オーディオテクニカは、レコードの音楽を光に変換し、より深くアナログの音楽を楽しめるターンテーブル「Hotaru」を全世界1000台限定で発売する(公式オンラインストア価格¥1,500,000、税抜)。4月8日より特設サイトを公開し、先行予約を開始。発売は2025年の秋頃を予定している。
同社では2025年3月から新しいアナログ体験をつくるプログラム「analog 〜 naturally」をスタートし、第一弾としてミラノデザインウィークへの出展を行っている。今回はそのプログラム第二弾となる。
Hotaruは、オーディオテクニカが追求する、アナログの新たな可能性を具現化したターンテーブルで、音楽をインテリアとして楽しめる点が一番の特長という。これまでレコードで音楽を聴くことは、純粋に音楽を再生するものだった。しかし近年、ターンテーブルをインテリアとして捉え、視覚的に楽しむユーザーも増えているという。
Hotaruでは、視覚的な楽しみをレコードに収録された音楽にまで拡張し、音楽とインテリアを融合した。音を光に変換し、レコードが再生される空間を演出することで、音楽を聴いている瞬間をより濃く、空間ごと体感して記憶に残すことができる。

ターンテーブル機能に加えてスピーカーも搭載しているのも特長だ。ターンテーブルの音質にはスピーカーの大きさも影響するため、内部構造を工夫することで筐体最大限サイズを確保、パワフルなサウンドと煌びやかで華のある中高音域、明瞭で深みのある低音域再生を実現した。
独創的なデザインとともに、ターンテーブルの課題である外部振動に対しても、ユニークな解決方法を採用する。具体的には、レコードの音溝を正確に読み取るためにターンテーブル部分を浮遊させ、カートリッジの再生能力を最大化させている。磁力反発によって生まれる浮遊は、デザインのインパクトのみならず、振動をアイソレーションすることによるレコード再生能力の向上も実現している。
Hotaruでは、レコードから流れる音楽に20種類のカラーパレットから生まれる光が反応する仕組みだ。再生時の点灯モードは、光が継続するベーシックモード、滑らかに光が移ろうグラデーションモード、音の波を光として捉えるリンクモードの3種類を準備する。

なおオーディオテクニカでは、レコードを聴くことは音楽と向き合う一瞬一瞬を大切にし、聴く人の生活を豊かにする営みと考えている。音と共に光り輝き、その一瞬一瞬にしか得られない、音楽のアナログ体験を提供する姿を、1962年に創業した日本の音響メーカーとして、日本の芸術や文化に多くの影響を与えてきた蛍の魅力になぞらえ、新製品をHotaruと名付けたそうだ。