先週末に開催されたOTOTEN2023は、来場者数も昨年の1.3倍に達するなど、大好評のうちに終了した。以下では会場で見かけた注目展示について紹介したい。

CSポート(CSPort) ガラス棟5F G501

 CSポートでは、同社製ターンテーブル「TAT2M2」をメインにしたアナログレコード試聴システムを展示していた。フォノイコライザーには超高信頼管C3gを搭載した「C3EQM2」を組み合わせ、プリアンプにも同じく超高信頼管C3gを用いた「C3PR」を使っている。パワーアンプは直熱3極管のGM70を用いたクラスA動作真空管式「GM70PA」で、スピーカーのエステロン「XB Diamond MkII」をドライブしていた。またブース内には昨年末に発売されたアナログ式クロスオーバーネットワークの「ACN400」等も展示され、アナログレコードの楽しさを広く訴求していた。

画像: 今回準備されていた試聴機器。上からターンテーブルの「TAT2M2」、プリアンプ「C3PR」、フォノイコライザー「C3EQM2」と並ぶ

今回準備されていた試聴機器。上からターンテーブルの「TAT2M2」、プリアンプ「C3PR」、フォノイコライザー「C3EQM2」と並ぶ

画像: スピーカーはエステロン「XB Diamon MkII」で、これをCDポートの真空管式パワーアンプ「GM70PA」を使って、ブリッジモードで駆動していた

スピーカーはエステロン「XB Diamon MkII」で、これをCDポートの真空管式パワーアンプ「GM70PA」を使って、ブリッジモードで駆動していた

画像: 「ACN400」は、位相回転のないアナログ式クロスオーバーネットワークで、スロープ特性は-12dB/oct。2ウェイ、3ウェイ、4ウェイでの設定が可能だ

「ACN400」は、位相回転のないアナログ式クロスオーバーネットワークで、スロープ特性は-12dB/oct。2ウェイ、3ウェイ、4ウェイでの設定が可能だ

ヤマハミュージックジャパン(YAMAHA) ガラス棟5F G502

 ヤマハミュージックジャパンは、G502ルームに7.1.4環境のスピーカーシステムを設置、ここで5月に発売されたHDMI ARC対応ネットワークレシーバー「NR-N2000A」と、AVセンターの「RX-A8A」を使い、それぞれにフィーチャーしたデモを行っていた。

画像: 上段左はサラウンドのデモで使われたAVアンプ「RX-A8A」で、その隣が「R-N2000A」。下段はユニバーサルプレーヤーのREAVON「UBR-X110」(左)と、デラのミュージックサーバー(右)

上段左はサラウンドのデモで使われたAVアンプ「RX-A8A」で、その隣が「R-N2000A」。下段はユニバーサルプレーヤーのREAVON「UBR-X110」(左)と、デラのミュージックサーバー(右)

 R-N2000Aのデモではスピーカー「NS-2000A」を2本使い、この組み合わせがあれば、様々な音楽・映像コンテンツを高品質で再生できることが紹介された。特にストリーミングやハイレゾ再生といった昨今リビングで楽しまれることも多いソースについて、R-N2000Aなら幅広く受け付けて、かつ手軽に楽しめるということをアピールしていたわけだ。

 そこでは96kHz/24ビット/FLACやDSD11.2MHzのハイレゾ音源も再生されていたが、S/Nがよくクリーンな女声ヴォーカルと厚みのある低音(サブウーファーは使っていないにも関わらず)を楽しむことができた。

画像: ブース内にはイマーシブサウンドも再生できるスピーカーシステムがセットされていた。「R-N2000A」のデモではフロント2chのみ使用

ブース内にはイマーシブサウンドも再生できるスピーカーシステムがセットされていた。「R-N2000A」のデモではフロント2chのみ使用

 さらにHDMI ARCを使ったデモとして、Apple TV で再生したアップルMUSIC LIVEの音声を、テレビを経由してR-N2000Aに入力し、48kHzのリニアPCM音声として再生していた。85インチ液晶テレビ、シャープ「8T-C85DX1」との組み合わせでは、大画面にふさわしいクォリティのサウンドがいっそうの没入感を演出し、作品をより深く楽しむことができた。

 今後は家庭でのコンテンツ視聴のメインソースが配信に移行しつつあるのは間違いないだろう。その点からみても、今後ますますR-N2000Aのような製品へのニーズが高まっていくことだろう。

画像: 「R-N2000A」の内部

「R-N2000A」の内部

画像: 昨年発売されたAVアンプも展示されていた。写真左から「RX-A8A」「RX-A6A」「RX-A4A」

昨年発売されたAVアンプも展示されていた。写真左から「RX-A8A」「RX-A6A」「RX-A4A」

ティアック(ONKYO、PIONEER、KLIPSCH) ガラス棟5F G503

 ティアックは、昨年同社が取り扱いを開始したオンキヨーやパイオニア、クリプシュといったブランドの製品を使ったホームシアターのデモを行っていた。AVアンプには7月29日に発売を予定しているパイオニア「VSA-LX805」とオンキヨー「TX-RZ70」が準備され、クリプシュのスピーカーによる7.2.4システムをドライブしていた。トップ用にはイネーブルドスピーカーが使われており、設置工事等なしで天井まで包まれるような豊かな音場を再現していた。

 VSA-LX805は11ch、TX-RZ70は11chパワーアンプを内蔵した一体型で、どちらもドルビーアトモスやDTS:Xの再生も可能な両ブランドのトップモデルだ。さらに両機とも音場補正機能のDirac Liveを標準搭載しており、オプションでDirac Live Bass Controlにも対応する。OTOTEN2023ではこの機能についての紹介も行われており、熱心なサラウンドファンが耳を傾けていた。

画像: 上段が「VSA-LX805」で、中段が「TX-RZ70」

上段が「VSA-LX805」で、中段が「TX-RZ70」

画像: スピーカーにはクリプシュのリファレンスプレミアシリーズを中心に構成された。フロントが「BP-8000F II」、センターが「RP-504C II」、サラウンドが「RP-502S II」、イネーブルドスピーカーが「RP-500SA II」

スピーカーにはクリプシュのリファレンスプレミアシリーズを中心に構成された。フロントが「BP-8000F II」、センターが「RP-504C II」、サラウンドが「RP-502S II」、イネーブルドスピーカーが「RP-500SA II」

画像: ブースの入り口にはオンキヨー、パイオニアのAVアンプ現行ラインナップも展示

ブースの入り口にはオンキヨー、パイオニアのAVアンプ現行ラインナップも展示

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