ソニーから、ホームシアターシステムの新製品が2モデル発表された。型番と価格は以下の通りで、どちらも5月21日の発売を予定している。
HT-S400 市場想定価格¥42,000前後(税込)
SA-R5 市場想定価格¥75,000前後(税込)
HT-S400は、新規に開発されたスピーカーユニットを搭載したサウンドバーと、ワイヤレスサブウーファーのセットで、独自のS-Force PRO Front Surroundを組み合わせて広がりのあるサラウンド音場を再現している。
搭載されたドライバーは、ブラビア等でも使われているX-Banlanced Speaker Unitで、52×100mmのトラック型を本体左右に各1基搭載する。前モデルの「HT-S350」から楕円の長手方向が大きくなっており、振動板の面積を拡大することで、聞き取りやすくクリアーな音を実現した。エッジ部分も改良され、より歪みの少ないサウンドを実現している。
ワイヤレスサブウーファーは160mmコーン型ユニットを内蔵したバスレフ型で、260Wのパワーアンプを内蔵することで迫力ある低音再生を可能にした。なおサウンドバーとの通信は2.4GHzの無線を使っており、音の遅れも抑えている。
接続端子は、ARC対応HDMI入力と光デジタル入力が各1系統で、HDMI端子はブラビアリンクなどのCECコントロールに対応済み。音声フォーマットは、ドルビーデジタル、AAC、リニアPCM(2ch)が入力可能。
サウンドバー中央部には有機ELパネル式の表示部が追加され、さらにシンプルな操作性のリモコンも付属するなど、使いやすさを追求している。またブラビアと組み合わせて使う場合には、画面メニューからボリュウムやサウンドフィールドのオン/オフ、切り替えができるようになっている。
本体サイズと重さは、サウンドバーがW900×H64×D88mm/約2.4kg、サブウーファーがW192×H387×D400mm/約7.3kg。
SA-RS5は、既発売のサウンドバー「HT-A7000」と組み合わせてソニーの独自技術「360 Spatial Sound Mapping」の再生を実現するワイヤレスリアスピーカー。かんたん接続機能により、電源を入れるだけで自動的にHT-A7000とペアリングしてくれる。
本体正面に14mmソフトドーム型トゥイーターと70×82mmウーファー+パッシブラジエーターを搭載、加えて天面に46×54mmのイネーブルドスピーカーも内蔵されている。これらをS-Masterデジタルアンプで駆動することで、広がりのある音場が再現可能という。
さらにSA-RS5にはマイクが内蔵されており、設置場所に応じた正確な音場補正をしてくれる。置き場所を変更した場合でも、本体のオプティマイズボタンを押すと、すぐに自動音場補正を行なうことができる。
ちなみにSA-RS5はバッテリーを内蔵しており、フル充電で約10時間の使用が可能という。普段は片付けて充電しておいて、サラウンドを楽しみたい場合に所定の位置にセットするという使い方もできるわけだ。その場合に上記の自動音場補正機能は有効だろう。
本体サイズはW145×H250×D134mmで重さは約2.4kg。充電用のACアダプターはL/Rそれぞれに合計2個付属している。