「漫画界におけるカンヌ映画祭」ことフランス・アングレーム国際漫画祭(来年で50周年を迎える)のオフィシャルセレクションに選出された作品が、満を持して実写映画化された。豊田徹也・原作の長編漫画『アンダーカレント』の世界が、果たしてどのように、生身の人間によって浮かび上がるのか。これは身を乗り出さずにはいられない。

画像1: 「まるで1本の映画を観ているようだ」と高く評価された漫画が、豪華ラインナップで実写映画化。『アンダーカレント』公開

 家業の銭湯を継ぐ主婦・かなえ(真木よう子)が主人公。平和な毎日を過ごしていたはずなのに、突如、夫の悟(永山瑛太)が失踪する。だが、かなえは銭湯を続行する。数日後、堀と名乗る男(井浦新)が、自分を雇ってくれないかと銭湯に訪ねてくる。資格も持っていて、湯沸かしのノウハウも知っている。その日から堀は、かなえのもとに住み込みで働くことになった。

 なんとも不思議な同居を続けながら、かなえは悟の行方をさぐる。探偵の山崎(リリー・フランキー)から入手した悟の情報は、かなえのおよそ知らなかった事実ばかり。また、堀がある思い(恋心ではない)を持って、かなり周到に考えたうえで、かなえに接近していたことも徐々に明らかになっていく。

 心のアンダーカレント(暗流)にあるのは、とある事件。かなえにとって、この物事を思い起こすことは、いわば、パンドラの箱を開けることに等しい。開けるのか、開けないのか。誰だって思い出したくないことはある。が、かなえは苦闘しつつも、その先へと手を伸ばす。

 音楽は細野晴臣が担当。近年のソロ活動に関して私はアコースティック、グッド・タイム・ミュージック路線を歩んでいる印象を受けていたが、このサウンドトラックは一味異なる。そこも妙味といえよう。監督は今泉力哉、10月6日から全国公開。「まるで1本の映画を観ているようだ」と漫画評論家の間や口コミで高く評価されたという本作の、映画化は多大な反響を呼び起こすことだろう。

画像2: 「まるで1本の映画を観ているようだ」と高く評価された漫画が、豪華ラインナップで実写映画化。『アンダーカレント』公開

映画『アンダーカレント』

10月6日(金)より公開

監督:今泉力哉 音楽:細野晴臣 原作:豊田徹也(「アンダーカレント」(講談社「アフタヌーンKC」刊) 脚本:澤井香織、今泉力哉 配給:KADOKAWA
(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会

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