①「Sticks/Ulysses Owens Jr.」96kHz/24ビット

②「Ej’s Blues/Gerald Cannon」48kHz/24ビット

③「Trane/Lakecia Benjamin」96kHz/24ビット

④「Nigeria/Mamiko Watanabe」96kHz/24ビット

⑤「JB/Mike LeDonne」96kHz/24ビット

⑥「Vieux Carre/トロンボーン・ショーティ」44.1kHz/24ビット

⑦「Courage/Avishai Cohen」96kHz/24ビット

⑧「Receipt, Please/ロン・カーター」48kHz/24ビット

⑨「What Day Is It?/ケンドリック・スコット」96kHz/24ビット

⑩「Sleepless Nights/テラス・マーティン」48kHz/24ビット

 

 

 「ジャズを聴くなら1950~1960年代のハードバップでしょ!」と考えるジャズファンはいまだに多い。僕もそうだった。こっそり白状すると、サラリーマン時代に勤めていた会社では就業中に音楽を聴くことができたので、レンタルや購入したオールドジャズのCDを空き時間にリッピングし、コツコツとタグを編集して、4,000枚のライブラリーを構築したりしていた。

 そんな僕のオールドジャズ中心生活を根本的に変えたのが、ストリーミングサービスの登場だった。毎日のように新譜を大量に聴くうちに、自分がいままで“先入観に囚われたジャズライフ”を送ってきたことに気づいた。ストリーミングサービスは、見知らぬジャズとの出会いを飛躍的に増やしてくれる。今の僕はジャズの全新譜を3曲目まで聴き、月に1~2枚くらいはオールドジャズファンでも抵抗なく楽しめる“ストレート・アヘッド”なアルバムを発見する日々だ。

 ここではオールドジャズファンにぜひ聴いていただきたい現代ジャズの10の名曲をリストアップした。これら10曲のポイントが、Qobuzならではの“ハイレゾクォリティ”である。現代ジャズは音数が多く、楽器のわずかな強弱や定位、位置関係を精緻に表現したい。その意味で、分解能が高く小レベルのリニアリティに優れるハイレゾ音源には優位性がある。

 ①は往年の名盤を彷彿とさせるグルーヴの高さと緊張感のあるバラードの楽曲が混在するトラックで、ジャズ専門誌「Jaz.in」編集長も絶賛。「ステレオサウンド」誌で小野寺弘滋先生と行なった「プリメインアンプ一斉試聴」でもリファレンスの1曲として利用した。②はイントロからダイナミックで堂々とした演奏で、押し出しの良いベースが魅力。③は女性サックス奏者のトラックで、速射砲のようなスタイルからは、彼女が崇拝するジョン・コルトレーンの影響を強く感じられる。④は人気トランペット奏者エリック・アレキサンダーが参加。音楽的なダイナミクスとグイグイと前へ飛び出すサウンドが魅力。

 

 

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>本記事の掲載は『HiVi 2025年春号』

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