ステラでは、ギリシア、Ypsilon(イプシロン)のモノーラルパワーアンプの新製品を発売する。8月1日のリリース予定だ。

●モノーラルパワーアンプ
イプシロン Aelius 2 Mono SE ¥ 8,580,000 (ペア、税込)

 「Aelius 2 Mono SE」は、半導体、真空管、トランスなどのオーディオデバイスと電気回路を知り尽くしたイプシロンが、自身の知識と経験をすべて注ぎ込んだパワーアンプだ。フラッグシップパワーアンプ「Hyperion」と同じ回路構成を採用しつつ、実用的なサイズにまとめることに成功した。出力値は200W(8Ω)とHyperionより小ぶりだが、スピーカー駆動力は引けをとらないとのことだ。

 Aelius 2 Mono SEでは、真空管回路の入力段とMOS-FETプッシュプル動作の出力段を持つハイブリッド構成で充分なスピーカー駆動力と200Wの出力を実現している。入力段にはSiemens社のEC8010を選定、Aクラス動作させることでソース信号のディテイルを余すところなく表現し、音楽性豊かなニュアンスを付け加えている。

画像: ギリシア、イプシロンのハイエンドモノーラルパワーアンプ「Aelius 2 Mono SE」が8月1日にデビュー。真空管回路の入力段とMOS-FETプッシュプル動作の出力段を持つハイブリッド構成

 自社でトランスを設計・製造できる強みを遺憾なく発揮し、信号経路内に銀線を手巻きした入力トランスと段間トランスの2種類を配置している。入力トランスにより入力信号を完全バランス化して入力段に送りこみ、その出力は次に段間トランスに送られている。段間トランスは、真空管の出力インピーダンスを下げて出力段とのマッチングをとると同時に、出力段回路の片側を位相反転させる役割を担っている。

 入力段と出力段で独立した電源回路を搭載。入力段・出力段ともに独立したチョークフィルターを使用し、電源リップルの悪影響を完全に取り除き、安定したエネルギーを供給する。イプシロン製パワーアンプは圧倒的にS/Nがよく、静寂性の高いサウンドが特徴だが、これは電源のチョークフィルターの功績だという。

「Aelius 2 Mono SE」の主なスペック

●定格出力:200W(8Ω)、350W(4Ω)
●使用真空管:EC8010×1(初段増幅回路部)、EZ81×1(初段電源回路部)
●接続端子:アンバランス×1(RCA)、バランス×1(XLR)
●再生周波数特性:11Hz〜75kHz(-3dB)
●出力インピーダンス:0.25Ω
●入力インピーダンス:47kΩ
●ゲイン:29.5dB
●THD:0.7%(100W)、1.2%(300W)
●無信号時消費電力:200W
●寸法/質量:W425×H230×D425mm/45kg

This article is a sponsored article by
''.