海外盤発売情報
米国盤『ニューヨーク・ニューヨーク』2026年8月11日リリース
NEW YORK, NEW YORK - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION
4K DIGITAL RESTORATION
米MVDエンターテイメントグループ(旧ミュージック・ビデオ・ディストリビューターズ社)の自社レーベル、MVDマーキー・コレクションから届いた4K UHD BLU-RAY『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977)リリース・アナウンス。35mmオリジナルカメラネガからの2025年4Kデジタルレストア/HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。リマスター5.1chサラウンド・トラック&リニアPCMステレオ・トラック収録。163分拡張エクスパンデッド・カットを4K/HDR収録。同梱BLU-RAYに136分インターナショナル・カット(ヨーロッパ劇場公開版)をHD収録する。
ニューヨークに行けば愛がある
『サタデー・ナイト・フィーバー』がメガヒットを記録した1977年、同じくニューヨークを舞台にマーティン・スコセッシが手掛けたセミ・ミュージカル形式の音楽ドラマ。『サタデー~』とは随分と色合いの異なる内容で、スコセッシは黄金期のハリウッド・ミュージカルの再現を狙い、ジャズ・ミュージシャン(ロバート・デ・ニーロ)と女性シンガー(ライザ・ミネリ)とのラブストーリーを描いている。前年『タクシードライバー』(1976)でカンヌ国際映画祭・最高賞パルム・ドールを受賞し、一級の監督として世界的に認知されたスコセッシ。資金不足に悩まされていた無名のイタリー系監督は、一挙に高額予算の仕事ができる注目の人となり、一方で常に濁品の質と興行面での成功が問われる立場となった。だがデ・ニーロと3度目のコンビを組んだ次作(本作品)は予想外の不入りとなり、監督としての自信を喪失してしまう。だが2年以上の準備期間を経てふたたび勝負を賭けた『レイジング・ブル』(1980)で大成功を収め、スコセッシは名監督の地位に返り咲き、デ・ニーロもアカデミー主演男優賞を受賞した。製作は前年の『ロッキー』でヒットメイカーの仲間入りを果たしたロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラーのコンビ。
撮影監督は『イージー・ライダー』『ファイブ・イージー・ピーセス』『ペーパー・ムーン』などニュー・ハリウッドを代表する名手ラズロ・コヴァックス。パナビジョン・パナフレックスGOLD/球面レンズ撮影。プリプロダクションの段階でコヴァックスとスコセッシは、人物の表情や動きに観客の視線をより集中させるため、ハードマット撮影(カメラのフィルムゲートにマスク=ハードマットを固定して撮影)によるピラーボックス1.66:1アスペクトの画を生成している。
編曲や選曲のバランスを統括する音楽監修には『キャバレー』『オール・ザット・ジャズ』で2度のオスカーに輝くラルフ・バーンズが専任。本作品は第二次大戦直後のスウィング・ジャズからモダン・ジャズへの過渡期を舞台にしており、映画を音楽面から支えるためにオリジナル楽曲からスタンダード・ナンバーに至るまでの緻密な演出(編曲・選曲・指揮)を行っている。書き下ろされた主題歌『Theme from New York, New York』は、米ミュージカル界を代表する作詞・作曲コンビ、ジョン・カンダーとフレッド・エッブによるもの。デ・ニーロのサックス演奏をサポート(吹替え)したのはジャズ・サックス奏者ジョージ・オールド。
音響エンジニアは『チャイナタウン』『カッコーの巣の上で』のラリー・ヨスト(現場録音)『ローズ』『ザ・リバー(オスカー受賞)』のケイ・ローズ(編集監督)『ゴッドファーザー』『ディア・ハンター(オスカー受賞)』のリチャード・ポートマン(リレコーディングミキサー)ほか。
最初のラフカットは、およそ4時間30分。通常の商業上映が不可能な長さである。撮影現場でデ・ニーロとミネリに膨大な即興芝居をさせたこと、テイクごとに異なる台詞回しや動きとなったことも、長尺となった理由のひとつであった。スタジオの目論みとかけ離れた暗いストーリー展開、大幅な予算の超過が拍車かけ、映画館での上映効率を上げるための短縮編集と可能な限りのストーリー展開の再構築を余儀なくされた。気の遠くなるような編集に携わったのは『アメリカン・グラフィティ』『タクシードライバー』『スター・ウォーズ(オスカー受賞)』のマーシア・ルーカスである。
本作品の上映時間は大別して3バージョン存在する。米国で1977年6月に大規模公開された155分オリジナルU.S.カット(同・日本公開版)。米国公開後に不入りが続き、スタジオがヨーロッパ市場に向けて編集(短縮)した136分インターナショナル・カット(ヨーロッパ劇場公開版)。155分版では12分間のミュージカルナンバー「Happy Endings」が完全収録されておらず、そのため1981年に「Happy Endings」の完全復元して再公開された(デ・ニーロとミネリの暗くシニカルな場面、脇役のサイドストーリーを含む)。これが163分ディレクターズカット(特別版)である。今回リリースされるUHD BLU-RAYには「エクスパンデッド・カット(拡張版)」という冠が付いているが、映画自体のストーリー展開やカット割りなどの構成は163分ディレクターズカットと変わりはない。今回エクスパンデッド・カットと呼ばれる本バージョンは「ディレクターズカットの映像とサウンドを、最新のデジタル技術で究極まで美しく拡張したバージョン」となる。
