オーディオビジュアルの専門誌として40年近くの伝統を誇るHiViが主催する「HiViグランプリ」。同賞は、その年のAV界を牽引した優秀製品を選定するビッグイベントであり、業界でもっとも権威がある年間アウォードとして定着した催しとなっている。

38回目の開催となったHiViグランプリ2022は、昨年10月25日に選考会を開催し、〔ゴールド・アウォード〕を始めとする三賞、部門賞、特別賞を決定した。その詳細は、HiVi2023年冬号、あるいは、ステレオサウンドオンラインでお伝えした通りだ。また、例年であれば、ステレオサウンドグランプリともに、記念盾を贈る授賞式を開催し、その栄誉を称えるところであるが、感染症予防の観点から、昨年同様にこれを中止している。

ただし、HiViグランプリの〔ゴールド・アウォード〕製品、つまりパナソニックの4K有機ELディスプレイTH-65LZ2000に関しては、年間最高賞の受賞盾を直接お渡ししたいとの考えから、感染症予防対策を万全に行なったうえで、選考委員長の麻倉怜士氏ならびにHiVi編集部の最少体制で、本日(2023年2月9日)、パナソニック株式会社を訪問し、記念盾を授与した。ここでその様子をご紹介したい。

画像: HiViグランプリの記念盾

HiViグランプリの記念盾

HiViグランプリ 〔ゴールド・アウォード〕パナソニック ビエラTH-65LZ2000

パナソニック ビエラ TH-65LZ2000

パナソニック ビエラ4K有機ELディスプレイTH-65LZ2000の授賞に対し、麻倉委員長からは選考の経緯ならびに以下のような所感が述べられた。

「その年に発売されたオーディオビジュアル製品の最高製品を決めるのが、HiViグランプリです。〔ゴールド・アウォード〕はそうした最高の製品たちの中から、もっとも優れた製品、つまり最高の中から最高を決めるという賞となります。

そうした最高賞にTH-65LZ2000が選考されたのは、いくつかの要素があります。

まず大きく評価されたのは、<技術の高さ>です。LZ2000は、ブラウン管テレビ、プラズマテレビの時代から綿々と受け継がれてきたパナソニックのテレビディスプレイの高画質技術がいかんなく発揮されています。

次に<こだわり>の粋が集まり、高い技術を徹底的に磨き上げていることが挙げられます。単に技術を網羅すれば良い製品ができあがる、ということでありません。高い技術をベースにして、いかにこだわって製品を仕上げていくのか……。そうした執念も素晴らしい製品を実現するための大切な要素となります。本機ではそのこだわりを強く感じました。

<コンテンツに対する深い愛情>という部分も本製品から感じられました。どのように作品を再生していくのかという視点、それはソフトへの愛情ともいってよいかもしれませんが、そうしたオーラが、製品の仕上がりから浮かび上がったようにも思えました。

つまり本機は、<高い技術>に<こだわって>、<コンテンツをよりよく再生したい>というパナソニックらしいモノづくり技術により出来上がった素晴らしい製品であり、その成果が満場一致で年間最高製品としてのステータスにふさわしいものであると、選考委員の総意で選考されたのです。おめでとうございました」(麻倉怜士 選考委員長)

画像: HiViグランプリの選考委員長を務める麻倉怜士さん(左)と、清水浩文氏(右、パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社 ビジュアル・サウンドビジネユニット 技術センター センター長)

HiViグランプリの選考委員長を務める麻倉怜士さん(左)と、清水浩文氏(右、パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社 ビジュアル・サウンドビジネユニット 技術センター センター長)

画像: 受賞製品(TH-65LZ2000)の前で、麻倉怜士さん(左)による選考の経緯と所感が述べられた。

受賞製品(TH-65LZ2000)の前で、麻倉怜士さん(左)による選考の経緯と所感が述べられた。

HiViグランプリの最高賞の盾を受け取った同社の清水浩文氏(パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社 ビジュアル・サウンドビジネユニット 技術センター センター長)からは次のようなよろこびのコメントがあった。

「弊社の4K有機ELビエラは、今回のTH-65LZ2000で三機種目のHiViグランプリ最高賞の受賞で、いずれも開発に非常に努力し、苦労を重ねた製品たちとなります。今回のLZ2000に関しては、本当に素晴らしい画質とはなにか、そんな観点で技術陣がゼロベースから開発を行ないました。HiViグランプリの選考委員の方々をはじめとする諸先生方のご意見、ご指摘に対して真摯に向き合って改善を積み重ねていきました。

さらに映画の本場ハリウッドでも、映画を実際に作る方々からの助言もいただき、技術を磨き上げてきました。また画質と並んでテレビとして重要な音質面に対しても非常にこだわり、<ラインアレイスピーカー>という提案を盛り込み、絵と音の相乗効果が感じられるよう努力いたしました。その結果として、栄えあるHiViグランプリの最高賞に選考されたことを心より嬉しく感じております」(清水浩文氏)

画像: HiViグランプリの最高賞の盾を受け取った同社の清水浩文氏。TH-65LZ2000は、鮮やかで黒が締まった有機ELらしい高画質と、「ラインアレイスピーカー」による高音質の両面で高い評価を集めた

HiViグランプリの最高賞の盾を受け取った同社の清水浩文氏。TH-65LZ2000は、鮮やかで黒が締まった有機ELらしい高画質と、「ラインアレイスピーカー」による高音質の両面で高い評価を集めた

感染対策の都合で最小人数での授与式とはなったが、東京と、ビエラの開発/商品企画を行なっている大阪・門真事業所とリモートでつなぎ、設計エンジニア/企画者たちから、よろこびの声のほか、本機に対する想いやHiViグランプリへのこだわりなど、数々のコメントも寄せていただいた。

なお、パナソニックは、今回のHiViグランプリでは最高賞を獲得したTH-65LZ2000のほかに、技術特別賞「ウォールフィットテレビ55LW1でのスマートな壁掛けテレビ設置提案に対して」、ビデオレコーダー部門賞の「DMR-4X1002」の2項目(1提案と1製品)に対しても賞が贈られ、それらの盾の授与も行なわれた。

(HiVi編集部/辻 潔)

This article is a sponsored article by
''.