9月18日(日)に、フジヤエービック主催の「秋のヘッドフォン祭2022」が中野サンプラザで開催された。2年ぶりのリアル開催となった、4月29日の「春のヘッドフォン祭2022mini」と同様に完全事前登録制、定員1,500名で行われた。【秋のヘッドフォン祭2022リポート】では、会場の展示から、編集部が注目した製品について紹介する。(StereoSound ONLINE編集部)

FOCAL

画像1: FOCAL

 ラックスマンのブースでは、先日発表されたFOCAL(フォーカル)のフラッグシップヘッドホン「UTOPIA SG」(¥600,000、税別)を展示、その音を聴きたいという来場者が多く訪れ、開場直後にも関わらず17時以降の整理券しか残っていないほどの人気だった。

 UTOPIA SGは、独自に開発したピュアベリリウム素材のM字型ドーム・フルレンジ・オープンバック・ドライバーユニットを進化させ、オリジナルモデルの「UTOPIA」を越える音質と信頼性の向上、軽量化を実現したモデルだ。サウンドバランスを見直し、より繊細さが再現できるような音作りを採用しているそうだ。

画像2: FOCAL

 会場にはラックスマンのヘッドホンアンプ「P-750u MARK II」やSACD/CDプレーヤー「D-10X」も準備され、これらと組み合わせての試聴はもちろん、持参したDAPをつないでお気に入り楽曲でそのパフォーマンスを確認している人も多かった。

Campfire Audio/Unique Melody

画像: 「Trifecta」

「Trifecta」

 ミックス・ウェーブのブースでは、Campfire Audio(キャンプファイヤーオーディオ)の、世界333台、日本国内50台限定モデル「Trifecta」が注目を集めていた。年内の発売を目指しており、40万円代での発売を予定している。

 ドライバーは10mm径のカスタムADLC(アモルファス・ダイヤモンド・ライク・カーボン)振動板フルレンジユニットを3基搭載。コネクターはMMCXで、ステンレススチールの音道管を採用する。

 2.5mmと4.4mmのバランス用ケーブルと、3.5mmアンバランスケーブルが付属し(線材は銀コートを施した導線)、組み合わせる再生機に応じて使い分けが可能だ。こちらもTrifectaの音を聴いてみたいという来場者が多く訪れ、常に行列ができるほどの盛況ぶりだった。

画像: 「Maven Pro」

「Maven Pro」

 またUnique Melodyの新製品「Maven Pro」も展示されていた。発売は9月を予定しており、ユニバーサルモデルとカスタムIEMの2種類が準備される。既発売モデル「Maven」同様にチタンの筐体を採用、ドライバーには10基のBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーと2基の静電型ドライバーを搭載している。

 Unique Melodyからは、この他に試作イヤホンも並んでいたが。いずれも複数のドライバーを搭載したモデルとのことだ。

Acoustune/MADOO

画像1: Acoustune/MADOO

 Acoustune/MADOOブースには、これまでのイベントで参考出品されていたモデルの量産版が並び、実際の音質を確認できるようになっていた。

 まず「ACT03」は、アコースチューンのイヤホン「HS2000MX SHO-笙-」用音響チャンバーボディのオプションチャンバーだ。10月中の発売予定で、価格は10万円以下。

 既発売の「ACT01」はジュラルミン、「ACT02」ではブラス(真鍮)を採用していたが、今回のACT03では音道管にブラスを、後方にはウッドを使ったハイブリッド構造となっている。この構造によりホールトーンや残響感の再現性が向上したそうだ。

画像2: Acoustune/MADOO

 MONITOR RSシリーズの第二弾となる「RS THREE」は、音楽制作・に向けたチューニングが施されたモデル。11月の発売予定で、価格は2万円前後の予定という。

 第一弾「RS ONE」がギター演奏のステージモニターとしてリズムと低音の再現に注力していたのに対し、RS THREEではDTMや宅録用途も視野に入れ、中低域の再現性は確保したうえで、より鮮烈な高域の再現を目指している。より刺激的な音が好みの方に好まれそうな製品とのことだ。

 録音機器との接続を前提としているので、1.8mのケーブルや3.5mm→6.3mm変換アダプターも同梱されている。

ノムケンLab!アカデミー in HPFES

画像1: ノムケンLab!アカデミー in HPFES

 14Fのクレセントルームでは、野村ケンジさんによるイベント「ノムケンLab!アカデミー in HPFES」が終日開催されていた。

 開場直後にはFitEarの新製品「H1 Custom」の発表会も行われ、マグネシウム振動板BAドライバーを提供しているオンキヨーのスタッフも参加して、製品づくりに関する詳しい紹介が行われていた。

 その後も角田郁雄さんをゲストに迎えたアナログレコードをヘッドホンで気軽に楽しむイベントや、アニメソングをテーマにした試聴会を開催、多くのヘッドフォンファン、アニメファンが会場に足を運んでいた。

画像2: ノムケンLab!アカデミー in HPFES

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