エミライでは、イギリスのオーディオブランド、PMC(Professional Monitor Company)の製品を本日から発売する。
●スピーカーシステム:
Prodigy1 (市場予想価格¥275,000前後、ペア)
Prodigy5 (市場予想価格¥440,000前後、ペア)

Prodigyシリーズは同社の設計思想に基づいて設計されており、アーティストのデスクトップやレコーディングスタジオに留まらず、自宅シアタールームまで、あらゆる音楽制作シーンで活躍できる製品という。リアルな演奏の音質を重視し、そのままユーザーの耳に届けてくれる。
今回登場するのはブックシェルフ型「Prodigy1」とトールボーイ型「Prodigy5」の2モデルで、どちらもイギリスの自社工場で設計・製造され構成されている。PMC独自の「ATL」(Advanced Transmission Line)技術により、サイズからは想像できないほどの解像度と低音の深みを実現している。
ATLは、スピーカー内部に設けられた長い音導管(トランスミッションライン)により、サイズを超えた深く正確な低音を実現、音量の大小に関わらず一貫した低音バランスを保ってくれる。さらに、ドライバーへの負荷を抑えた設計により低歪みを実現し、中高音域の明瞭さも向上、全帯域で透明感のある自然な音楽再生を可能にしている。

ATLのイメージ
さらにF1の空力技術を応用した気流制御技術「Laminair」も搭載される。スピーカーの開口部での空気の流れを層流化することで、従来のバスレフポートで発生しがちな乱流やポートノイズを解消。ATL技術と組み合わせることで、クリーンで正確な低音再生を実現する。大音量時でも風切り音や濁りのない、スムーズな低域特性を実現したそうだ。
搭載されたユニットは、27mmソフトドーム型ツイーターと133mmコーン型ウーファーでどちらも共通、クロスオーバー周波数も両モデルとも1.7kHzとなっている。トランスミッションラインの長さはProdigy1が約1m91cm、Prodigy5は1m96cmと若干違いがあり、Prodigy1は50Hz、Prodigy5は35Hzまでの低域が再現できる(高域はどちらも25kHz)。
その他の両モデル共通の特長は以下の通り。
●ツイーター磁気回路を磁性流体とヒートシンクで冷却
●カスタムウェーブガイドと、一体設計のディスパージョングリルにより軸外特性を改善
●高出力なボイスコイルとフェライト磁石、ロングストロークに対応したサスペンションを搭載
●マットブラックフィニッシュで、日常に溶け込むコンパクトなシルエット