Phasemation(フェーズメーション)から、初のライントランス「LT-1000」が発表された。価格は¥200,000(税別)で10月の発売予定。

 同社は、20余年に渡ってトランス技術を得意とするオーディオ機器を送り出してきたブランドだ。そこで目指すサウンドは音楽のピュアな再現とのことだが、同時にリスナーにとっては機器の使いやすさも重要になる。

 LT-1000は、そういったユーザーの要望に対応するフェーズメーションからの提案だ。使い勝手を改善するだけでなく、音質向上も考慮した、フェーズメーションのトランス技術のノウハウが搭載されている。

画像1: フェーズメーション、初のライントランス「LT-1000」と昇圧トランス「T-600」を10月に発売

 まず、バランス(XLR)とアンバランス(RCA)入出力に対応した。XLR端子にはノイトリック社製、RCAには金メッキ端子を採用し、高音質を目指している。

 また+6dBの増幅ゲインも搭載した。+6/0/-6/-12dB/∞の5段階で選択可能で、リスナーが一番使いやすいポジションで使用可能となっている。さらに、切替やすさだけではなく、選択中のポジションがわかりやすいノブも採用されている。

 心臓部でもあるトランスは、コア材には定評のあるスーパーマロイの特注品0.1mm厚を、線材にはトランス巻線用に特注したPC-TripleCを採用している。

画像2: フェーズメーション、初のライントランス「LT-1000」と昇圧トランス「T-600」を10月に発売

 そして今回、昇圧トランスの新製品「T-600」(¥150,000、税別)も発売される。同社昇圧トランスの中堅・ベストセラーモデルである「T-550」をブラッシュアップし、使いやすく新設計されたモデルという。

 まず、心臓部でもあるトランスの製造工程を見直し、巻き上げ時の線材張力管理等により精密な工程改善を実施、豊かな表現力を持つトランスを搭載した。

 入出力には各1系統のバランス(XLR)、アンバランス(RCA)を搭載。LT-1000同様に、XLR端子にはノイトリック社製、RCAピンには金メッキ端子を採用している。T-550では入力の選択は出来なかったが、T-600ではXLRとRCAから選べるようになっている。

画像3: フェーズメーション、初のライントランス「LT-1000」と昇圧トランス「T-600」を10月に発売

 またMCカートリッジも接続可能な「PASS」モードを搭載。MM/MCカートリッジを接続しておき、入力切替で「PASS」を選ぶことでつなぎ替えることなく使用可能になった。出力の高いMCカートリッジ製品では昇圧の必要が無い場合もあるが、こういった製品にも使用できることになる。

「LT-1000」の主なスペック

●入力インピーダンス:47kΩ/1kHz
●チャンネルセパレーション:100dB〜
●周波数特性:10Hz〜20kHz(±2dB)
●接続端子:フォノ入力2系統(XLR、RCA)、アナログ出力2系統(XLR、RCA)
●寸法/質量:W174✕H93✕D191mm/2.1kg

「T-600」の主なスペック

●対応カートリッジインピーダンス:1.5〜40Ω
●推奨負荷インピーダンス:47kΩ
●昇圧比:26dB
●周波数特性:10Hz〜100kHz(±2dB)
●接続端子:フォノ入力2系統(XLR、RCA)、アナログ出力2系統(XLR、RCA)
●寸法/質量:W174✕H93✕D188mm/2.1kg

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