ワーナーから『【初回限定生産】燃えよドラゴン<4K ULTRA HD & ブルーレイセット>(2枚組/ペーパープレミアム付)』が発売された。ワーナー・ブラザース創立100周年と『燃えよドラゴン』の製作50周年、ブルース・リー没後50年を記念して35mmオリジナルネガから4Kレストアを実施、ドルビーアトモス音声も収録されている。そんなUHDブルーレイの発売を心待ちにしていたのが、ブルース・リーをこよなく愛する竹中直人さんだ。今回は竹中さんに、『燃えよドラゴン』をご自宅のシアタールームで楽しんだ感想をうかがった。

画像: ブルース・リーへの深い愛を語ってくれた竹中さん

ブルース・リーへの深い愛を語ってくれた竹中さん

――今日は、『燃えよドラゴン』のUHDブルーレイについてお話をうかがいたいと思っています。さっそくですが、本作は竹中さんが大好きなタイトルで、ディスクも早々に予約していたそうですね。

竹中 そうなんです! 『燃えよドラゴン』が4K UHDブルーレイで出ると聞いて、すぐに予約してしまいました。これで何枚目の『燃えよドラゴン』だよ〜と思いながらも(笑)。

――確かに、竹中さんはLD(レーザーディスク)時代からコレクションされていましたから、相当な枚数をお持ちですよね。

竹中 LDもありましたね〜。当時は輸入盤も買っていましたから、いったい何枚あるかわかりませんね。僕のコレクションでは、『燃えよドラゴン』と『ブレードランナー』が同じぐらいの枚数があるはずです(笑)。

 この2タイトルは、たとえジャケット違いだとわかっていても、欲しくなってしまうんですよね。特に今回は映像も4Kになって、音も変わっているとのことだったので、迷いなく買ってしまいました(笑)。

画像1: 竹中直人さんが、尽きないブルース・リー愛を語る “『燃えよドラゴン』は何枚持っているかわからないけど、UHDブルーレイも我慢できずにポチッとしちゃいました” 【フィジカル万歳13】

――改めて4K UHDブルーレイで『燃えよドラゴン』をご覧になって、いかがでしたか?

竹中 昨日、自宅のシアタールームで見たんですが、もう痺れまくりました。4Kのクリアーな映像でブルース・リーを見ると、改めて圧倒されるというか、何度目かの新鮮な驚きを受けました。粒子感を意図的に残してくれているのも、フィルム作品らしくてよかったです。

 特に音が大幅に変わっていたのにはびっくりしました。ブルース・リーの主演作の中で、セリフまで本人の声が使われているのは唯一この作品くらいで、他はアフレコですよね。そう考えると、今回音がよくなったのはとても貴重ですね。よくぞこの仕様で出してくれたという感じです。

 ファンの皆さんもご存知の追加シーンについては、頭の方はブルース・リー本人の音声で、途中から声の似ている人が高い声を作って喋り出しますよね。UHDブルーレイで聞くと、その入れ替わりもわかって面白かったです。ちゃんとブルース・リーのしゃべり方を真似してるいるんですよね。

――竹中さんが『燃えよドラゴン』をご覧になったのは、これで何回目なんでしょう?

竹中 いや〜劇場でも繰り返し観ましたから、何回になるかもうわからないです(笑)。でも、本当に何度観ても、ブルース・リーには興奮します。

画像2: 竹中直人さんが、尽きないブルース・リー愛を語る “『燃えよドラゴン』は何枚持っているかわからないけど、UHDブルーレイも我慢できずにポチッとしちゃいました” 【フィジカル万歳13】

 『燃えよドラゴン』の時のブルース・リーは、体のラインや髪型、スタイルのすべてが見事に完成された“造形物”なんです。例えばバットマンやフランケンシュタインなどと同じ、デザインされた造形物、アイコンとして存在していると思うんです。

 そんなブルース・リーという存在がよりリアルになった、ブルース・リーのあの叫び声……怪鳥音とは呼びたくないので……と体のきしみが鮮明に蘇るという意味では、すごいパッケージが出たなと思います!

――ブルース・リー以外のシーンで、4Kらしいと感じた部分はありましたか?

竹中 ハンの島で、最後の戦いのロングショットは面白かったな。よく見ると全員弱そうな人ばかりで、強そうなのはボロくらいしかいない。あれはちょっと不思議でしたね(笑)。あと、鏡の部屋のシーンの緊張感は何度見ても見事です。

 また、今回改めてUHDブルーレイの音を聞いて、ラロ・シフリンの音楽にも感動しました。『燃えよドラゴン』のために書き下ろした、あまりにも見事なサウンドトラックでしたね!

画像3: 竹中直人さんが、尽きないブルース・リー愛を語る “『燃えよドラゴン』は何枚持っているかわからないけど、UHDブルーレイも我慢できずにポチッとしちゃいました” 【フィジカル万歳13】

 そういえば、ブルース・リーがお墓参りをするシーンがあるじゃないですか。あの時彼が着ているのはどこのスーツか知ってますか? …あのスーツは…! 菊池武夫さんのメンズ・ビギなんですよ。僕も最近知ったのですが、そうだったのかぁ! とびっくりしました!! 4Kでじっくり見直したら、スーツの種類も分かるかもしれませんね。

――ちなみに竹中さんが初めて『燃えよドラゴン』をご覧になったのは何歳の時だったんでしょうか?

