フォステクスから、ブックシェルフ型スピーカー「GV103A」が登場。市場想定価格¥99,000(ペア、税込)で、12 月15日より数量限定で販売される(完実電気専売商品)。

 GV103Aは、「Foster 70th Anniversary Model FE103A」をクラシカルなデザインのエンクロージャーボックスに搭載したスピーカーシステム。スピーカー部にはこだわりぬいた部品を組み合わせて作られたFE103Aを使用し、エンクロージャーはオーディオブランド「Spring SummerFall Winter Audio」のデザイナー/カメラマンの森 友治氏が手がけたデザインに、フォステクスのエンジニアがチューニングした特別なモデルとなる。

 GV103Aの主な特長は以下の通り。

●コーン紙は、繊維が細くしなやかで密度の高いESコーンを2層抄紙とする事で、軽量ながら更なる剛性の向上と、内部損失の確保を実現。基層に長繊維のパルプを主体にかさ高の構造による高剛性化と内部損失の保有を両立させ、表層には短繊維のパルプを配合し、振動板表面の伝播速度を高めている。これにより中域の明るく張りのある音色はそのままに、立ち上がりがよく切れのある高音と厚みのある低音の再生を可能にした。

画像: フォステクスから、Foster 70th Anniversary Model FE103Aを搭載したスピーカー「GV103A」が登場。完実電気より数量限定で販売される

●一般的なスピーカーでは、ボイスコイルのコイル線と端子につながれている錦糸線が、振動板の裏側に取り付けられたハトメでつながれている。しかし振動板が軽量化された結果、ハトメの重量が振動板に付加されることによって重量バランスが不均等になり、コーン形状振動板が持つ円環状の振動モード以外にも不等分割共振を出現させ、中音域での歪の原因となってしまうという。今回はハトメレスにすることで中音域の高調波歪を低減させている。

●ハトメレス化を実現しつつ、ボイスコイルとダンパー及びコーン紙を同一円周上で接着する3点接着を実現するために、ポケットネックダンパー方式を採用。

●マグネットにはアルニコを採用し、磁気回路内のポールピースには銅キャップを配置することで電流歪を低減させ、駆動系の低歪み化により中高域の明瞭度を一層向上させた。

●バナナプラグ対応金メッキターミナルを採用。内部配線には「SFC103」の芯線と同じOFC同芯撚り線の両端に金メッキを施した端子をカシメたものを使用し、入力端子からスピーカーユニットまでの音の劣化を防ぎ、音響性能を向上。

●適度な内部損失と剛性を併せ持ったMDF材の表面に天然ウォールナット材の突板を貼り、外観と音響性能の両立を目指した。本体サイズはW204×H288×D183.5mmで、重さは約3.2kg。

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