本作品の画と音の修復は、カリフォルニア州バーバンクにある ラウンドアバウト・エンターテインメント(Roundabout Entertainment)が行っている。修復責任者はルカ・ジリッチ(映像)と クラリッサ・ジリッチ(サウンド)が務め、総監修・承認責任者を監督スコセッシ自らが務めている。
今回の4K修復では、スコセッシ監督が意図した163分拡張版がメイン対象であった。AIベースの高度な修復ソフトウェアを使用しているが、最終的には技術者が1コマずつ手作業で行っている。フィルム粒子に関しても、傷や汚れだけをピンポイントで消去し、有機的な粒子感を完全に残す処理を行った。 スキントーンが不自然に赤転びや青転びすることなく、人間のリアルな皮膚の質感を保つこと。そしてラズロ・コヴァックス(撮影監督)によって高度に様式化された、人工的なオールドハリウッド風の色彩設計の再現に多くの時間が費やされている。従来のSDRでは色潰れしていた、ナイトクラブの強烈な赤や青のライティング、ステージを彩る黄金色のネオン、サックスの金属的な光沢や反射、ライザ・ミネリの装飾品の煌めき、雨に濡れたニューヨークの路面に反射するテールランプや街灯の光などが、光が鮮やかに際立ちながらも、影の中の細かいディテイルが消えたり、ぼやけたりしないように、カラーバランスを調整している。ルカ・ジリッチ

DIRECTOR-APPROVED 4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION FEATURES
DISC ONE - 4K BLU-RAY
- 2025 4K SCAN AND 16-BIT RESTORATION FROM THE CAMERA NEGATIVE OF THE EXTENDED CUT OF THE FILM(163 MIN), supervised and approved by director Martin Scorses
- HDR(HDR10)PRESENTATION OF THE FILM IN 1.66:1 RATIO
- RESTORED AND REMASTERED 5.1 DTS-HD SURROUND AND LPCM 2.0 STEREO
- Introduction by Martin Scorsese (5:36)
- Audio Commentary by Director Martin Scorsese and Film Critic Carrie Rickey
- Optional English Subtitles
- Reversible Artwork
- Limited Edition Slipcover (First Pressing Only)
DISC TWO - BLU-RAY
- INTERNATIONAL VERSION OF THE FILM (136 MIN)
- The New York, New York Stories: Part One (25:31)
- The New York, New York Stories: Part Two (26:58)
- Liza on New York, New York (22:09)
- Alternate Takes / Deleted Scenes (19:14)
- Commentary on Selected Scenes by László Kovács, ASC (10:14)
- Photo Gallery
- Theatrical Teaser (2:07) & Theatrical Trailer (3:27)
DISC & FILM SPECS
| Title | NEW YORK, NEW YORK |
|---|---|
| Released | Aug 11, 2026 (from MVD Visual) |
| SRP | $$49.95 |
| Codec | HEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / HDR10) |
| Aspect Ratio | 1.66:1 |
| Audio Formats | English DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 24bit), English LPCM 2.0 Stereo (48kHz / 24bit) ※other format(s) TBA |
| Subtitles | English SDH ※other subtitle(s) TBA |
| タイトル | ニューヨーク・ニューヨーク |
|---|---|
| 年 | 1971 |
| 監督 | マーティン・スコセッシ |
| 製作 | アーウィン・ウィンクラー ロバート・チャートフ |
| 原案 | アール・マック・ローチ |
| 脚本 | アール・マック・ローチ マーディク・マーティン |
| 撮影 | ラズロ・コヴァックス |
| 音楽監修 | ジョン・カンダー |
| 出演 | ロバート・デ・ニーロ ライザ・ミネリ ライオネル・スタンダー バリー・プリマス メアリー・ケイ・プレイス ジョージ・メモリー ディック・ミラー マーレイ・モストン レナード・ゲインズ クラレンス・クレモンズ ダイアン・アボット |









