Dolby Japan(ドルビージャパン)は、第36回東京国際映画祭に連動した期間限定体験型ポップアップストア「b8ta Tokyo - Yurakucho〜Take Cinematic Experience to Home〜」を本日スタートした。

 開店前に開催されたメディア向け体験会には、Dolby Laboratories Inc.日本法人社長(兼)東南アジア・太平洋州統括の大沢幸弘さんが登壇し、“進化するエンターテイメント体験” について紹介してくれた。

画像: リビングシアターを意識した展示。ドルビービジョン対応の65インチ4K液晶テレビと、ドルビーアトモス対応サウンドバーという組み合わせで、主に配信コンテンツを体験できる

リビングシアターを意識した展示。ドルビービジョン対応の65インチ4K液晶テレビと、ドルビーアトモス対応サウンドバーという組み合わせで、主に配信コンテンツを体験できる

 大沢さんによると、近年のエンタテインメントの進化は著しいものがあるという。まさに20〜30年ぶりの技術革新で、人間の目や耳が感じるもの、臨場感が、そのままスリーンやスピーカーから再現できるようになってきているというのだ。

 そこではドルビーの技術も大きく影響しており、映像ではドルビービジョンが、サラウンドではドルビーアトモス立体音響の登場というふたつが見逃せない。前者は自然環境に近い、広い輝度レンジや色域での映像体験を可能にし、後者は全方向からの包み込むような音楽体験を実現している。

 しかも昨今はそれらに対応した製品も数多く登場している。テレビやスマホ、タブレット、PC、ゲームはもちろん、サウンドバーやAVアンプ、オートモーティブ(車)といった分野でドルビービジョン、ドルビーアトモスが広く使われているのだ。

画像: スマホやタブレットを使ってドルビーアトモスによる空間オーディオを体験可能

スマホやタブレットを使ってドルビーアトモスによる空間オーディオを体験可能

 それらのハードウェアだけでなく、再生するコンテンツも、特に配信サービスではドルビーの技術が広く採用されており、Netflix、Disney+、Prime Videoなどでもドルビービジョンやドルビーアトモスを楽しむこともできる。つまり、オーディオビジュアルに関心の高い層でなくても、日常的にドルビーの技術に触れている、ということだ。

 ただしこれらのサービスは申し込み内容によってはドルビービジョンを楽しめない場合もあり、それはとてももったいないことだと大沢さんは語った。そして、そんなことがないように、ドルビーのことをよく知らない方にもその効果を体験してもらう場所として、今回のイベントを企画したそうだ。しかも、東京国際映画祭の期間中には同様のイベントを複数予定しているという。

 今回のb8ta Tokyo – Yurakuchoでの展示は、大きく4つのブースが準備されている。入口正面はリビングシアターの体験スペースで、ここにはソニーの4K液晶ブラビア「KRJ-65X95L」がセットされ、同じくソニーのドルビーアトモス対応サウンドバー「HT-A7000」とワイヤレスリアスピーカー「SA-RS5」が並んでいる。

画像: PCはスペック次第ではあるが、ドルビービジョンやドルビーアトモスに対応した製品も発売されている。写真は両者に対応したマウスコンピュータの「DAIV Z6」

PCはスペック次第ではあるが、ドルビービジョンやドルビーアトモスに対応した製品も発売されている。写真は両者に対応したマウスコンピュータの「DAIV Z6」

 ここではUSBメモリーに保存したコンテンツや、実際の配信素材を使ってドルビービジョンとドルビーアトモスの作品を楽しんだり、ドルビーアトモスのオン/オフで包囲感がどれくらい変化するかといった体験が可能。自宅のリビングに近い配置なので、ぜひ体験していただきたい。

 その後方では、音楽配信サービスで提供されている空間オーディオ(ドルビーアトモス)の楽曲を、タブレットやスマホで試聴できる(ヘッドホンはApple AirPods MAXが準備されている)。シャープのスマホやiPhoneといった既に発売されている機器での試聴なので、これまで空間オーディオを聴いたことがないという方はぜひ確認すべきだろう。

 PCを使った動画再生でも、ドルビービジョンとドルビーアトモスが楽しめる。展示されていたマウスコンピュータ「DAIV Z6」はこのふたつの技術に対応した製品で、動画配信サービス経由でそれらのパフォーマンスを充分に引き出してくれるわけだ。ドルビーアトモスを2chヘッドホン用に変換出力もできるので(対応アプリは必要)、お気に入りのヘッドホンで空間オーディオが楽しめることになる。

画像: ゲームはドルビービジョン、ドルビーアトモスといった技術が活躍するジャンルだろう。既に多くのタイトルでこれらを採用しているとのこと

ゲームはドルビービジョン、ドルビーアトモスといった技術が活躍するジャンルだろう。既に多くのタイトルでこれらを採用しているとのこと

 最後はゲームファン向けの展示で、ゲーミングPCを使ってドルビーアトモス対応ゲームを再生、その音声をヘッドホンで聴くことができる。近年のPCゲームではゲーム内容に合わせて、ドルビーアトモス音声をリアルタイムで作り出しているので、映像との一体感、移動感再現も素晴らしい。今回は格闘ゲームの効果を確認させてもらったが、レーシングゲームなどではより迫力が増すことだろう。

 大沢さんのお話にあったとおり、ドルビーの技術は映画館という枠を越え、ホームシアターやモバイルなどのあらゆるエタンテインメントで活用されている。自分が気づかずに見逃していたこれらの技術の実力を体験しに、有楽町まで足を運んでみてはいかがだろう。

 なお会場近くのビックカメラ有楽町店2Fテレビコーナーでは、このイベントに関連したドルビーのポップ展示やトレーラー上映も行われている。記念のドルビーロゴシールがもらえるので、併せてチェックしていただきたい。

画像: ソファに座って、ゆっくりドルビーの技術を体験してみては?

ソファに座って、ゆっくりドルビーの技術を体験してみては?

「b8ta Tokyo - Yurakucho〜Take CinematicExperience to Home〜」
●日時:2023年9月22日(金)〜10月31日(火)19:30まで
●会場:b8ta Tokyo - Yurakucho 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1階
●営業時間:11:00〜19:30(不定休)
●内容:ドルビー技術を使用したコンテンツや家電機器の展示・体験。期間中、来場した方だけが応募できる豪華プレゼントキャンペーンの実施

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