季刊HiVi編集部から自宅に、ステレオサウンドストアで販売されているN2factoryの高精度アッテネーターNM-26.2が送られてきた。同時に、オッポデジタルのUHDブルーレイプレーヤーUDP-205とジェネレックのアクティブスピーカーG ONEも到着。この3アイテムを組み合わせてミニマムなディスク再生対応ステレオAVシステムを試す、というのが今回のミッションだ。
パッシブ・アッテネーター
N2factory
NM-26.2 ¥27,500 税込
NM-26.2は、24ステップのボリュウム機構とアナログRCA入出力パーツを幅94×高さ114×奥行114mmのアルミケースに収めたシンプルな製品。内部パーツには、オーディオ用金属被膜抵抗などを採用している。もともとHiViの姉妹誌『Digi Fi』の付録として展開されていたパワーアンプ基板と組み合わせて使うことを想定して企画されたオプション製品で、電源回路のない単体アッテネーターに仕上げられている。シンプルな仕様ゆえに、デスクトップ/ポータブルオーディオ方面でも用途はいろいろ考えられそうだし、サイズの割に質量があるので(470g)、モノとしても愛着が持てる。
テレビとUDP-205をHDMI接続し、UDP-205→NM-26.2→G ONEという流れでアナログ接続。UDP-205のセットアップ画面でオーディオ出力設定の音量調節を「固定」に設定すれば、NM-26.2をコントロールセンターとしたシステムが完成する。手持ちのBDやCDを再生してみると、時計の2時のボリュウム位置まで上げたところで、以前UDP-205をAVセンター+パッシブスピーカーに組み合わせて聴いたときの印象に近い音像の押し出し感や音場の広がり感が浮かび上がってくる。S/N感もよく、細かい音まで粒立ちよく再現されていると感じた。
リビングのテレビは基本的にスタンドアローンで使っていて、再生ソースはネット動画が中心。AVセンター+パッシブスピーカー+ディスクプレーヤーを置く余裕はないけれど、本当はディスク再生もしたい……。NM-26.2は本来のポータブルオーディオ用としてだけでなく、AV用としても様々な形でユーザーの想いに応えてくれるアイテムだ。