大阪・門真市に完成した「TOHOシネマズららぽーと門真」がいよいよグランドオープンを迎えた。既報のように、大阪では2館目となるドルビーシネマに対応した劇場を擁する。TOHOシネマズでは全国でも初の導入だ。いま、関西方面の映画ファンから最も熱い注目を集めているシネコンである。これからどんな映画館になるのだろうか?オープンにあたって、支配人である後藤直也さんにお話を伺ってみた。
後藤 TOHOシネマズららぽーと門真には9つの劇場が用意され、その中にはドルビーシネマ(スクリーン6)、プレミアムシアター(スクリーン7)、轟音シアター(スクリーン9)といった特徴のある3つの劇場も備えています。同じ映画でも、異なる劇場で何度もお客様に楽しんでいただくことが出来るわけです。そういうメリットが大きな特色になっていると思います。
ららぽーと門真さんは、ファミリー層を中心に様々な世代の方々が訪れるショッピングモールです。幅広いお客様に最新の映像を体験していただけるような劇場を目指したいと考えています。なかでもTOHOシネマズでは初めての導入となるドルビーシネマならではの映像美と立体音響は、少しでも多くの方々に体験して頂きたいんです。
後藤さんご自身も、クリストファー・ノーラン監督の『TENETテネット』で初めて体感したドルビーシネマのクォリティと衝撃がいまも忘れられないという。後藤さんはこの門真に来る前は熊本県にある「TOHOシネマズ光の森」に勤務。支配人として新規オープンを任されることが決まり、大阪に赴任して開館準備を始めたのは昨年の11月。以来、様々な上映フォーマットの映画館に何度も足を運んで、映画ファンはいろいろな映画体験を求めているのだとあらためて痛感したそうだ。
後藤 多くの映画館が既にある大阪という場所で、設備的な部分だけでなく、提供できるサービスも含めて、まずはお客様の選択肢のひとつになることがいまは重要だと考えています。そのためにはあらゆることをやっていかねばならないと思っています。ドルビーシネマだけでなく、なによりTOHOシネマズららぽーと門真の施設としてのよさを、この地域の方々に知っていただくことが大事な課題であると考えています。
インタビュー時にドルビーシネマのデモリールを上映してもらった。今更ながらだが “黒” の深さと艶、そしてドルビーアトモスの描く空間の広がりと立体感にあらためて感心させられた。ビジュアルとサウンドの鮮度感がやはり素晴らしい。
後藤 コアな映画ファンの方々のリクエストにもお応えできるような、わたしたち独自で展開できる番組やサービスについても、考えていきたいと思います。特にドルビーシネマについてはお客様のニーズがどういうところにあるのか、さらに研究しながら取り組んでいくべきでしょうし、どれだけお客様にその良さが伝えられるのか? 社内でも結果が求められているところでもあります。
実は後藤さんはご自身もかなりの映画ファン。自宅では65インチTVにサラウンドシステムを組み合わせて4K UHDブルーレイを楽しんでいらっしゃるそうだ。なかでもクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』は “没入感が凄いんです” といたくお気に入り。こんな後藤さんが支配人として映画館を采配していくわけだから、ゆくゆくは映画ファンに熱く支持されるような上映作品が組まれるようになる日が来るかもしれない。楽しみにしていよう。
後藤 “GOODMEMORIES” これはTOHOシネマズの企業理念でもあるのですが、ご来館くださったお客様にいい思い出をご提供しつつ、また来てみたいと思って頂けるような映画館を目指す。それが地域から愛される、また映画ファンのみなさまにも愛される映画館になるための道なのだという原点を忘れないようにしたいと思っています。
TOHOシネマズららぽーと門真
スクリーン1 スクリーンサイズ 8×3.4m、79席(車椅子スペース2)
スクリーン2 スクリーンサイズ 14.5×6.1m、191席(車椅子スペース2)
スクリーン3 スクリーンサイズ 14×5.9m、191席(車椅子スペース2)
スクリーン4 スクリーンサイズ 10×4.2m、119席(車椅子スペース2)
スクリーン5 スクリーンサイズ 8×3.4m、85席(車椅子スペース2)
スクリーン6 ドルビービジョン、232席(車椅子スペース2)※ドルビーシネマ
スクリーン7 スクリーンサイズ 17.8×7.5m、281席(車椅子スペース2)※プレミアムシアター
スクリーン8 スクリーンサイズ 8×3.4m、85席(車椅子スペース2)
スクリーン9 スクリーンサイズ 10.5×4.4m、149席(車椅子スペース2)※轟音シアター