シャープは、同社製テレビのAndroidアップデート時に発生した不具合に対する復旧ソフトウェアを公開した。
同社では1月31日(月)〜2月1日(火)早朝にかけて、4Kテレビを対象にAndroid 10へのアップデートを実施した。しかし一部のモデルで、アップデート後にテレビの再起動が繰り返されるという事象が発生していた。
原因については現在調査中だが、ハードウェアの故障ではなく、通信ネットワークなどの動作環境が要因となり、アップデートソフトのダウンロード時、もしくはアップデートソフトの実行時に何らかの障害が発生したものと推測されている。
同社では不具合が発生しているユーザーに対し、相談窓口での修理依頼で対応しているが、予約がたいへん取りづらくなっているため、ユーザー自身で復旧できるUSBメモリーを使ったソフトウェアを公開したという。ユーザー自身での作業が難しい場合は、従来通りの出張対応も可能だ。
今回提供されるソフトウェアのバージョンは「43000N_20211014」で、アップデート前に使われていたものと同じ。自分で復旧を行う場合は、容量2G〜32Gバイト(FAT32フォーマット)のUSBメモリーを準備し、ネット経由で該当ソフトウェアをダウンロード、サイトに書かれた手順に従ってインストールすることになる。
なおこの作業では初期化が行われるので、テレビの設定やGoogleアカウント、ダウンロードアプリなどのデータの再設定が必要となる。録画用の外付けUSBハードディスクは継続して使用可能という。なお対象モデルであっても不具合が発生していない場合は、今回の復旧作業は必要ない。
対象モデル
●4K液晶テレビ:「BN1」「BL1」「BJ1」「CN1」「CL1」シリーズ
●4K有機ELテレビ:「CQ1」シリーズ
Androidメジャーアップデート時に発生した不具合に対する復旧ソフトウェア公開のお知らせ