アルテックA7をウーファー、ドライバー、ホーンなど歴代ユニットの組合せで試聴 『管球王国』106号の巻頭特集は「浸透力ある音=最新直熱管アンプ16機種試聴」です。生の音を彷彿とさせるような高密度で反応が速い音が直熱3極管の大きな魅力です。300B、2A3、211、845など多種の出力管、シングル/パラレルシングル/プッシュプル動作の最新機種の試聴で鮮度の高い音を探ります。ヴィンテージ関連は「アルテックA7搭載ユニットの聴き比べ」を展開。“The Voice of the Theatre”アルテックA7の音は構成ユニットによっていかに変わるか。1954年から1970年代後半にA7に使われたスピーカーユニットを年代別に組み合わせて徹底試聴します。
実験工房「充実の入門機=アナログプレーヤー12機種を聴く」は、アナログ入門にも相応しい価格10万円程度までの内外のモデルの聴き比べです。78回転SPレコードの試聴も含め、各機の特徴を引き出しながら実力を探ります。熟達した設計者によるアンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」は、出力管を活かす設計を追求した300B、2A3、6BQ5のプッシュプル・パワーアンプの登場です。アンプクラフト派に向けた「自作派大集合」では、古典回路であるロフチン・ホワイト型の2A3シングル・パワーアンプで、アナログLPの鮮やかな音を引き出します。
巻頭企画「浸透力ある音=最新直熱管アンプ16機種試聴」では幅広い出力管/回路構成のアンプで真空管の原点につながる直熱3極管の魅力が活きた鮮度の高い音を探りました。テスターは高津 修氏と吉田伊織氏です。
ヴィンテージ試聴は「アルテックA7搭載ユニットの聴き比べ」です。アルテックA7は生産年代で構成ユニットが異なります。ウーファー、ドライバー、ホーン、ネットワークなど歴代ユニットを組み合わせて音を検証しました。試聴パワーアンプも純正のアルテック1520T。テスターは新 忠篤氏、ヴィンテージオーディオの優れたメインテナンス技術を持つ杉井真人氏、ヴィンテージオーディオ専門店での長いキャリアを持つ土井雄三氏です。
「実験工房」は「充実の入門機=アナログプレーヤー12機種を聴く」です。価格10万円程度までの内外のアナログプレーヤーを試聴し、メーカーのノウハウが注がれた音と性能の充実振り、使いこなし方までリポートします。テスターは新 忠篤氏、かつてフィデリティ・リサーチ(FR)で設計を担当し現在は数多くのカートリッジのメインテナンスを行なう古屋 明氏です。
「マイ・ハンディクラフト」は藤原伸夫氏によるサークロトロン回路採用300B交流点火のプッシュプル・モノーラルパワーアンプ、是枝重治による米国ヴィンテージ管Ken-Rad/GE製2A3搭載のプッシュプル・パワーアンプ、久芳寛和氏によるハイブリッド構成6BQ5プッシュプル・パワーアンプの発表です。藤原氏アンプと是枝氏アンプの完成品をステレオサウンドストアで頒布します。