テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ(TAD/G401)

画像: ▲ファイル再生はDELAからDDを介して「TAD-D700」でD/A変換、ディスク再生と両立させていた。「TAD-CE1TX」は、ブックシェルフ型とは思えない低重心なサウンドと音の消え際の静寂性が際立っていた

▲ファイル再生はDELAからDDを介して「TAD-D700」でD/A変換、ディスク再生と両立させていた。「TAD-CE1TX」は、ブックシェルフ型とは思えない低重心なサウンドと音の消え際の静寂性が際立っていた

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:TAD
●製品名:TAD-CE1TX
●価格:¥2,970,000(ペア、税込)※スタンドTAD-ST2TX別売
●発売時期:2022年11月

●製品ジャンル:SACDプレーヤー
●ブランド名:TAD
●製品名:TAD-D700
●価格:¥4,950,000(税込)
●発売時期:2023年1月

 TADブースの目玉は、新製品二機種。一つはスピーカーシステム「TAD-CE1TX」で、2014年の「TAD-CE1」以来8年ぶりの後継モデル。中高域同軸ユニットCSTドライバーはミッドレンジのマグネシウム振動板を新開発し、歪みの少ない済んだ中音を再現。ウーファーは新開発MACSⅡ(Multi-layered Aramid Composite Shell 2nd generation)を採用。重い振動板をTADプロで採用するエッジで支え量感アップを図った。それに伴ないネットワークも刷新している。今年11月の発売を予定している。

 もう一つがディスクプレーヤー「TAD-D700」。これは「TAD-D600」以来、実に12年ぶりとなる後継モデル。高速デジタル通信基地局で採用する手法をベースにした高C/N(Carrier to Noise ratio)マスタークロックとUPCD(Ultra High Precision Crystal Generator)搭載で、入力信号に対する忠実度を向上させているのが最大の特長。2023年1月の発売を予定している。

 また、TADといえばリファレンスモニターとしての“解像度”が代名詞のように語られてきた。もちろんそのコンセプトも堅守しつつも、音楽を再生するものである以上、純度が高く、質感や音場感を大切にした三次元的な拡がりにも配慮したといい、「従来のTADオーナーのみならず、他社製品ユーザーの方にももっとアピールしていきたい」と語っていた。

画像: ▲かつてEXCLUSIVEブランドで名を馳せたホーントゥイーター「ET-703」の改良モデルが参考出品

▲かつてEXCLUSIVEブランドで名を馳せたホーントゥイーター「ET-703」の改良モデルが参考出品

ノア(G402)

画像: ▲参考出品のブルメスターのモノーラルパワーアンプ「218」

▲参考出品のブルメスターのモノーラルパワーアンプ「218」

●製品ジャンル:モノーラルパワーアンプ
●ブランド名:Burmester
●製品名:218
●参考出品、発売時期:来年以降

●製品ジャンル:ステレオパワーアンプ
●ブランド名:Burmester
●製品名:216
●価格:¥4,350,000(税込)
●発売時期:2022年冬

 今年のノアブースは、ドイツのBurmester(ブルメスター)推し。2002年のステレオパワーアンプ「911MK2」の後継モデルにあたる新製品「216」と、昨年登場したモノーラルパワーアンプ「159」で、イタリアのソナス・ファベールのスピーカーシステム「Olympica NOVAシリーズ」、「AidaⅡ」をドライブ。現代的スピード感と透明感、みずみずしさが際立っていた。参考出品として「218」のモック展示もあった。

画像: ▲ソナス・ファベールをブルメスターでドライブ

▲ソナス・ファベールをブルメスターでドライブ

 このほか新製品では、惜しくも販売完了となっていたクラウディオの全自動超音波式レコードクリーナー「CLN-LP200」に代わり登場した「CLN-LP200T」を陳列。

画像: ▲全自動レコードクリーナー「CLN-LP200T」

▲全自動レコードクリーナー「CLN-LP200T」

●製品ジャンル:レコードクリーナー
●ブランド名:KLAUDiO
●製品名:CLN-LP200T
●価格:¥1,243,000(税込)
●発売時期:発売中

 ソナス・ファベールからは、ライン入力やMMフォノ、HDMI(ARC)も備えるスマートスピーカー「OMNIA」が登場。ソナスらしい家具調の質感と、天板をタッチすると揺らめくイルミネーションが印象的だが、7つのスピーカーを内蔵したリビングで何でも来いの実力モデルだ。

画像: ▲スマートスピーカー「OMNIA」

▲スマートスピーカー「OMNIA」

●製品ジャンル:オールインワン・スピーカーシステム
●ブランド名:Sonus Faber
●製品名:OMNIA
●価格:¥379,500(税込)
●発売時期:2022年中

アーク・ジョイア(G403)

画像: ▲デモンストレーションでは、エステロンのスピーカーシステムをソウリューションのアンプでドライブ

▲デモンストレーションでは、エステロンのスピーカーシステムをソウリューションのアンプでドライブ

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:Estelon
●製品名:XB Diamond MkⅡ
●価格:¥6,380,000(ペア、税込)
●発売時期:発売中

 アーク・ジョイアブースのイチオシは、エストニアのEstelonによるスピーカーシステム「XB Diamond MkII」。エステロンは、もともとソ連で設計者としての技術を磨いていたアルフレッド・ワルシコフが、エストニア独立後にその思いを形にするべく創設した。娘2人とともに、美しいフォルムのハイエンドスピーカーシステムを世に送り出してきた。

 本モデルは3ウェイ3スピーカーで、ラインナップ上は既発売の4ウェイ5スピーカーの「Forza」、3ウェイ3スピーカーの「YB mkII」の間を埋めるもので、ドイツaccutonの高い解像力と自然さを両立させたユニットを採用、タイムアラインメントや回折低減などを狙い大理石をパウダー状にして樹脂などと混ぜ鋳造したエンクロージャーは前モデルと同様健在だが、バスレフ方式を採ったのが新しい。

 デモンストレーションでは、これらをソウリューションの「7シリーズ」や「3シリーズ」でドライブした。

画像: ▲写真右から、「Forza」、「XB Diamond MkII」、「YB mkII」

▲写真右から、「Forza」、「XB Diamond MkII」、「YB mkII」

(取材・文・写真:遠藤義人)

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