日本のオムニバステレビドラマ「世にも奇妙な物語」を思い出す人も多いかもしれない。この『怪談晩餐』には、6種の怖い話が収められている。高校生の“踊ってみた”がとんでもない惨禍を引き起こす「ディンドンチャレンジ」はぜひアイドルファンに見てほしいところだし、姉と母からのプレッシャーの中で生きる女子高生を描く「四足獣」も秀逸。高級スポーツジムが恐怖の場に変わる「入居者専用ジム」も見どころだった。

 ホラーの醍醐味は、「筋書きの怖さ」、「色彩感覚も含めた描写の細かさ」、「音響の迫力」の融合にあると私は思っている。その点、この作品は見ごたえがあり、そこに、なんというのだろう、現代韓国のファッショナブルな感覚がたっぷりふりかけられている印象も受けた。観終わった後もしばらく、「おしゃれなホラーだな」という感慨が残った。監督は、『ホテルレイク』のユン・ウンギョン、『殺人漫画』のキム・ヨンギュン、『時間回廊の殺人』のイム・デウン等、出演は、ガールズグループEL7Z UP(エルズアップ)の一員であるイェウン、元ガールズグループCLCのスンヨン、スンヒ等。つまり、「いまのひとたち」が考え、作り、出ている。

映画『怪談晩餐』

7月19日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー

2023年/韓国映画/韓国語/118分/5.1ch/字幕:安河内真純/映倫G
英題:Tastes of Horror/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
(C)2023[TOYOU’S DREAM INC.& STUDIO TOYOU.] All Rights Reserved.

This article is a sponsored article by
''.