①「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ/ジェイミソン・ロス」96kHz/24ビット

②「ブラウン・グラス/グレゴリー・ポーター」96kHz/24ビット

③「Sparrow/リズ・ライト」96kHz/24ビット

④「ア・フール・イン・ラヴ/サマラ・ジョイ」96kHz/24ビット

⑤「Shenandoah/Youn Sun Nah」88.2kHz/24ビット

⑥「Fragments/WONK」96kHz/24ビット

⑦「Black Classical Music / Afro Cubanism/ユセフ・デイズ」48kHz/24ビット

⑧「ノーザン・シャッフル/ジュリアン・ラージ」96kHz/24ビット

⑨「The Night Owl/Anat Cohen」48kHz/24ビット

⑩「エリーゼのために - バティステ/ジョン・バティステ」48kHz/24ビット

 

 

 ぼくはリンがTIDAL対応を果たした10年前から高音質ストリーミング再生を実践していて、Qobuzも日本上陸を果たした昨年10月からアカウントを取得して楽しんでいる。

 定額制ストリーミングサービスを享受するようになって、音楽CDをほとんど買わなくなった。ストリーミングで再生できない音楽で、どうしても聴きたい作品だけは買うが、その数はとても少ない。我が家のネットワークオーディオ再生システムとSACD/CDプレーヤー間にほぼ音質差がないというのもCDを買わなくなった大きな理由だ。むかしは年間100枚以上CDを買っていたけれど、アタリと思えるのは大体10枚以下。QobuzはCDスペック以上の楽曲が月1,480円で1億曲(!)も聴けるわけで、「数千円払ったけど、コレはハズレだったか……」という残念な気分を味わわなくて済むのが、なんといってもありがたい。

 さて、ここに挙げた10曲は最近気になっている最新ジャズとその周辺のアルバムを拾い聴きして「お、これはいいぞ!」と思ったハイレゾ作品ばかり。その中からオーディオ機器のテストに使いたいトラックを挙げてみた。つまり、演奏はもちろん、録音・ミックス・マスタリングに不満のない楽曲ということになる。ぼくはジャンルを問わずヴォーカルが好きなので、前半6曲は歌もの、後半4曲がインストゥルメンタルという選曲にした。

 ここ数年、ジャズは大きな地殻変動を起こしていて、その動きをウォッチするのが面白く、その追跡にQobuzが大きな味方になっているのは間違いない。10曲に共通する概念を一言でいうと、「マルチカルチュラル」。R&B、ヒップホップ、ラテン、アフリカ、ブラジル、クラシックと世界中の古今東西の音楽の影響を受け、それらを融合したとても魅力的な音楽である。しかもオーディオ機器のテストに使える10曲という条件で選んでいるので、すべて広大なサウンドステージの中にリアルな音像がポッと浮かび上がるトランスペアレントな楽曲ばかり。ぜひ音の良いオーディオシステムで再生してください。

 

 

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>本記事の掲載は『HiVi 2025年春号』

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