942万人を動員したという大ヒット作品『EXITイグジット』のふたり=イ・サングン監督とイム・ユナ(少女時代)が、ふたたびチームを組んだ。ホラーと青春と恋愛が混じったような、とても楽しいコメディだ。

 ユナ扮するソンジは、簡単に言えば日中と夜で別人格になる。日中は気だてがやさしく勉強熱心で言葉遣いも丁寧でほがらかだ。が、夜になると、メイクや衣装がド派手になり、声は低く荒れ、言葉遣いが悪くなり、あたりを挑発するような、ヒヤヒヤさせる行動をとり、ひたすら危険だ。その二面性に父親(ソン・ドンイル)は早くから気づいているのだが、なすすべはほぼない。が、そのソンジを好きになってしまった無職青年・ギルグ(アン・ボヒョン)が物語に深みを加える。ソンジにはいつも「日中のまま」でいてほしいと思いながら、彼女の「夜の行状」を見張っていくうちに、ギルグの頭の中はものすごい速さで回転し、その「変貌の元凶」をあぶりだそうと、どんどん研ぎ澄まされていく。詳細を述べるのは避けるが、「愛の力」は本当にすごいのだ。そして日中の清楚なソンジ、夜中の悪魔ソンジ、どちらにとってもギルグは「気になる男性」なのである。

 続編があればいいのに、と思いながら楽しく見た。少女時代の人気などがきっかけとなって、韓国ガールズ・アイドル・ブームが日本で巻き起こったのは2010年代の前半だったと記憶するが、こうして役者として活動するメンバーを、スクリーンを通じて見ることができるのは嬉しいものだ。

映画『プリティ・クレイジー 悪魔が引っ越してきた』

2026年6月19日(金) シネマート新宿他全国順次ロードショー

監督・脚本:イ・サングン
出演:イム・ユナ、アン・ボヒョン、ソン・ドンイル、チュ・ヒョニョン
製作:CJ ENM
制作プロダクション:FILMMAKERS R&K
配給:ギャガ
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