4K UHD BLU-RAY SHORT REVIEW - MIMIC短評

タイトルミミック
1997
監督ギレルモ・デル・トロ
製作ボブ・ワインスタイン B・J・ラック オーレ・ボールネダル
製作総指揮マイケル・フィリップス
原作ドナルド・A・ウォルハイム
脚本マシュー・ロビンス ギレルモ・デル・トロ ジョン・セイルズ ダグ・ロトステイン マシュー・グリーンバーグ
撮影ダン・ローストセン
モンスターデザインロブ・ボッティン
タイトルデザインカイル・クーパー
音楽マルコ・ベルトラミ
出演ミラ・ソルヴィノ ジェレミー・ノーサム アレクサンダー・グッドウィン ジャンカルロ・ジャンニーニ チャールズ・S・ダットン ジョシュ・ブローリン アリックス・コロムゼイ F・マーレイ・エイブラハム ジェームズ・コスタ ノーマン・リーダス
画像: ーーWhen viewing this trailer, please set resolution to 1080p/HDーー

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TitleMIMIC
ReleasedMar 17, 2026 (from Kino Lorber)
Run Time1:51:27.180 (h:m:s.ms) - director's cut, 1:45:35.746 (h:m:s.ms) - theatrical cut
PackagingSlipcover in original pressing
CodecHEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible)
Aspect Ratio1.85:1
Audio FormatsEnglish DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 24-bit), English DTS-HD Master Audio 2.0(48kHz / 24-bit)
SubtitlesEnglish SDH
Video Average Rate80,902 kbps (HDR10) / 18,005 kbps (DOLBY VISION 22.3%) - director's cut
Audio Average Rate2,447 kbps (DTS-HD 5.1 / 48kHz / 24-bit / English), 1,252 kbps (DTS-HD 2.0 / 48kHz / 24-bit / English) - director's cut
画像: 4K UHD BLU-RAY SHORT REVIEW - MIMIC ー 短評

遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー

『クロノス』で注目された若きギレルモ・デル・トロの、1997年ハリウッド進出第1作。そしてハリウッドの怪物(悪名高きワインスタイン兄弟)と遭遇し、辛酸を嘗めた作品でもある。本作品はディメンション・フィルムズ製作、ミラマックス・フィルムズ配給で公開されたが、興行的に失敗に終わり、批評家からも好意的な評価を得られなかった。その理由のひとつは、プロデューサーのひとりで、ディメンション/ミラマックスの社長でもあったボブ・ワインスタインの度重なる現場介入にある。さらにハーヴェイ・ワインスタインが加わり、ふたりとのクリエイティブ面での意見の対立から、デル・トロは劇場版を放棄し、最終的に編集権を手放すことになった。その後『ヘルボーイ』『パンズ・ラビリンス』を成功させたデル・トロは、2010年、本作品のディレクターズカット制作に着手制作中であることを明かし、2011年にBLU-RAYリリースしている(劇場スルー)。

画像: ーー2011 LIONSGATE BLU-RAY ーー

ーー2011 LIONSGATE BLU-RAY ーー

画像1: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー

ディメンション/ミラマックスのライブラリーはディズニーによって管理されていたが、ディズニーは2005年にディメンションを、2010年にミラマックスを売却、2016年にカタール企業のbeINメディア・グループがライブラリーを引き継いでいる。そして2020年、バイアコムCBS(現パラマウント・スカイダンス)は、beINからミラマックスの株式49%を購入、ミラマックス・ライブラリーと2005年10月以前のディメンション・ライブラリーの全世界配給権を取得した(パラマウントはディメンション/ミラマックスの資産に基づく将来のリリース権も取得)。その後、本作品はパラマウント+で視聴可能となり、2021年にはパラマウントがBLU-RAYを再リリースしている。キーノ・ローバーはパラマウントからホームビデオの権利をサブライセンスしており、112分ディレクターズカット(DISC-1)と105分劇場公開版(DISC-2)を収めたUHD BLU-RAYリリース実現に至っている(3枚組仕様/DISC-3は4KレストアBLU-RAY - 本編&特典映像)。

画像2: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー
画像3: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー

パラマウント・ピクチャーズ・アーカイヴ主導による、35mmオリジナルカメラネガからの4Kデジタルレストア/HDR(SDR)グレード版。バックカバーには「35mmインターポジ(劇場公開版)」との表記があるが、これは誤植(ホームページ上では修正されている)。ディレクターズカットの追加シーンに関しては、冒頭に「アップコンバートされたHDソースを4Kマスターに統合したものである」と表示される。いずれのバージョンも監督デル・トロ自ら最終承認しているが、物語の大部分は暗く高湿な閉鎖空間や下水道で展開されるため、特にHDRグレードの質を追求したという。均一な粒子感が蘇生し、ノイズやアーティファクトはほぼ完全に排除、4Kレストア/HDRによって新たな命が吹き込まれている。ディテイルとテクスチャの描画力は格段に向上、なかでも大顔絵やクリーチャーの不気味な造形は、より鮮明で際立った印象を与えている。

画像4: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー
画像5: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー

撮影監督ダン・ローストセンは本作品について「非常に暗い映画であり、ほぼ完全に濃い影と単一光源照明(シングル・ソースライト)で構成されている」と述べている。単一光源のより高度な使用、例えば正面、側面、背面からの照明をストーリーテリングツールとして駆使して様式化された画を生み出しており、これが本盤の観どころとなる。暗い場所から明るい場所へ、近い場所から遠い場所へと続く奥行きと立体感は必見である。手元にある2011年BLU-RAY、2021年BLU-RAYと比較したが、ローストセンの言葉通り、圧倒的に暗い。意図的に黒を潰すことでくっきりとした影を生み出したショットもあるが、それでも単一光源を中心に照明を構築する映像(いくつかの補助光を追加したショット)の強度は一貫して高い。HDR効果は極度の明暗法に止まらず、黒と冷たいスチールブルー、黒と温かみのあるアンバー、あるいは黒とスチールブルーとアンバーといったカラーパレットに忘れ難いコントラストを付加している。

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画像: ーー2026 LIONSGATE 4K UHD BLU-RAY ーー

ーー2026 LIONSGATE 4K UHD BLU-RAY ーー

2011年(2021年)BLU-RAYに収録されていた7.1chトラックは未収録。ここでは当時デザインされた5.1ミックス(Dolby Digital)に立ち返り、最新技術でリフレッシュ、最高のコンディションで再現したリマスター5.1トラックが収録されている(音声オプションは2.0トラック)。最新音響作品との比較は酷だが、それでも力強いホラーミックスを実現。総じて明瞭度と分解能が高められており、その効果はミニマルな音響効果に明快だ。発声も優秀。クリーチャーの効果音も不気味なムードと緊迫感を高めている。雨音や街頭音、地下道の環境音やアンビエントがサウンドステージを満たし、没入感も良好。低音域はジャンプスケアに心地よい迫力を与えている。LFEは堅牢な存在感があり、過剰な演出なしにその役割を十分に果たしている。サラウンド描音に長けた作品なので、アトモス・リミックスされなかったのは残念だが、それでもアップミックス再生との相性は抜群だ。

画像7: 遺伝子操作されたハイブリッド昆虫の恐怖を描くモンスター・スリラー

UHD PICTURE - 45  SOUND - 45

画像: UHD PICTURE - 4/5  SOUND - 4/5

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