ソニーのSXRDパネル搭載4Kプロジェクターに、新製品2モデルが登場する。上位機の「VPL-XW7000」は市場想定価格 ¥1,870,000前後、弟モデルの「VPL-XW5000」は市場想定価格¥880,000前後で、どちらも8月27日の発売を予定している。
ソニーでは、家庭用4Kプロジェクター上位機として「VPL-VW875」と「VPL-VW775」をラインナップしていた。このうちVPL-VW875は2021年度で、VPL-VW775も2022年度初頭で生産完了となっており、VPL-XW7000はこの両モデルを統合した形となる。価格はVPL-VW775から若干アップした程度に抑えられている。
一方VPL-XW5000は、従来機「VPL-VW575」「VPL-VW275」の中間に位置する製品で、VPL-VW575、VPL-VW275とも(2KモデルのVPL-HW60も含めて)生産を完了しているので、ソニーのプロジェクターラインナップとしては業務用モデル「VPL-GTZ380」(¥9,350,000、レンズ別売、税込)とVPL-XW7000、VPL-XW5000の3ラインナップということになる(一部流通在庫あり)。
新製品の特長としては、4K(水平3,840×垂直2,160画素)解像度のSXRDパネルを3枚搭載、これにレーザー光源のZ-Phospherを組み合わせてVPL-XW7000で3,200ルーメン、VPL-XW5000で2,000ルーメンの輝度を得ている。なおSXRDパネルはこれまで0.74型だったが、今回から0.61型と小型化された新仕様となっている(VPL-XW5000も同様)。
さらにブラビアシリーズに搭載されていた映像プロセッサー「X1」をプロジェクター用にカスタマイズした、「X1 Ultimate for プロジェクター」も両モデルに搭載。「オブジェクト型超解像」「デュアルデータベース解析」などのリアルタイム処理を強化し、質感や色、コントラスト再現に優れた映像を実現するという。
色再現についても、「トリルミナスプロ」を搭載。高輝度、高精細な表現に加え、多彩な色再現も獲得したことで、直視型ディスプレイのような、没入感に優れた大画面体験が可能となっている。
VPL-XW7000は「ライブカラエンハンサー」も搭載している。これは肌の色を保ちながら、色域の特定の部分を拡大してHDR効果を強調し、明るい環境下であっても鮮やかでリアルな色を楽しめる機能だ。
レンズ部は、VPL-XW7000では、新開発の「アドバンストクリスプフォーカスレンズ」を搭載。直径70mm非球面フロントレンズ、超低分散ガラス等を使ったACFレンズによってVPL-VW875と同等の透明度を獲得している。このレンズの採用でコストを抑え、VPL-VW875に比べてもお手軽な価格を実現できたわけだ。
VPL-XW500はVPL-HW60のレンズをベースに、4K用にチューニングされた新・標準レンズが使われている。なおこちらはズームやフォーカス調整は手動となっている(VPL-XW7000は電動)。
またプロジェクターとして「IMAX Enhanced」に対応したのも注目だ。最近は動画配信サービスなどでIMAXEnhancedに対応したコンテンツも増えており、両機であればそのパフォーマンスを充分に楽しめることになる。
設置面では、本体サイズはVPL-XW7000で20%、VPL-VW5000では30%小型化、重さもそれぞれ30%、35%の軽量化を果たしている(すべてVPL-VW775との比較)。また両モデルとも全面吸気、後面排気なので、熱い排気による陽炎現象が起きることはない。なお設置の際には背面の壁から50mm以上離すよう推奨されている。
なおソニーでは本日(8月9日)20:00から、プロジェクター新製品の魅力をプロジェクター マーケティング担当者とソニーストア名古屋のスタイリストが紹介するライブ配信を行う。ライブ中にチャット欄で受け付けた質問に担当者が答えてくれるそうなので、興味のある方はお見逃しなく。