ソニーは、新たにゲーミングギアブランド「INZONE」(インゾーン)を発足させ、第一弾製品として、液晶モニター2機種とヘッドセット3機種を7月8日より順次発売すると発表した。
ゲーミングモニター
『INZONE M9』 7月8日発売 オープン価格(想定市場¥154,000前後)
『INZONE M3』 2022年内発売 オープン価格
ゲーミングヘッドセット
『INZONE H9』 7月8日発売 オープン価格(想定市場価格¥36,000前後)
『INZONE H7』 7月8日発売 オープン価格(想定市場価格¥29,000前後)
『INZONE H3』 7月8日発売 オープン価格(想定市場価格¥12,000前後)
「INZONE」シリーズは、ソニーが長年培ってきた、高画質・高音質を追求した独自のノウハウと最新の技術を盛り込んだ、ゲーミングギアであり、世界的に伸長しているゲーミング市場へ向けて今回、新ブランドを創出し、上記モデルを投入することになった。
ゲーミングの中でも特にeスポーツ市場は大いなる盛り上がりを見せているそうで、そのeスポーツを、PCゲーマーをターゲットとした商品になるという。
ソニーの持つ、オーディオ&ビジュアルのノウハウを詰め込むことで、圧倒的な没入感だけでなく、ゲームプレイへの高スペックのサポートによって、勝利の喜びも得られるとしている。
同時に、世界的に人気のeスポーツ大会に協賛し、ゲーム文化の更なる発展を支援していくそうだ。
ちなみに、ゲーミングの周辺機器としては、ほかにもキーボードやマウス、椅子などさまざまな製品があるが、発表会見では、モニター、ヘッドセット以外のギアにも、参入の含みを残していた。
さて、ゲーミングモニターとしては、4Kモデル「INZONE M9」と、フルHDモデルの「INZONE M3」の2モデルをラインナップ。画面サイズはともに27インチ。
HDRでは、DisplayHDRをサポートし(M9はHDR600、M3はHDR400)、直下型LEDバックライトを搭載する(M9のみエリアコントロール対応)。色域も広く得られるようになっていて、M9はDCI-P3 95%、M3はsRGB 99%というスペックを持つ。
ゲーミングモニターだけにリフレッシュレートも高く、M9では144Hz、M3は240Hzとなり、特にM3はシューティングゲームに好適と謳っている。VRR(可変リフレッシュレートにも対応する。
スタンドは三脚式で、プレーヤーの斜め(サイド)設置も可能。画面は高さ調節とチルト機構を備えている。
一方、ゲーミングヘッドセットはワイヤレスモデル2機種、有線モデル1機種の計3機種をラインナップ。いずれも、ソニーの立体音響技術である「360(サンロクマル)立体音響」のゲーム向けに最適化した「360 Spatial Sound for Gaming(サンロクマルスペーシャルサウンドフォーゲーミング)に対応。プレイ中に、壁の向こうや視界の外に標的が潜んでいたとしても、それらをわずかな音でいち早く察知することが可能という。
ドライバーの詳細は非公表ながら、同社の音響製品にも採用されているパーツを用い、オーディオ的なスペックも高められている。ハウジング部には低域の再現性向上を狙ったダクト(排気口)も備えられている。
ワイヤレスモデルについては、PCとの接続は2.4GHz帯を使うことで、遅延への対策も充分という。スマホとBluetooth接続することも可能。
フラッグシップH9ではさらに、同社ワイヤレスヘッドホンにも採用されているアクティブノイズキャンセル機能を搭載。周囲のノイズを効果的に抑制(キャンセル)することで、ゲームプレイへの没入感をさらに高めてくれるとしている。外音取り込み機能もあり。
ちなみに、モニター、ヘッドセットともに「PlayStation5」との連携機能「Perfect for PlayStation5」に対応しており、モニターでは「オートHDRトーンマッピング」「コンテンツ連動画質モード」が、ヘッドセットでは「ヘッドセットステータス表示機能」「Game/Chatボリューム調整」が可能となる。