607 KEF
KEFジャパンはガラス棟607号室で『KEFサウンドによる「没入体験」のご提供』をコンセプトにした展示を行っていた。同社が推進するワイヤレスアクティブスピーカー「LS60 Wireless」「LSX II」、あるいはパッシブスピーカーの「BLADE One Meta」「REFERENCE Meta」の音が体験可能で、さらにユニークな提案としてサブウーファー「Kube 15 MIE」「KC62」にフォーカスしたデモも行われた。
KEFではこの他にB1Fに同社の車載用スピーカーを搭載したロータス・エミーラを展示、オーディオ評論家の土方久明さんの解説を聴きならがそのサウンドを体験できる試聴会も開催している(本日は15時からで先着5名のみ)。こちらの展示についてはオートサウンドウェブの関連記事( https://online.stereosound.co.jp/as/17706684 )をお読みいただきたい。
608 ブライトーン
ガラス棟608のブライトーンブースでは、同社が先日取り扱いを始めたEversoloのミュージックストリーマー「DMP-A8」「DMP-A6 Master Edition」が注目を集めていた。今回はそれらのソース機器で再生した信号をウェストミンスターラボのプリ/パワーアンプ「Quest」+「Rei」を使い、さらにプロストが新たに取り扱いを始めたスピーカーブランド、REAKの「Sonora」を組み合わせた音が聴けるという点もオーディオファンとしては見逃せないだろう。
来場者が気にしていたのは、やはりDMP-A8とDMP-A6 Master Editionでどれくらい音が違うのかということのようで、同じ楽曲で聴き比べさせて欲しいというリクエストも多いようだ。さらにDMP-A8については、HDMI ARCをどんな風にテレビと組み合わせたらいいのかという質問もあるとかで、リビングでこれらの機材を使ってみたいと考えているオーディオファンも出てきているということだろう。
609 SENNHEISER/NEUMANN
ゼンハイザージャパンも久々にOTOTENに出展している。そのブースで面白かったのは、NEUMANNのアクティブモニタースピーカー「KH 120 II」を使った7.1.4イマーシブシステムを構築していたことだ。KH 120 IIはDSPを内蔵し、別売のマイクを使って設置場所に応じた音場補正が可能。スピーカーごとに最適なパラメーターを補正してくれる機能を活かして、マルチチャンネル再生にぴったりの状態に設置しているという。
今回はブルーレイディスクをプレーヤーで再生、ドルビーアトモス信号をAVアンプでデコードしたアンバランスアナログ7.1.4音声(RCA)を一旦デジタル信号に変換し(LAN伝送)、ミュージックインターフェイスでボリュウムを調整してから、D/Aコンバーターでバランスアナログ音声(XLR)に戻してKH 120 IIに送っている。KH 120 IIのようなアクティブモニタースピーカーは、使い方によってはホームシアターでも活躍するケースも考えられる。今後はそういった展開も広がっていくのかもしれない。
610 SONY
ソニーでは、プロ用マイクの展示、3D立体音響360 Reality Audioの制作ツール体験・試聴といったクリエイターに向けた展示に加え、ウォークマン最新ラインナップの試聴体験などが可能だった。そこには60年を超えるソニー製「C」シリーズマイクや歴代モニターヘッドホンも並んでいるので、ポータブルファンも楽しめるはずだ。
サラウンド体験スペースでは、独自技術の360 Spatial Sound Mappingを採用したホームシアターシステム「HT-A9M2」の効果が体験できる。HT−A9M2はヘッドユニットと4 基の薄型キャビネットスピーカーからなるシステムで、フロントスピーカーは3ウェイ+イネーブルドユニット、リアスピーカーは2ウェイ+イネーブルドユニットという仕様だ。
ディスプレイが薄型テレビで、プロジェクターによるスクリーン投写ではない点が個人的には残念だったが、サラウンドによる音の没入感を体験できる展示内容になっていた。