協同電子エンジニアリングから、フェーズメーションブランドの新製品として、バランス入出力に対応したパッシブタイプのチャンネルデバイダー「CHD-1000」が、12月中旬に発売される。価格は¥2,970,000(税込)。

 CHD-1000は、同ブランドが長年にわたって開発してきたアクティブ回路を内蔵しないパッシブタイプの製品(チャンネルデバイダー)であり、近年のオーディオ事情に即して、バランス入出力にも柔軟に対応する仕様にまとめた最新モデルとなる。

画像: フェーズメーションから、バランス入出力に対応した4ch仕様のパッシブチャンネルデバイダー「CHD-1000」が12月に発売

 マルチアンプ再生の要とも言えるチャンネルデバイダーのクロスオーバーフィルターには、位相リニアとなる6dB/Oct型を採用し、その前後に「CM-2200」(2022年11月発売予定)で採用したATT用オートトランスを、チャンネルデバイダー用にアレンジして配置。その結果、再生音は従来にも増して鮮度が高く、緻密で広大な音場の再現を達成した、としている。

▼関連記事「フェーズメーション、バランス入出力対応ハイブリッドパッシブアッテネーター「CM-2200」を11月に発売」

CHD-1000の主な特徴
・位相リニアを目指した6dB/OctのCR一段型クロスオーバーフィルター
マルチアンプ方式のスピーカーシステムにおいて、各スピーカー間のつながりを重視しつつ、ステレオ音場の再現を目指すとき、求められるクロスオーバーフィルターの特性は位相リニアとなる6dB/Oct以外には無いと、ブランドでは確信。その特性を確実な物とするために、CR一段型クロスオーバーフィルターの前後にATT用オートトランスをチャンネルデバイダー用にアレンジして配置。これにより、パッシブ型でありながら、フィルターの前後に対して常にHigh入力インピーダンス、Low出力インピーダンスを実現したという。なお、クロスオーバーフィルターの周波数は、受注時にユーザーの要望に合わせた数値作成するということだ。

・高性能コア材及び巻き線材料を採用したレベル調整用オートトランス
CM-2000で採用したコア材が「極薄0.1mmスーパーマロイ材」、オーディオ用線材として最適なPCトリプルCのポリウレタン線を特注した大型コアサイズのオートトランスを入力段に設置し、ここでは各帯域に対し-3、-6、-10、-16dBの固定ATTを構成可能。各帯域出力段には、0~20dB間で1dBステップのレベル調整と、ツマミと、-0.5dBの追加スイッチを設けている。

・入出力端子.入出力端子はRCA、XLR両方に対応
CM-2000で開発したATT用オートトランスをベースとしてアレンジしたトランスを入出力に配置したことにより、CM-2000同様にバランス/アンバランス両対応が可能な入出力端子の構成を実現。他方、サブウーファー出力のみレベル調整ATTを持たないため、アンバランス出力となる。

・外部誘導ハムと不要振動を排除
外部誘導ハム対応は堅牢な1.6mm厚鋼鈑に銅メッキを施したシャーシベースと、誘導ハムシールドを配した2.0mm厚アルミ製ケースカバーにて実行。さらに、トランス付近に配置した磁気シールド材により2重構造としている。また、ATTトランスはハイダンピングラバー材で本体からフローティングされており、外部振動が伝播するのを防ぐ仕組みとしている。なお、フロントパネルには10mm厚スラントアルミパネルを採用しており、これらの仕様により、剛性の確保と磁気歪の低減を実現しているということだ。

CHD-1000の主な仕様
形式:4Wayパッシブチャンネルデバイダー
入力インピーダンス:47kΩ以上
チャンネルセパレーション:100dB以上(20~20kHz)
周波数特性:10Hz~100kHz(+0、-3dB)
出力インピーダンス:250Ω以下
入力端子:RCA×1、XLR×1
出力端子:RCA×5、XLR×4
寸法:W430×H93×D359mm
質量:8kg

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