ナスペックでは、Vienna Acousitics(ウィーン・アコースティクス)のスピーカー「LISZT Reference」を2月1日(水)に発売する。価格は¥1,430,000(ペア、税込)で、Cherry/Piano White/Rosewood/Piano Blackの4色をラインナップする。

 LISZT Referenceは同軸ユニットと、3基のウーファーを搭載した3ウェイ4スピーカー構成。ウーファーユニットには正確なピストンモーションと優れた放射特性を実現する、フラット・スパイダーコーンウーファーが新採用されている。

 中〜高域を受け持つ6インチ同軸ユニットは、リング・ラジエーター/フェイズプラグを搭載したトゥイーターと、剛性と内部損失を突き詰めたオリジナル素材「X4P」(ポリプロピレンにファイバーなど4種類の異なる材料を加えて作られた素材)を採用したミッドレンジで構成。

 フラット型のミッドレンジユニットは、同心円・同軸上において位相とタイミングのずれを防ぎ、歪みのない緻密な音と素速いレスポンスを実現する。半透明のコーン部分は新素材X4Pで作られたオリジナル振動板で、高剛性・超軽量・高制動性を得て理想的な特性を獲得したという。

 トゥイーターユニットはスキャンスピーク社と共同で開発され、リング・ラジエーターと中心軸にフェイズプラグを搭載した。フェイズプラグにより高域の特性・指向性を改善し、ドーム中心部で発生する歪みやロスを低減。また、フェイズプラグによるノン・ドーム型の振動板はフラットかつ過渡特性にも優れている。

画像: ナスペックが、ウィーン・アコースティクスのハイエンドモデル「LISZT Reference」を発売。一新されたフラット・スパイダーコーンウーファーを搭載し、自然な音色に磨きをかけた

 クロスオーバー帯域の相互干渉を防ぎ、ポイントソース設計(点音源)の利点をすべて備えた新しい同軸ユニットは35kHzまでの高域再生を実現。息を呑むような解像度を持ちながら、美しく豊かで、心温まる自然な音色にさらに磨きをかけている。

 低域用には、7インチ・フラット・スパイダーコーンウーファーユニットを3基搭載、その振動板はX4Pとファブリックという異なる素材で構成されている。このユニットは正確にピストンモーションを行えるだけでなく、従来のユニットを超える広い指向性と自然な放射特性を実現。外観のインパクトも新世代ユニットを強く印象付けてくれる。

 エンクロージャーは同軸ユニットを取り付けた上部と、ウーファーをマウントする下部に分かれており、アルミニウム製の回転機構によって完全にセパレートしている。左右の向きも調整できるので、部屋の特性に合わせて設置した後、上部を試聴位置に向けて調整する事もできる。

 なお3つ並んだいちばん上のウーファーは、その下の2基とはキャビネット内で分離され、それぞれ独自のチャンバーとバスレフポートを設けて独自のチューニングを施している。このキャビネット構造により、相互干渉を防ぎ、驚異的な低音の伸びを実現しながら、ネットワーク回路をシンプルに収めている。

 なおLISZTは受注オーダー品のため、納品までに時間がかかることもあるとのこと。詳しい納品日は購入前に販売店にご確認いただきたい。

「LISZT Reference」の主なスペック

●形式:3ウェイ4スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:19mmリングドーム型トゥイーター+152mmコーン型ミッドレンジ同軸、178mmコーン型ウーファー×3
●再生周波数帯域:28Hz〜35kHz
●クロスオーバー周波数:230Hz/2,600Hz(6dB/oct)
●能率:91.0dB/2.83V/m
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W295×H1,210×D435mm(スパイクフット含む)/49kg

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