ブライトーンは、SOtMのフォノイコライザー「sPQ-100PS」を発売する。価格は¥275,000(税込)で、電源ユニットには、「sNH-10G」や「tX-USBultra」の開発で使われている「sPS-500」をカスタマイズして使用している。なおsPQ-100PSの発売を記念して、50台限定で特別価格¥220,000(税込)で購入できるキャンペーンもスタートする。
さらに、よりリッチでディテイルの深いサウンドを楽しめるスペシャルエディション仕様も準備されている。本体は電磁波シールド「eABS-200」の追加と、Evoxコンデンサーへの交換が、電源ユニットはEvoxコンデンサーへの交換と内部配線を7N UPOCC銀線、または7N UPOCC銅線への交換が可能という。スペシャルエディションは本体が¥33,000(税込)の追加、電源ユニットは銀線仕様が¥77,000の追加、銅線仕様は¥66,000の追加となる(すべて税込)。
さて、SOtMはデジタル製品の開発を中心に手掛けるブランドという印象が強いが、それらのデジタル製品は、精密なアナログ技術で設計されたアナログ+デジタル回路をベースとしているそうだ。sPQ-100PSは、そんな同社のアナログ技術に対する深い理解が存分に反映された製品となっている。
sPQ-100PSは、アナログレコードからの細かい信号を数百倍から数千倍に増幅する回路を内蔵しており、様々な特性を持つフォノEQを選択することができる。そして、SOtM独自のノイズリダクション技術と高音質化技術をベースに、音質で定評のある高品質オーディオコンポーネントを積極的に採用している。
そもそもレコードが主流だった時代には、多くのレコード会社がディスクをリリースし、独自の規格に合わせてEQカーブを作成、録音に適用してきた。さらにカートリッジにも様々な仕様があり、現在でも様々な仕様が使われている。
現在発売されているフォノイコライザーの場合、これらのEQやカートリッジに1台で対応できる製品はそれほど多くないという。sPQ-100PSは、これらの多様なEQカーブやカートリッジの仕様に製品天面のスイッチの設定で対応できるように設計されている。つまり、様々なレコードとカートリッジのパフォーマンスを最大限に発揮できるというわけだ。
設定できる主な項目
●MM/MCカ−トリッジの選択
●入力インピーダンス・容量選択
●ベースブーストレベル選択
●ベースターンオーバー周波数選択
●高周波ロールオフ周波数選択
●トータルゲイン選択
本体と電源のふたつのユニットは、他のユニットに簡単に交換できないように特殊なコネクターで接続される。電源ユニットは、AC電源から発生するノイズだけでなく、受電装置によって発生するノイズも除去するように設計されているという。
「sPQ-100PS」の主なスペック
●接続端子:アース端子付きアナログ入力(RCA)、アナログ出力(RCA)
●信号レベル/インピーダンス
MM入力
信号レベル:3mVac〜10mVac @ 1kHz
推奨インピーダンス:47kΩ
推奨静電容量:100pF〜330pF
周波数応答:20Hz〜20kHz
MC入力
信号レベル:0.1mVac〜1mVac @ 1kHz
推奨インピーダンス:15Ω〜500Ω
周波数応答:20Hz〜20kHz
●電源ユニットへの入力
入力電圧:100Vac〜240Vac
電源周波数:50Hz/60Hz
入力電流:2.5A>
●寸法/質量:W106×H48×D245mm(両ユニットとも)/合計3kg未満