ソニーは、スタジオ品質の音楽制作を可能にするクリエイター向けモニターヘッドホン「MDR-M1」を9月19日に発売する。市場想定価格は¥45,000前後(税込)。

 MDR-M1は、高い遮音性を実現する密閉型音響構造に加えて、独自開発のドライバーユニットを搭載し、超広帯域での正確な音源再生を実現している。また、軽量で快適な装着性を備え、幅広い環境において、本格的な音楽制作が可能となっている。

画像1: ソニーが、クリエイター向けモニターヘッドホン「MDR-M1」を9月19日に発売

 その主な特徴は以下の通り。

●独自開発のドライバーユニットを搭載し、5Hz〜80kHzの再生を実現。適度に柔軟なエッジ形状と剛性のあるドーム形状を兼ね備えることにより、充分な量感の低音域を低歪で再生できるとともに、超高音域も正確に再現する。

●密閉型構造により、音漏れを軽減し、高い遮音性を備えているので、レコーディングやミキシングなどの様々な制作プロセスにおいてクリエイターの音楽制作に適している。ハウジング上に設けたポート(通気孔)によって低音を制御するビートレスポンスコントロールを採用し、振動板の動作を最適化することで、クリアーな低音再生を実現。

●約216gと軽量な本体設計に加え、気密性を高める厚手の低反撥イヤーパッドを採用し、長時間の作業による負荷低減と装着時の安定性を両立。ケーブルの本体側は着脱可能となっており、ケーブル断線等にも対応しやすい仕様を採用。φ3.5mmステレオミニプラグからφ6.3mmステレオ標準プラグへのネジ式のプラグアダプターを付属しており、様々な機器との接続も可能。さらに、長さ2.5mのケーブルに加えて、接続機器や使用環境に応じて選べる1.2mのケーブルも付属する。

画像2: ソニーが、クリエイター向けモニターヘッドホン「MDR-M1」を9月19日に発売

●世界的に著名な音楽制作スタジオである BatteryStudios、Power Station at BerkleeNYCのサウンドエンジニアと製品テストを重ね、ドライバーユニットの仕様検討や音質の調整などを共同で実施。

Battery StudiosマスタリングエンジニアMike Piacentini氏のコメント
 マスタリングエンジニアである私たちは、常に変化するスピーカーシステムをはじめ、さまざまな環境で制作された楽曲を、各ストリーミングや配信サービスのフォーマットに適した音質に調整する作業が求められます。制作プロセス全体を通じて、ニアフィールドモニタースピーカー、マスタリングスピーカー、あるいはイマーシブスピーカーセットアップのいずれを用いて作業する場合にも、正確なリファレンスとなるヘッドホンを使用することが重要です。今回、ソニーの設計チームと協力し、さまざまな使用ケースにおいて、あらゆる周波数帯域で正確な音を再現する製品開発に取り組みました。MDR-M1は、スタジオで聴いている音をエンドユーザーに最良の形で届けたいと考えるクリエイターにとって最適なヘッドホンです。

Power Station at Berklee NYCレコーディング・ミキシングエンジニアAkihiro Nishimura氏のコメント
 MDR-M1の音のバランスは、Power Stationスタジオ Aのコントロールルームで聴く印象にひじょうに近いです。レコーディングセッションでは、ミュージシャンや歌手が演奏や歌唱をする際に、彼らがモニターヘッドホンを通じてどのような音を聴いているかに気を配ることが重要です。MDR-M1は、まるでコントロールルームのモニタースピーカー環境で聴いているかのような感覚で、ミュージシャンとお互いの音を聴き比べながら制作することが可能です。また、快適な装着性で長時間のセッションでも制作に集中することができます。このヘッドホンがすべてのレコーディングセッションの標準モニタリングシステムになることを願っています。

 またMDR-M1は、ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神に於いて、8月27日(水)から先行展示される。さらに、開発者によるトークイベントも開催予定とのことだ(詳細は下記サイトにて後日発表予定)。

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