クリプトンは、デスクトップ使用に最適なコンパクトサイズのDAC内蔵アクティブスピーカーを5月下旬に発売する。型番と価格は以下の通りで、同社オンラインストア専用商品だ。

●DAC内蔵アクティブスピーカー:KS-55HG ¥129,800(ペア、税別、5月下旬発売)

画像: 左が「KS-55HG/S」で、右は「KS-55HG/G」

左が「KS-55HG/S」で、右は「KS-55HG/G」

 人気モデルの「KS-55」とその発展型である「KS-55Hyper」というKS-Gシリーズのフラッグシップとして企画されており、コンパクトなサイズを超える高音質再生に徹底的にこだわっているのが特長という。

 そのKS-55HGでは、近年の音楽再生で使われることの多いBluetooth再生での高音質化にも取り組んでいる。具体的にはKS-55HyperのaptX Adaptive (48/24)を進化させ、aptX Adaptive (96/24)とLDACのふたつへの対応を果たしている。どちらのコーデックでも96kHz/24ビットの音源を伝送できるので、Bluetoothでも高音質が楽しめるというわけだ。ちなみにこのふたつのコーデックに対応した製品は初登場という。

 そのためにSoCチップを刷新し、基板も新しく設計しなおしている。DDコンバーターやDSPなどはKS-55Hyperを踏襲しているが、Bluetoothについては大元から変更されたと考えていいだろう。

画像: 右チャンネルに接続端子部と各種回路などを内蔵している

右チャンネルに接続端子部と各種回路などを内蔵している

 ハイレゾ信号への対応は、USB接続時で最大192kHz/24ビットのリニアPCMとDSD128(5.6MHz)とKS-55Hyperと同様。再生中の信号は、右チャンネルの正面に設けられたLEDの点灯数で確認可能だ(ひとつなら48kHz、ふたつで96kHz、3個で192kHz)。

 搭載されたユニットは30mmリングダイアフラム型トゥイーターと63.5mmウーファーで、それらを駆動するフルデジタルアンプは35W×4(トゥイーターとウーファーは独立駆動)の出力を備える。これらの仕様も従来モデルから変更されていない。

 本体カラーは、アルミ本来の色を活かしたシルバー・メタリックに加え、ゴールド・メタリックもラインナップしている。Redは受注生産での対応になるそうだ。

 KS-55HGのサウンドも確認させてもらった。192kHz/24ビットや96kHz/24ビットの音源をUSB接続で再生したが、従来モデル同様にサイズを超える豊かな音場空間が最大の魅力。今回はL/Rの間隔を約1.5mと広めに設置しているが、ヴォーカルは中央に定位し、音像のまとまりもいい。

 どちらも高域のヌケが綺麗だし、低域も自然に伸びている(量感はさすがに控えめだが)。ハイレゾらしいクリーンさ、テンポのよさを楽しめるのも魅力だろう。

画像: ウーファーユニット下にあるLEDで再生している信号のスペックを確認可能

ウーファーユニット下にあるLEDで再生している信号のスペックを確認可能

「KS-55HG」の主なスペック

●型式:2ウェイ2スピーカー、DAC内蔵アクティブ型
●使用ユニット:30mmリングダイアフラム型トゥイーター、63.5mmウーファー
●サンプリング周波数:リニアPCM(44.1、48、88.2、96、176.4、192kHz/24ビット)、DSD128(5.6MHz/1ビット)
●アンプ総合出力:140W(L/R各Low35W×2、 High35W×2)
●クロスオーバー周波数:1.2kHz
●再生周波数特性:70Hz〜60kHz
●接続端子:USB2.0 Type-B、デジタル音声入力(光)、3.5mmアナログ音声入力、miniUSB(メンテナンス用)
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、LDAC、aptX Adaptive(96kHz/24ビット)
●寸法/質量:W109×H159.5×D203.4㎜/約2kg(右)、約1.9kg(左)

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