造で、両面に配置された台形のN52ネオジムマグネットにより、振動板全体へ均一な磁力テンションを与えながら、空気流をコントロールし自然な拡散を実現。

(2)ADS(Atrium Damping System)
 特許申請中のリアダンピング構造。ドライバー背面の圧力と空気流を制御し、逆位相干渉を低減。奥行き感と空間表現を高めてくれる。

(3)ZAM(ZMF Acoustic Matrix)
 新開発の格子状ディフュージョン構造で、定在波を抑制しながら高域特性を滑らかに整え、ダイナミクスを維持。

(4)SRS(Soundboard Resonator System)
 SRS新設計ウッドレゾネーターは、トランジェントへ適度な重量感とパンチ感を与え、中域の響きと楽器の共鳴感を強化する。

(5)Caldera Pad System
 内側へ向かうフルート形状を採用した専用イヤーパッド。空気流を効率的に耳へ導き、セミベンテッド構造と非対称角度設計によって、立体的な音場表現を実現。

画像3: ZMFの平面振動板ドライバー搭載ヘッドホン「Tessidera」がデビュー。フラッグシップモデル「Caldera」と対になる、滑らかで豊潤、そして心地よいサウンドを目指す

 この5つを駆使したシステムは、滑らかで伸びやかなサウンドと力強い躍動感をもたらしてくれる。荒々しいエネルギーよりも洗練された音楽性を追求したサウンドとなっているそうだ。

 なおTessideraは、「Caldera Lambskin Top/SidePerf」(ラムスキン製・上面および側面パンチング加工)パッドに合わせてチューニングされている。これはテストしたすべての組み合わせの中で全体的に最高のバランスを実現したことで選ばれたという。

 これを標準として3種類のオプションパッド(Caldera Suede、Thick CalderaLambskin、Auteur Solid Suede)が準備されており、購入時にはその中かからひとつを選択できるとのことだ。

「ZMF Tessidera」の主なスペック

●使用ドライバー:厚さ1μmの平面マグネット(CAMS)
●インピーダンス:35Ω
●感度:〜92dB/mW
●質量:575g±30g
※付属品:ストックOFCケーブル、ケース、カルデラパッド、セカンドパッド

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