VERTERE(ヴァルテレ)からMCカートリッジの可能性を前進させる「XtraX MC」が発売される。価格は¥1,375,000(税込)で、4月5日の発売予定。

 XtraX MCの特長は、アルミ・カンチレバーが採用されている点にある。一般的に高級価格帯のカートリッジでは、カンチレバーにダイヤモンドやボロンといった素材が使われることが多い。

画像1: ヴァルテレから、MCカートリッジの可能性を前進させる「XtraX MC」が誕生。天然無垢ダイヤモンドから削り出されたソリッドヌード・マイクロ楕円針とアルミ・カンチレバーを採用した

 しかしヴァルテレの主宰者であるトラジ・モグハダム氏は、そういった既成概念にとらわれることなく、最高の結果を追求した結果として、XtraX MCではテレスコピック・アルミカンチレバーを採用したそうだ。

 「私が目指しているのは、製品の完璧な客観性です。主人公はあくまで演奏家であり、録音であるべきです。完璧を達成することは不可能かもしれませんが、完璧を目指し続けることで、その最終目標に可能な限り近づけたいと思っています」とトラジ氏は語ったという。

 そもそもカートリッジでは、カンチレバーをより硬くし、針先をよりファインライン(細かく)にすると結果が良くなると思われがちだが、実はカートリッジの性能を決めるパラメータは無数にあり、総合的に判断する事が重要だそうだ。

 実際に、既発売の「MYSTIC MC」カートリッジでは、ダイヤモンドチップをチタンシャンクにボンディングした楕円針を採用していたが、XtraX MCではまったく新しい天然無垢ダイヤモンドから削り出されたソリッドヌード・マイクロ楕円針が採用された。この結果、より精密になり、レコードに正確に接触し、高い性能とバックグランドを得る事に成功したそうだ。

画像2: ヴァルテレから、MCカートリッジの可能性を前進させる「XtraX MC」が誕生。天然無垢ダイヤモンドから削り出されたソリッドヌード・マイクロ楕円針とアルミ・カンチレバーを採用した

 カンチレバーにはテレスコピック(伸縮式)によって強化された新しい形状のアルミ・カンチレバーを開発。クロスコイルに近い部分を伸縮式にすることで最適な剛性を確保するとともに、これまで以上に正確なコントロールが可能となっている。

 さらに動作の安定のために巧みに設計されたクロスコイルも採用。本体の形状や素材も見直され、特殊なアルミニウム合金から削り出された1ピース構造とすることで、不要な機械的振動を抑制している。ジェネレーター部は、精密に調整された4つの固定ポイントで “フローティング” された形で本体に固定されている。

 ヴァルテレ製のアームとの組み合わせでは、簡単に取り付けられるようフロントトップにアライメント・リッジが設けられている。このラインとアームヘッドシェルの先端を合わせるだけで位置調整が完了する。

「XtraX MC」の主なスペック

●形式:MC型
●再生周波数特性:10Hz〜45kHz
●出力レベル:0.45mV(@5cm/sec)
●スタイラス:ヌード・マイクロ・エリプティック・ダイヤモンド(7.5×15.5μm)
●カンチレバー:テレスコピック・アルミニウム
●推奨針圧:2.05g(1.90〜2.10g)
●ボディ:アルミニウム合金
●重さ:11.2g

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