竹中 高校3年生、18歳でした。その時の衝撃は、何回見ても変わらないし、消えることもない。ブルース・リーの体のライン、そして動きがあまりにも美しくて、驚きました。肉体を使ったアクション映画が美しいんですから、すごいですよね! 初めての体験でした。

 ブルース・リーの動きはまるでダンスみたいでした。ある意味で『燃えよドラゴン』は、ラロ・シフリンの音楽に乗ってブルース・リーがダンスをしている映画なんです。格闘技とは別物の美しいダンス、そんなことを思いました。

 『燃えよドラゴン』は、ブルース・リーの遺作となるべくして作られた映画なんじゃないかと思います。これだけすごい役を演じてしまったら役者として、この後は何もできないのではないでしょうか……。UHDブルーレイで観て、あらためてそう思いました。

画像4: 竹中直人さんが、尽きないブルース・リー愛を語る “『燃えよドラゴン』は何枚持っているかわからないけど、UHDブルーレイも我慢できずにポチッとしちゃいました” 【フィジカル万歳13】

――『燃えよドラゴン』以外のブルース・リー作品で、UHDブルーレイで出て嬉しいタイトルはどれでしょう。

竹中 やはり、『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』ですね。その3本がUHDブルーレイになったら欲しいですよね。『死亡遊戯』と『死亡の塔』はブルース・リー作品と呼んでいいのか個人的にかなり悩んじゃう(笑)。

 そもそも映画の制作年代的には『ドラゴン危機一発』(1971年)『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』(1972年)が先で、『燃えよドラゴン』(1973年)が最後です。でも日本では『燃えよドラゴン』がヒットしたから他の作品も観ることができたわけで、それもすべて『燃えよドラゴン』があってこそです。これはすごいことです。やっぱり『燃えよドラゴン』は別格で、ロバート・クローズ監督の最高傑作ですね。

――『燃えよドラゴン』も製作50周年とのことです。

竹中 ということは、ブルース・リーも没後50年なんですよね。命日は7月20日だから、もう過ぎちゃったのか……。しかし、50年経っても新しいパッケージで発売されるというのはすごいことですよね。時代を超えて生き続ける作品です。映画ファンとしては、こういった作品をUHDブルーレイで持っておけるのは嬉しいですね。

(インタビュー・まとめ:泉 哲也)

『【初回限定生産】燃えよドラゴン<4K ULTRA HD & ブルーレイセット>(2枚組/ペーパープレミアム付)』¥8,980(税込)

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●本編102分+映像特典●カラー●16:9/シネスコ●映像:HEVC●音声:ドルビーアトモス(英語)、DTS-HDマスターオーディオ2.0ch(英語、モノーラル)、ドルビーデジタル1.0ch(日本語)●1973年●発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント

【初回限定生産特典】
●三方背アウターケース●ペーパー・プレミアムケース(1部)●A3ポスター(1枚/両面仕様)●3D レンティキュラー・カード(1枚)●ビハインド・ザ・シーン アートカード(3枚組/各両面仕様)●ダブルサイド アートカード(2 枚組/各両面仕様)●ブックマーク(1枚/両面仕様)●プロダクション・ノート アートカード(3枚組)

【収録内容】
●4K ULTRA HDには「ディレクターズカット版」(103分)、「劇場版」(102分)の2種類の本編を収録●「ディレクターズカット版」本編には、谷口 節版(TBS版)、富山 敬版(テレビ朝日版)の2種類、「劇場版」本編には谷口版を収録

【ブルーレイDISC映像特典内容】(収録時間約235分)
●ブルース・リーに魅了された々●『燃えよドラゴン』縁の地を訪ねる●詠春拳ブルース・リー 学んだ拳法●メイキング:燃えよドラゴン●ドキュメンタリー:ブルース・リー語録●リンダ・リー・キャドウェル インタビュー集●1973年ドキュメンタリー●自宅の庭でのトレーニング●実録ブルース・リー:ドラゴンと呼ばれた男●オリジナル劇場予告編●TV スポット

『Musicalのだめカンタービレ』も大好評公演中!10月29日には千穐楽公演がライブ配信決定

 漫画、テレビ、映画で大人気の『Musical のだめカンタービレ』が、初のミュージカルとして公開中だ。天才的なピアノの才能をもつ主人公“のだめ”役を、テレビ・劇場版と同じく上野樹里さんが舞台初挑戦。竹中さんは世界的なドイツ人指揮者、フランツ・フォン・シュトレーゼマンに扮し、上野さんと夢の再共演を果たした。

 作詞・脚本・演出には上田一豪さん、TRICERATOPS のボーカル・ギターを担当、2018 年からはソロ活動を開始した和田唱さんが音楽を手掛け、今回初めて、ミュージカルへ楽曲を提供している。

 東京公演のチケットは既に完売とのことだが、10月29日13:00〜の千穐楽舞台についてはライブ配信も準備されている(11月8日23:59まで視聴可能なアーカイブ付き)。豪華キャスト・スタッフによる、注目ステージをお見逃しなく!

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