東京・調布市にある角川大映スタジオでは、4月1日からバーチャルプロダクションサービスを開始すると発表した。同スタジオ内のシー・インフィニティ(旧No.Cスタジオ)に、約6Kサイズのソニー製Crystal LED VERONAを設置し、大型LEDディスプレイを活用したインカメラVFXを中心とするバーチャルプロダクション(VP)、および制作ソリューションを提供する。

画像1: 角川大映スタジオがバーチャルプロダクションサービスを開始。幅15×高さ5mのLEDウォールを備えたシー・インフィニティが始動

 そのシー・インフィニティでは、最先端のテクノロジーと歴史ある美術製作技術力を用いてバーチャル空間の美術製作を行い、作品のクォリティを左右するリアル美術とバーチャル美術世界のボーダーレスを実現するという。これにより唯一無二の美術空間を提供、VPを用いた撮影で重要なセクションのひとつである、VAD(Virtual Art Department)によるプリビズなどのテック分野でのサービスも開始される。

 LEDパネルは幅15.0×高さ5.0mというサイズで、Crystal LED VERONAを電動ウインチで制御し、約2.2mの範囲で昇降可能となっている。これによりアングルやセットの高さの制限が解消され、より自由な画作りができるわけだ。

 さらにVPの導入により、大型LEDディスプレイによる仮想空間を活用することで美術セット廃棄量を50%削減できる。また、気候変動への対策が社会の喫緊の課題であると認識し、温室効果ガス削減や省エネルギー化に取り組み、環境負荷を減らしたサステナブルな事業活動を推進していく。

画像2: 角川大映スタジオがバーチャルプロダクションサービスを開始。幅15×高さ5mのLEDウォールを備えたシー・インフィニティが始動

「シー・インフィニティ」の概要
●住所:東京都調布市多摩川6-1-1 角川大映スタジオ シー・インフィニティ(旧No.Cスタジオ)
●仕様:スタジオ面積550平方メートル(167坪)、高さ8.0m、電気容量180kw(100V/200V併用)
●LED:ソニー製Crystal LED VERONA
●サイズ:幅15.0×高さ5.0m、キャビネット数300(ピッチサイズ2.31mm)
●解像度:水平6,480×垂直2,160pixel、ROUND2.5°
●設置:吊り下げ昇降式(可動域2,200mm)
●送出システム:インカメラVFX:Unreal Engine 4.27/5.1/5.2/5.3対応
●カメラ:VENICE2 8K
●映像:ソニーPCL製ZOET4
●プロセッサー:Brompton Tessera SX40
●トラッキングシステム:Mo-Sys Star Tracker Max

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