「ステレオサウンド・レコメンディッド・ソフト」コラムでは、ステレオサウンドが発売している数多くの音楽ソフトの中から、ぜひ皆さんにお聴きいただきたいソフトを、順次紹介していきます。

 今回紹介するのは、弊社が〈シングルレイヤーSACD+CD〉仕様で、クラシックの名演・名録音盤を本国のアナログマスターテープからのフラットトランスファーによってデジタルディスク化している「オーディオ名盤コレクション《クラシック篇》」から、アンタル・ドラティ率いる、ロンドン交響楽団が1959年に吹き込んだ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」です。

 この「火の鳥」は、名録音がひしめくマーキュリー・レーベルの諸作品の中でも、間違いなくトップ3に入る優秀録音。オーディオファイルから「ソニック・モンスター」とも称される名録音中の名録音です。必聴です。マーキュリー・レーベルのオリジナルマスターテープは原則として3チャンネルで制作されていましたが、LPレコード制作時は、その3チャンネルマスターからリアルタイムで2チャンネルにミックスダウンし、カッティング作業が行なわれていたといわれています。

 そのため、厳密な意味ではステレオ(2ch)のオリジナルマスターテープは存在していないことになっているのですが、今回の復刻では、現存するもっとも初期に制作(2chにミックスダウン)された、ステレオ・アナログ・マスターテープを探し出して、マスターに用いています。発見されたテープの外箱には1959年という記載があり、その時期に制作された可能性がもっとも高いのですが、文献上の調査では、制作時期は1960年代半ばであろうと推測されています。

 アナログテープからのデジタル化を担当したのは、デッカ出身でClassicSound Ltd UKに所属するエンジニアのジョナサン・ストークス氏とニール・ハッチンソン氏です。この2人のベテランエンジニアがステレオサウンド社からのリクエストにより、アナログマスターテープから、コンプレッサー等の使用を排したフラットトランスファーによって、デジタル化を行なっています。そのためマスターテープに含まれるヒスノイズやドロップアウトは残ったままですが、限られた関係者のみが聴くことを許されたマスターテープの音をできるかぎり忠実に2種類(SACDとCD)のデジタルディスクに封じ込めています。ぜひとも、あなたのオーディオシステムで再現してください。

『ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」 (SACD+CD・2枚組) SSHRS-039~040 』

■価格:¥5,500(税込)
■品番:SSHRS-039〜040
■仕様:シングルレイヤーSACD + CD(2枚組)
■ステレオサウンド独占販売品(一部のオーディオショップを除く)

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