ドルビージャパは去る1月26日(金)、109シネマズプレミアム新宿のシアター3で、ディズニーストアクラブ会員向け『ウィッシュ』ドルビーアトモス版特別上映会を開催した。同作は昨年12月15日に公開されたウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された、ディズニー映画最新作だ。

『ウィッシュ』(現在絶賛公開中)

<STORY> ディズニー100周年を記念し、世紀のドラマティック・ミュージカルが誕生。願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。「みんなの願いを取り戻したい」…そのひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。心からの強い願いは、すべての魔法の始まり──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?

 今回はこの作品を通してドルビーアトモスの素晴らしさを多くの方に体験してもらいたいということと、本作のサウンドトラックが空間オーディオ(ドルビーアトモス)で配信されていることをアピールするためのイベントとなっていた。

 上映に先立ち、ドルビージャパン株式会社シネマ&コンテンツソリューション部部長の尾崎卓也さんから、ドルビーアトモス上映についての紹介が行われた。

 「私たちドルビーは、観客の皆様により高音質でより楽しい体験をどうやって届けられるかを日々研究・開発している会社です。今日皆さんに体験していただくドルビーアトモスは、音響を通して映画の作品により入り込んでいただける最新鋭の立体音響技術です。現在は、ここ109シネマズプレミアム新宿を始めとして、日本中、世界中の劇場に普及しております。

画像: ドルビージャパン株式会社シネマ&コンテンツソリューション部部長の尾崎卓也さん

ドルビージャパン株式会社シネマ&コンテンツソリューション部部長の尾崎卓也さん

 通常のサラウンドとの違いで分かりやすいのは、天井にもスピーカーが付いていて、皆様の座席を囲むように設置されています。5.1chや7.1chサラウンドは、横面に並んでいるサラウンドスピーカーから同じ音が出ていますが、ドルビーアトモスでは1個1個のスピーカーから別々の音を出すことができます。

 今日見ていただく『ウィッシュ』もそうですが、ドルビーアトモス作品は、この劇場と同じようなスタジオ環境で作られていますので、製作者が観客の皆さんにこういう風に楽しんでもらいたいと思っているサウンドそのものを体験できるというのが一番の特徴です。

 また『ウィッシュ』のサントラは、Apple Musicなどでドルビーアトモスで配信されています。お持ちのスマートフォンやAVアンプを使って、ご自宅で今日映画館で体験したような音楽をお楽しみいただけます。ぜひこちらもチェックしてください」

画像: 109シネマズプレミアム新宿のシアター3にはトップスピーカーも配置されている

109シネマズプレミアム新宿のシアター3にはトップスピーカーも配置されている

 という尾崎さんの解説に続いて、『ウィッシュ』本編がスタートした。ちなみに109シネマズプレミアム新宿は、故・坂本龍一さんがすべての劇場の音響を監修したことも知られている。フロントL/C/Rスピーカーには、高域にベリリウム、中域にカーボンファイバー、低域は特殊ペーパーコーンを使った3ウェイシステムが、サラウンドやトップ用にはシルクドームトゥイーターをラインアレー状に、低域に特殊ペーパーコーンを配置した同軸2ウェイシステムが奢られている。

 そのサウンドは、まず声の再現が自然で心地いい。主人公アーシャを演じる生田絵梨花さんやマグニフィコ王役の福山雅治さんの声が明瞭に響いてくるし、歌唱シーンでのデュエットや合唱でもひとりひとりの声をしっかり描き分けつつ、美しいハーモニーを再現してくれる。

 また劇場全体のS/Nのよさも相まって、サウンドデザインに込められた細かい情報までクリアーに再現される。本作のドルビーアトモスは派手な移動感の演出などは控えめで(アクションシーンなどのここぞ、という場面では重さを伴ったサウンドが飛び出してくるが)、包囲感の演出を重視しているが、その狙いがぴったりはまって作品世界に浸ることができた。

画像: サラウンドやトップスピーカーは、ドームトゥイーターをアレイ状に配置した2ウェイ同軸型を採用

サラウンドやトップスピーカーは、ドームトゥイーターをアレイ状に配置した2ウェイ同軸型を採用

 音楽はフロント3chをメインに据えつつ、その外側にまで音場を広げようという狙いがあるようで、フロントワイドの位置にあるスピーカーやスクリーン寄りのトップスピーカーからも楽器やコーラスが聴こえてくる。そのぶんスクリーンの映像まで拡張しているように感じられ、劇場の大画面で映画を見ている楽しさがいや増す印象だ。

 なお今回は日本語吹き替えのドルビーアトモス版での上映だったが、これは日本で収録した吹き替え音声データをアメリカに送り、現地のスタッフの手でドルビーアトモスに仕上げたものだという。つまり効果音や音楽(歌は除く)などは英語版と同じと思われるので、ファンはそれぞれの違いを聴き比べてみるのも面白いかもしれない。

 『ウィッシュ』のドルビーアトモスは、とても練られた仕上がりで、“日本で一番音のいい映画館を目指した”(坂本龍一さん曰く)という109シネマズプレミアム新宿のサラウンドシステムとの相性もぴったりだった。(取材・文:泉 哲也)

画像: ディズニー最新作『ウィッシュ』を、109シネマズプレミアム新宿のドルビーアトモスで体験。最高の劇場スピーカーシステムが、サウンドデザインの狙いを見事に描き出した

『ウィッシュ オリジナル・サウンドトラック[通常版CD]』 ¥2,750(UWCD-1120)
『ウィッシュ オリジナル・サウンドトラック[デラックス版CD]』 ¥3,850(UWCD-1121/2)
『ウィッシュ オリジナル・サウンドトラック/日本版[デジタルアルバム]』 ¥2,343(ダウンロード価格)
●発売・販売元:ユニバーサル ミュージック合同会社 パートナー・レーベルズ

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画像1: ジュリア・マイケルズ & Wish - Castの「ウィッシュ (オリジナル・サウンドトラック/日本版)」をApple Musicで music.apple.com

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Wish (Japanese Original Soundtrack)

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