パナソニックから、ミラーレス一眼カメラLUMIXの新製品として、マイクロフォーサイズセンサー搭載Gシリーズの新世代機「LUMIX G9 PROII」が10月27日に発売される。パッケージは、カメラ単体とレンズキットが用意され、同時に、望遠ズームレンズ、超望遠ズームレンズ、アクセサリー類も発売となる。ラインナップは下記の通り。

画像1: パナソニック、AF性能と手ブレ補正機能を各段に強化したミラーレス一眼カメラ「G9 PROII」を10月27日に発売。800mm対応の超望遠レンズ「H-RSA100400」も

「DC-G9M2」(ボディのみ) オープン価格(想定市場価格¥236,700前後)
「DCG9M2L」(ボディ+H-ES12060) オープン価格(想定市場価格¥30,3900前後)

「H-ES35100」(望遠ズームレンズ) ¥154,000(税込)
「H-RSA100400」(超望遠ズームレンズ) ¥220,000(税込)

「DMW-BG1」(バッテリーグリップ) オープン価格(想定市場価格¥38,300前後)
「DMW-TC20A」(テレコン×2) オープン価格(想定市場価格¥66,000前後)

画像: ▲マイクロフォーサーズ対応のレンズ群。台に載っているのが今回の新製品。合計で32本になる

▲マイクロフォーサーズ対応のレンズ群。台に載っているのが今回の新製品。合計で32本になる

 今回発表のG9 PROIIは、2018年発売(国内)「G9 PRO」の後継機で、マイクロフォーサーズセンサー搭載Gシリーズの、フラッグシップとなる製品だ。映像クリエイターのために、画質・操作性の向上はもちろん、ワークフローを効率する機能の進化、より小型ボディが可能なGシリーズならではの高速性・機動性を高めた仕様にまとめられているのが特徴となる。パナソニックでは、「決定的瞬間を逃さない」カメラと、謳っている。

 さて、製品の特徴(NEW)を紹介していくと、まずはカメラの肝となるセンサーは、新開発品が宛がわれており、解像度は25.2Mピクセル、そこに新世代のヴィーナスエンジン(画像処理回路)を組み合わせているが、一番のトピックはGシリーズでは初となる「像面位相差AF(オートフォーカス)」の搭載となるだろう。詳しい説明は省くが、この像面位相差AFの搭載によって、AFの精度や速度は従来機に比べて格段に高く(速く)なっており、状況や被写体の認識(リアルタイム認識AF)向上によって、人物/動物(瞳検出も可)、動きのある被写体(モータースポーツなど)への追従性がアップしている。

画像: ▲新開発のイメージセンサー

▲新開発のイメージセンサー

 同時に、逆光状態や商品レビューといった、従来では被写体の判別・追従が難しかった6つのシチュエーションでのAF(リアルタイム認識AF)精度が向上していることもあり、ライトからヘビーまで、多彩なユーザーに大きなベネフィットを提供する、としている。

 ちなみに、解像度の向上によって特に暗部ノイズが出やすくなるのではないか? という心配もあるが、開発担当の弁によれば「S/Nが向上しているので大丈夫」とのこと。ISO感度も100を実現している(G9 PROはISO200まで)。

 高速連写も使いやすくなっているし(AFC 60fps/AFS 75fps/バッファー増量で3秒以上の連写継続可)、プリ連写(シャッター全押し前の写真を記録する)も「0.5秒」「1秒」「1.5秒」の3種類の時間を選択できるようになった(G9 PROは固定)。

 また、手ブレ補正も強化されていて、ボディ内手ブレ補正(B.I.S)はG9 PROの6.5段から8段へと強化され、O.I.S(光学手ブレ補正)非対応のレンズでも、より揺れを抑えた(シャッタースピードを抑えても)撮影が行なえるようになるとする。加えて、Dual I.S.2(ボディ内手ブレ補正+レンズ内手ブレ補正機能)も、6.5段から7.5段分になり、望遠域の撮影でも、より効果的な手ブレ抑制が行なえるようになった(現行S5IIよりも強力とか)。

 動画撮影時においても、電子手ブレ補正機能の進化により、歩き撮りや走り撮りのような揺れの大きな状態においても、より効果的な撮影が行なえる、としている。デモ映像では、「警視庁潜入24時」のような、事件現場に駆け付けるカメラマン、といったシチュエーションでの映像の揺れも、効果的に抑制されているのが確認できた。

画像: ▲動物(動く物体)への合焦の速度と精度を比較した展示。左が新製品の「G9 PROII」。フォーカスの枠が小さく、瞳を選択しているのが分かる。このぬいぐるみの奥行・手前方向への動きにも迅速に追従していた。G9 PROユーザーは、泣いて悔しがるかも

▲動物(動く物体)への合焦の速度と精度を比較した展示。左が新製品の「G9 PROII」。フォーカスの枠が小さく、瞳を選択しているのが分かる。このぬいぐるみの奥行・手前方向への動きにも迅速に追従していた。G9 PROユーザーは、泣いて悔しがるかも

 なお、フォトスタイルの新モードとして今回、LEICAの絵作りの哲学を反映させた「LEICAモノクローム」が追加された。従来の「L.モノクロームD」よりも硬調で、ダイナミックは印象(表現)になるそうだ。

 その他では、バッテリーグリップ「DMW-BG1」も用意された。バッテリーを2個収納でき、防塵・防滴・耐低温の仕様という。Sシリーズ「LUMIX S5II/S5IIX」にも使えるそうだ。

画像2: パナソニック、AF性能と手ブレ補正機能を各段に強化したミラーレス一眼カメラ「G9 PROII」を10月27日に発売。800mm対応の超望遠レンズ「H-RSA100400」も

 同時発売の望遠ズームについても簡潔に紹介しておきたい。「H-RSA100400」は、型番から分かる通り、200-800mm(35mm判換算)をカバーするレンズだ。テレコンバーター(1.4×、2×、現行品)に対応したのが新しい。マクロ撮影も可能で、レンズ単体では0.5倍、2×テレコン装着で等倍撮影が楽しめるようになる。

画像3: パナソニック、AF性能と手ブレ補正機能を各段に強化したミラーレス一眼カメラ「G9 PROII」を10月27日に発売。800mm対応の超望遠レンズ「H-RSA100400」も

 一方の「H-ES35100」は、F2.8通しで、70-200mm(35mm判換算)をカバーするレンズ。ズーム全域でDual I.S.2に対応し、さらに防塵・防滴・耐低温性能を備えている。ライカ仕様(LEICA DG VARIO-ELMARIT)対応がニューポイント。

画像4: パナソニック、AF性能と手ブレ補正機能を各段に強化したミラーレス一眼カメラ「G9 PROII」を10月27日に発売。800mm対応の超望遠レンズ「H-RSA100400」も

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