エソテリックは、ネットワークDAC「N-01XD」、ネットワークDAC/プリ「N-05XD」、ネットワークトランスポート「N-03T」に向けたファームウェアアップデートを発表した。新しいファームウェアでは、現在Roon Readyを使っている方が「RAAT(Roon Advanced Audio Transport)専用モード」が楽しめるようになり、音質向上が期待できる。
RAAT専用モードとは、ネットワークプレーヤーが持つ、RAATに必要な機能以外のすべての動作を停止させることでCPUの処理負荷を軽減しRoonを使用した再生品質を向上させるものだ。先にLUMIN製品が対応した「Roon Onlyモード」と同様の機能と考えられる。
RAAT専用モードにセットすると、「ESOTERIC Sound Stream」などOpenHome準拠のコントロールアプリからプレーヤーとしてアクセスできなくなる。また、Spotify Connect、Tidal、TuneIn、Qobuzなどのストリーミングサービスも利用できなくなるとのことだ。ただし、Roonアプリを使用したTidalやQobuzライブラリーのストリーミング再生は可能。
各モデルのアップデート内容は以下の通り。
「N-01XD」「N-03T」「N-05XD」共通のアップデート
●Roonに特化した「RAAT専用モード」を追加
「N-01XD」ファームウェアアップデート
●音声再生開始タイミングの改善
●USB/NET時の「READY」表示方法の設定機能の追加
●NET入力の再生中に本体の「>」ボタンの長押しで再生一時停止にする機能を追加
●動作の改善およびマイナーバグの修正
「N-03T」ファームウェアアップデート
●RAAT、VolumeON表示を追加
●動作の改善およびマイナーバグの修正
「N-05XD」ファームウェアアップデート
●動作の改善およびマイナーバグの修正
なお、今回のファームウェアアップデートは、本体のI/Fファームウェアとは別にネットワークモジュールのファームウェア更新も必要だ。ネットワークモジュールのファームウェアアップデートについては、音楽再生アプリ 「ESOTERIC Sound Stream」を起動するだけで自動的に最新版に書き換えられるので、N-01XD/N-03T/N-05XDの電源を入れた状態でESOTERIC Sound Streamを立ち上げればいい。
製品本体のI/Fファームウェアアップデート方法、ネットワークモジュールのファームウェアアップデート方法については、以下のサイトから詳細を確認していただきたい。