①「悲しきサルタン/ダイアー・ストレイツ」44.1kHz/16ビット
②「マイ・シャローナ/ザ・ナック」44.1kHz/16ビット
③「Echoes/ピンク・フロイド」44.1kHz/16ビット
④「Black Night(Live in 95)/ディープ・パープル」48kHz/24ビット
⑤「Look at Yourself(2017 Remastered)/ユーライア・ヒープ」44.1kHz/16ビット
⑥「You Keep Me Hanging ほか(LP Version)/ヴァニラ・ファッジ」44.1kHz/16ビット
⑦「Time of the Season/ゾンビーズ」44.1kHz/16ビット
⑧「Never My Love/アソシエイション」192kHz/24ビット
⑨「A Whiter Shade of Pale (50th Anniversary Stereo Mix)/プロコル・ハルム」44.1kHz/16ビット
⑩「How Can I Be Sure/ザ・ラスカルズ」192kHz/24ビット
誰しも自身の心に残る思い出の楽曲があると思う。育った環境や年代によってそれぞれに異なるが、そうした楽曲をハイレゾでダウンロードして聴くとなると、悩むこともあるのではないだろうか……。ダウンロード購入したはいいが、あらっ、こんなレベルだったとがっかりするか、いやあこんなに凄かったのかと感激するか、ストリーミングならそうした心配もない。
ぼくにとっての心に残る曲は、学生時代の多感な時期のものが多い。1960年代から1970年代にかけて、音楽も録音も成熟に向かっていた頃にリンクする。今回挙げた10曲はその頃のものである。
①は誰もが知る名曲でマーク・ノッブラーのヴォーカルとギタープレイが堪能できる。音もハイファイ調だ。
②はストリーミングにはバージョンが4つあり、全て音が違う。こんな聴き比べも出来るのもストリーミングならではだ。
③は『原子心母』と『狂気』の陰に隠れた名作の中からで、ぼくはこの曲の入ったアルバム『おせっかい(Meddle)』が好きだ。
④も4バージョンあり、ライヴ版の音がよかった。⑤はオリジナルに忠実な2017年のリマスターが比較的お薦め。
⑥は1960年代のフレーバーを感じさせるが、S/Nが良くローレベルも丁寧に描き出す。
⑦は全体に優しいサウンド。⑧は現代にも通用する高音質。リマスター版はさらにクリアネスが上がる。
⑨の50周年版は全くの別物。演奏も違えばベースラインが随分と深くてライヴバージョンっぽい。これはいい発見だった。
⑩はモノバージョンとステレオバージョンがあり、モノは力強く、ステレオは空間演出が豊かだ。
Qobuzは楽曲探しにもコツがある。カタカナで発見出来ない場合はアルファベットで、さらにミュージシャン名で出てこない場合は楽曲名も添えるとお目当ての曲がヒットしやすく、頭の体操(?)にもなる。ストリーミングは受動的なサービスだと思っていたが、自分から曲を探しに行く能動的な聴き方であることを認識した。こんなにも面白いのだから、ぜひみなさんもお試しいただきたい。
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>本記事の掲載は『HiVi 2025年春号』